こんにちはー!桜田紋吉(もちろん仮名)でぇす。本日もシクヨロお願いします。
最近『は?』と思ったことはー・・
5月に入ってプロ野球とメジャーリーグが盛り上がってきたので(大谷!期待してるぞ!)毎晩スポーツニュースを見るんですよね。
そしたら
近頃、子育てにお疲れ気味の嫁さんから・・
「また野球見てる!昨日も見てたじゃない!飽きないの?」(何故か若干キレながら)
って言われたんですよねぇー・・
『は?』と思ったのと同時に『もしかして毎回同じ試合の映像を見ていると思ってんのか?』と疑問を持ちました。
マジで嫁さんは全く野球に興味がないので、何人で試合をやっているとかチーム数がいくつあるとか知識が皆無なので・・・
本気で毎晩同じ野球の映像を見ていると思っている可能性があります。
・・・・なんか平和ですね。
というわけで!
いきなりですが・・・
今年の1月に書いたブログに登場した【松井くん(もちろん仮名)】を皆様は覚えているでしょうか?
知らない人は読んでみ↓
たった1人が盛り上げる。たった1人が平和を壊す。 - 振り返ればオアシス!
日本酒を造る職場で働いていた時にいた同僚であり・・・
とてもプライドが高く、他人を寄せ付けず、そのせいで孤立するが、常に自信満々で堂々としていた・・・それが『松井くん』です。
一年程しか一緒に働いてはいないけれど凄まじいインパクトを残して去っていきました。
実は・・・
一度だけ彼から『被害を受けた』ことがあります。(ちなみに職場では彼が後輩。年齢は上だったような気がする)
松井くんの本当の性格が分かり始めた頃から接する時には距離を置いて接していたので、俺は基本的に被害はなかったのですが・・
一度だけガチで被害を受けました。
ふふふ・・・。
思い出しただけで最高だぜ・・!
その日は彼(松井くん)が仕事場をいきなり回し始めて少し月日が経った時だった・・
「余裕があるならコッチを手伝ってもらってもいいですか!!!」(キレながら)
自分の仕事を一段落終え、タバコを吸いながら同僚の爺さん達と談笑していた俺に松井くんが顔を赤らめて声を上げた。
「・・・・ん?何を手伝えばいいの?」(冷静よ俺は)
若干イラッとしたが
松井くんが大声を出すことには慣れていたし、反論して会話が長引くのも勘弁だったので素直に質問した。
「今から【分析】してほしいんですけど!タンクの本数が多くて時間ないので!」(焦ってますねぇ)
「・・・・はい、オッケー」(冷静よ俺は)
とことん素直に返事をする俺。
しかも【分析】の作業は別に嫌いではなかったので引き受けることにした。
ちなみに、ここで言う【分析】とは・・・
日本酒製造工場には大きなタンクが何本も並んでおり、そのタンクの中で仕込んでいる日本酒はタンクごとに成長のスピードが違います。(超ざっくりした説明)
ですので
タンクの中で仕込んでいる日本酒の【アルコール度】や【日本酒度(甘口・辛口)】を毎日毎日、分析して成長具合を調べるわけです。【酸度】や【アミノ酸度】まで毎日調べている酒蔵もあるかもしれません。この分析作業をやることによって『後◯日後に酒を搾るぞ~!』と完成予定日も分かることが出来るのです。(説明長いけど簡単に言うと・・・すべてのタンクの中から少量だけサンプルを取る→それを分析する→成長具合を見る→完成予定日も何となく分かる。それと同時に成長が遅れてないか?早くないか?の確認もする。ただそれだけの話)
しかし
タンクが何本もあると作業に時間が掛かります。取ったサンプルを火に掛けて蒸留したりしなきゃいけないので一回の分析に結構な時間を要します。(お金がある会社は性能の良い最新式の機械でサクサクと分析しているらしい)
だから!
松井くんが「今から【分析】してほしいんですけど!タンクの本数が多くて時間がないので!」と焦って吠える気持ちもよく分かる!分かるよその気持ち!
なぜその気持ちが分かるのかと言うと・・・
松井くんが入社するまでは俺が分析作業を毎日やっていたからだ。タンクの本数が増えると分析作業に追われて他の作業にまで気が回らなくなった経験は何度もある。
彼が入社して仕事場を回し出した時に「自分は酒の成長具合まで把握しておきたいので分析作業は自分がやります!桜田さんはしなくていいです!」と言われて分析作業は松井くんが担当でやるようになった。
ふふふ・・・。
はっはっはっー!!
さすがの松井ちゃんも人間だったな!
タンクの本数が多くなっちゃってテンパってきたのかぁ?他の仕事をやる余裕がなくなるんだよな!気持ち分かるよぉ~。
オッケーオッケー!仕方ねぇな!手伝ってやるよ!助け合いの精神さ!!!
・・・・と久々の分析作業を開始。
そして無事に終了。分析の結果をノートに記入した後に、別の作業場にいた松井くんにノートを渡しながら終了したことを伝えた。
『・・・・・さてと・・帰るか』
既に定時を過ぎていたので帰る準備をして車に乗ろうとしていた時だった・・・
松井「これはどういうことですか!!!」(ノート片手にスーパー大声さ)
桜田「・・・・は?」(やれやれ)
松井「ノートの中身チェックしたんですけど!こんな分析結果になるわけないと思います!!!」
桜田「は?何か変なこと書いてた?ノート見せて。」
妙に興奮している松井くんを尻目にノートの中身を確認。今日の分析結果を間違えて書いていないかチェックした・・・・。
桜田「・・・・いや、特にミスないけど。今日の結果通りに書いてるし。」
松井「いやいやいや!8番のタンクの分析結果がコレなわけありません!」
桜田「ん?8番?・・・・・・いや、合ってるけど。この結果で間違いないけど。」
松井「昨日までの8番タンクの成長スピードを見ていると今日の結果になるわけがありません!」
桜田「・・・生き物だからスピード変わるやろ。分析結果で答えが出てんだから。」
松井「っていうか桜田さん・・・・ちゃんとした分析のやり方って知ってます?手順とか理解してやったんですか?」
桜田「・・・・はぁ!?」(マジかコイツ)
松井「もしかして桜田さんがよく知らないで分析やっちゃったから変な結果が出たんじゃないですか?」
桜田「・・・・は?」(怒りを我慢する俺)
松井「ちょっと今から俺が見ている前で8番タンクの分析をやり直してもらっていいですか?」(『当然でしょ』みたいな表情で)
・・・・。
・・・・。
・・・・。
・・・・なんじゃコイツは!!ヤバすぎるだろ!!激ヤバ人間に認定しちゃう!!
決定!!!!
っていうか!君に分析のやり方を教えたの俺だよ!!それ忘れてるやないか!!!
教えたのに数ヶ月後に「分析のやり方って知ってます?」って言われてる屈辱!この野郎!
・・・・ん?
・・いや、待てよ。
俺が松井くんの目の前で分析をやり直して、間違いではなかったら・・・・
さすがに松井くんも謝罪するでしょ~
平謝りでしょ~
それ見たいでしょ~
「分かった!今から8番タンクの分析やり直そうか!」(楽しみだぜ)
松井くんと二人で分析を行う部屋に移動した。
さっそく8番タンクから少量のサンプルを取り、分析を開始!
分析作業中コンスタントに
「今のところ手順合ってます。」
「はいはいはい。合ってます。」
「いいですね。間違ってませんよ。」
などの上から発言を連発する松井氏!!!
しかも
腕組みしながら俺の分析作業を監視してやがる・・・!!(どっかの監督なの?)
監視しながらの上から発言。(一応、俺がパイセンですけど・・。)
野球部の偉そうな監督に似た松井氏の振る舞いにイライラしながら分析作業も最終段階に突入・・・。
「今のところ間違いはないですね。じゃあ機械を通してデータを表示させましょうか。」
さすがに『分かってるし!うるせーよ!何目線じゃオマエは!!』と言いそうになったが・・・我慢我慢。
俺は無言で機械を操作し、画面にデータが表示されるのを待つ・・・。(表示されるまで1分近く掛かる)
二人共、無言で機械の画面が切り替わるのを待っていた・・・。
俺は・・・
ワクワクしていた(笑)
どうやっても、さっき分析した結果と同じに決まっているからだ!違うワケがないし。ニヤニヤが止まらねぇよ!
『こんなにもプライドの高い松井くんはどんな感じで謝ったりすんだろwww』
松井くんの謝罪の仕方を色々と想像している間に・・・
機械の画面が切り替わった!!!
画面にデータが表示された・・・!
ほら!!
やっぱり!!!
さっきと全く同じデータじゃーん!!!!
さぁ!!松井氏よ!!!
謝りたまえ!!!!
謝罪を期待している俺は松井氏の顔を見た!
すると・・・
松井氏の口が開いた・・・・
「・・・・ほぉー。なるほどなるほど!こんなパターンもあるんだぁ。いやぁー・・勉強になるなぁ~!」
・・・・は?なにそれ?(俺の心のリアクション)
俺は松井氏のクソみたいな反応にイライラを通り越してキレそうになった・・・。
そして、次の瞬間
「・・・・あっ。桜田さん。もう帰っていいですよ。お疲れっした~」
・・・・はい、終了~!!!
ぶん殴りまーす!!!
私は完全にキレましたー!!
完全に頭に血が登った俺は松井氏を殴ろうと彼に近付いていった・・・
そして彼の顔面を睨みつけた!!!
・・・・が!!!
俺は人を殴った経験がナッシング!!!!
殴りたいけど殴り方が分からない!!
このままでは謎のネコパンチ的なやつを繰り出す変な奴になってしまう!!!それはダサい!!!
結局・・・
彼から目線を外し
「・・・・お疲れ様でした。」(震えながらの小声)
とだけ発言し、帰路についた・・・。
いやー・・・・
改めて俺って・・・
すんごい小者だ!!!最高に小者(笑)
それから数ヶ月後に松井氏の新たな情報を手に入れた・・・!
実は松井氏は空手を習っていたらしく
なんと【黒帯】を所有している空手の実力者だということが発覚!!!!
・・・・マジで殴らなくて正解だった。
ボコボコにやられるとこだったぜ(笑)
(危なかった・・。俺マジで小者で良かった・・。)