振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

たった1人が盛り上げる。たった1人が平和を壊す。

こんにちわー!桜田紋吉(もちろん仮名)でーす!去年の冬より暖かい気がする・・。

 

 

 

 

最近Twitterをこっそりと始めました。全く慣れてないので何が正解かも分からずにポチポチとやっております。一応、好きな人だけフォローしました。

 

もちろんフォロワーはZERO!!です!!!

 

まぁ・・Twitterの方ものんびりとやります。クソみたいなつぶやきしかしてないしね。

 

 

 

 

 

 

さて・・・・

 

 

 

前回のブログでは酒蔵の爺さんの話をしました。

中田の爺さん - 振り返ればオアシス!

 

 

過去には酒蔵の婆さんの話もしました。

夏の暑い日は冷たいのが一番!これ鉄板! - 振り返ればオアシス!

 

 

 

 

 

・・・・で!

 

 

 

 

またまた思い出してしまいました・・。

 

 

 

 

俺より二年遅く日本酒製造を行うメンバーとして酒蔵に入社してきた・・

 

 

 

松井くん(もちろん仮名)を!!

 

 

 

 

 

松井くんは俺と同世代で(たぶん年上だった気がする・・いや・・同い年だったかな?忘れた!)

 

外見は爽やかな好青年といった感じで人見知りが激しい俺でも警戒心を抱かずに接することが出来た。

 

しかも

 

会話してみて分かったが・・彼は大学院を卒業しており、日本酒製造の知識も勉強済みという熱心な男だった。

 

日本酒製造の仕事がしたい!と思い、全国の酒蔵に「そちらの酒蔵で雇ってもらえませんか?」と電話を掛けまくった結果・・

 

ウチの酒蔵に入社が決定。

 

知り合いすら1人もいない、何の縁もないこの地域に酒造りの為に県外からやってきたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・すげぇ。その姿勢と行動力すげぇ!俺の「ハローワークに求人あったんで来ました」とはワケが違う!俺みたいなノンポリとは違うぞコイツは!

 

いやー・・

 

羨ましい。。。そこまで熱くなる何かがあるって羨ましいじゃないの~!

 

松井くんに好印象を抱き「コイツとは仲良くなれそうだ!」と俺はワクワクしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・が!!!

 

 

数日後・・

 

「ん?」と思うことが起こる・・

 

 

 

 

 

酒造り工程の流れを教えようと思い(一応パイセンだから。俺が。一応ね)

 

「口で説明してもイメージ浮かばないと思うから・・とりあえず今日は流れを見ててもらえる?で明日から実践ってことで」

 

と俺は言った。(いきなり作業させたら危ないし)

 

 

 

 

 

すると・・

 

松井くんは俺を睨みながら・・

 

 

 

 

「いや!見るのは大丈夫なんで!流れは勉強して来てるんで!実践させてもらえないとここまで来た意味無いんで!見学だったら実家近くの酒蔵でも見れるんで!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・うわぁぁ。やべぇぇ。

 

語尾の「で!」のクセが強めでウゼェ・・。

 

もしかして、俺の言葉を「戦力にならないから見学しとけ!」って捉えたのか!?

 

だとしたら謝るけどさ!いや、謝らねぇけどさ!

 

なんじゃコイツは・・!

 

いきなり変なスイッチ入れやがって・・!

 

 

 

 

ほんっと・・たった一言で人間性って出るんだよなぁー・・。

 

少し距離を保ちながら付き合わないとダメだなこういうタイプは・・。(プライドが高くて自分は大正解だと思っているタイプね)

 

 

 

俺はすぐに彼の人間性に疑問を感じ、距離を取りながら接することにした・・。

 

俺以外の酒造りメンバーも徐々に、彼の人間性が面倒になってきたのか、彼に対して距離を置いて接するようになっていった・・。

 

 

 

 

 

数ヶ月後には・・

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は孤立していた。

 

俺から見た感じではあるが、彼は孤立しているように見えた。

 

しかし、彼はそれを「孤立」とは感じていなかった。

 

 

 

・・と思う。

 

 

 

 

なぜなら・・

 

彼はすべての仕事を一通り教わり終わった瞬間に・・

 

 

 

 

 

 

「もう仕事は覚えたぞ俺は!」と思ったのかどうなのか分からないが・・・

 

 

 

 

 

 

 

いきなり、仕事場を回し始めたのだ・・・

 

 

「◯◯さんはその作業じゃなくてコッチの手伝いをして下さい!」

 

「明日の◯時から◯時は△△の作業をするのでいつもの作業は中止して下さい!」

 

桜田さん!(俺ね)その作業は他の人に任せて、次の作業に移ってくれませんか!」

 

しまいにゃ

 

「明日の作業は何人も人間いらないと思うので◯◯さんと◯◯さんは来なくていいですよ」※言い方がヤバめ

 

・・と先輩に対して来なくていいと発言をしちゃうような「THEやりたい放題」に成長していた。

 

 

 

 

「孤立」を「自由」と履き違えたのか・・。

 

ますます孤立してしまう松井くん・・。

 

 

 

孤立すればするほど、彼の「THEやりたい放題」がエスカレートしていった・・。

 

 

 

 

 

 

そして・・

 

とある日・・

 

 

俺の大好きな「中田の爺さん」がいつものように雰囲気を良くしようとバカ話で場を盛り上げていた・・

 

 

 

そこに松井くんが登場し・・

 

 

 

 

 

「中田さんって時給いくら貰っているんですか?しゃべってばっかで、貰っている時給ほどの仕事量こなしてないですよね?」

 

 

 

 

 

 

と激ヤバ発言をぶっ放した・・。

 

 

ちなみに俺はその激ヤバ発言の時に違う現場に居たので何もフォローが出来なかった。

 

 

違う現場から俺が「中田の爺さん」が居る現場に戻ってきた時には、すでに爺さんの姿はなかった。

 

何で爺さんいないの?という質問を俺が他のメンバーにしたところ

 

「いやー・・実はさー・・もう帰ったんだよ・・。何でかと言うとー・・・・。」

 

 

そこの現場に居た人から事情を聞く俺・・

 

 

そこで初めて「激ヤバ発言」のことを知り、とても悲しい気持ちになった。

 

 

 

 

さすがに、やりたい放題が行き過ぎていると感じた俺は松井くんに

 

「もう少し言い方とか考えないのか?失礼にも限度があるんじゃないか?」

 

と言ってみたが・・・

 

 

 

全く意味が無かった。

 

 

 

むしろ・・火に油だった・・

 

「自分の方が正解だ!間違いを指摘しただけだ!」という彼の中だけの正論を大声で浴びせられた・・。※彼は興奮していたので何を言っていたのか全部は理解できなかった。

 

 

こういう「正論を武器にすれば何を言ってもオッケーだと思っている人間」は会話にならないと俺は分かっていたので・・

 

そそくさと彼との会話を打ち切り・・

 

今までよりももっと距離を取りながら接することに決めた・・・。

 

 

 

 

 

 

50歳ほど年下の若造に超失礼発言をカマされた「中田の爺さん」は・・

 

その日の夜に社長に電話をし・・

 

「知り合いの職場が忙しいらしいから、明日から知り合いの職場で働くことにする。もう来ません。」

 

と伝え、二度と酒蔵に顔を出すことはなかった・・。

 

 

 

 

 

「知り合いの職場」が本当かどうかは知らないが・・

 

若造にひどいことを言われたという真実を社長に言わなかったところは「中田の爺さん」の最後の優しさだったと思う。

 

 

「そこまで言われたら酒蔵ではもう働かねぇーよ。でも若造には未来があるから真実を話して悪者にさせても申し訳ないしな。」

 

 

・・ということだったんだと思う。(勝手な俺の推測)

 

 

 

 

 

俺は「中田の爺さん」に最後の挨拶をする機会すらなく、その日から一回も爺さんに会っていない。

 

 

 

 

 

 

盛り上げ役の「中田の爺さん」がいなくなった酒蔵は元気と活気が減り・・

 

そのせいか余計に松井くんの「やりたい放題」が目立つようになっていった・・。

 

 

 

 

 

俺は

 

組織というものは「たった1人の力でも活気がある組織になる」ということに気付いた。

 

それと同時に・・

 

「たった1人のせいで組織の平和はぶっ壊れる」ということも学んだ。

 

 

 

 

 

 

 

やりたい放題の松井くんは・・

 

「激ヤバ発言」の数ヶ月後に・・

 

社長とモメてあっさりと退職した。(やりたい放題を注意されたのか?モメた詳しい理由は知らん)

 

1年ぐらいの在籍期間だったと思う。

 

 

 

 

「一体、松井くんは何者だったのか?」

 

・・・と、たまに思う時がある。

 

 

とてもプライドが高く、他人を寄せ付けず、そのせいで孤立するが、常に自信満々で堂々としていた松井くん・・。

 

彼とは距離を置いて接していたが、たった1年でとてつもない印象を俺に与えた。

 

色んな意味で彼レベルの人間には、これから先も出会わない気がする・・。(ってか出会いたくねぇーよ!)

 

 

 

 

 

 

そんなことより・・

 

 

 

 

「中田の爺さん」に【ありがとうございました】ぐらい言いたかったなー!

 

爺さん!元気にしているか?

 

また会うことがあったら笑わせてくれよ~!

 

アンタ、最高の男だったぜ!!!

f:id:oasis2018:20190126005230j:image

(松井くん・・。彼が通った後は焼け野原状態だったな・・。まさにゴジラだった。実は1回だけ松井くんとミニバトルになったことがある。そのミニバトルが傑作なんだよな~!その話はまたいつか書こう・・。※ちなみに画像の「ゴーゴー!ゴジラ!マツイくん」は何の関係もありません)