振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

イケてる自動車部品メーカー⑥

どうも。桜田紋吉です。いつも見てくれて感謝です。ありがとうございます!

 

 

 

 

 

さっそく⑤の続きを・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2班の班長を結婚式には招待しないと決めた俺。

 

当然だ。

 

まぁ本人も招待したところで来ないだろ。

 

来てもらっても困るし(精神的に)

 

とりあえず

 

1班と3班の班長に招待状を渡しに行った。

 

え?

 

何で班が違うのに招待状を渡すのかって?

 

・・・申し訳ないが

 

 

 

 

 

 

 

ただの人数合わせ。

 

嫁さんの職場の関係者と俺の職場の関係者の人数をバランス良く招待する為。

 

結婚式場のスタッフに言われたんだよね。

 

「新郎と新婦の職場関係者は同じぐらいの人数でバランス良く招待するのが基本です。」

 

みたいなことを。

 

それに従っただけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

1班と3班の班長に渡しに行った。

 

別に何か変なことを言われたり、何で?みたいなリアクションはなかった。

 

ただ・・・

 

妙に冷たいというか・・・

 

距離を置いたような感じというか・・・

 

『無』の雰囲気で招待状を俺から貰うみたいな態度だった・・・

 

なーんか不気味だった。

 

 

 

 

 

 

とりあえず

 

渡した後に自分の作業場に戻っていたら

 

1班の作業員(俺と同じ日に入社した人)が声を掛けてきた。

 

その人にも招待状を渡していたので(同期入社だから仲良くしていた)

 

結婚式についての話をするのかな?と思っていたら

 

桜田!オマエ大丈夫か?」

 

と心配そうな顔で言ってきた。

 

「何が?」と聞くと・・・

 

 

 

 

 

 

 

「いや・・・2班の班長がオマエの文句や悪口を他の班の班長や会社の偉い人にまでメチャクチャ言って回ってるぞ。あることも無いこともメチャクチャに。偉い人に『アイツを2班から外せ』とか『アイツがいるから2班が他の班に迷惑を掛けている』とかさ。2班の班長が言ってることを他の班の班長も会社の偉い人も真に受けてる感じなんだよ。オマエが追い込まれてキツい状態になってないか心配してんだよ俺・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・やはりか。

 

だから他の班の班長に招待状を渡した時の態度が不気味だったのか。

 

俺は「大丈夫。大丈夫。」としか言えなかった。

 

他に言いようがないし。

 

今までの流れを1から説明する時間も気力も無いし。

 

 

 

 

 

いやぁー・・・

 

たまらんなぁー・・・

 

キツいぃぃぃぃ・・・

 

しかも

 

この後は会社の偉い人に招待状を渡しに行かなきゃいけないぃぃぃ・・・

 

さすがに渡している時に「チッ!」とか舌打ちされたら心折れるぅぅぅ・・・

 

でも渡さないわけにはいかないぃぃぃ・・・

 

 

偉い人達に渡しに行った。

 

何名の偉い人に渡したかは忘れたが

 

2人だけ強烈に印象に残っている人がいる。

 

 

 

 

 

 

その印象深い一人目の偉い人は・・・

 

渡す時に「あぁ・・・そこに置いてて」の一言だけでコッチを全く見ず

 

机の上に招待状を置くように俺に言い

 

その招待状が

 

1日後も2日後も3日後も

 

まさかの数日間ずっと置きっぱなし(もちろん開封すらされていない)

 

って人がいた。

 

俺が嫌われてんのか

 

その人の性格が終わってんのかは不明だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

印象深い二人目の偉い人は・・・

 

俺が招待状を渡しに行くと

 

「えっ?△月△△日に結婚式するの?何人ぐらい招待してんの?」

 

「招待している人数によっては当日、工場の中で勤務する人が少ない場合があるからさ!そうなったら生産に遅れが発生しちゃうからさ!」

 

「工場の都合とか考えて招待してるの?大丈夫?」

 

・・・って『結婚式を挙げること自体が迷惑行為だ』みたいな言い方で俺に詰めてくる偉い人もいた。

 

その偉い人がヤバいのは

 

俺が招待状を渡した数分後に

 

メモ用紙とボールペンを持ってきて

 

「会社の中の誰を招待したか一人残らず書いて!」

 

って言ってきたからね・・・。

 

 

書いてたら

 

横から「えっ!?□□さんも呼んでるの!?でも○○さんは呼ばないんだ!へぇ!そうなんだぁ!」

 

って激烈にウザかった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・2班の班長が俺のことを悪いように言いまくっているせいで

 

『かなり俺は嫌われているな』と確信した。

 

招待状を渡す時に

 

「おっ!結婚式か!おめでとう!」って言ってくれる人の少なさが泣けた。

 

結婚式を挙げることを祝ってくれない職場って切なすぎる。

 

心がポキッと音を立てそうだったが・・・

 

 

 

 

 

 

 

ここで逃げるわけにはいかない。

 

職場で結婚式の招待状を渡し終わって

 

「はい!じゃあ会社辞めます!」って言える奴は世界にいない。

 

今思えば

 

この頃の俺は『結婚式があるから』の1つの理由だけで会社に出勤していた気がする。

 

それはそれは

 

かなりのストレスだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『結婚式があるから』の理由のみで

 

ギリギリの精神状態を保ちながら生活を送っていた俺だが

 

ついに

 

心が折れる出来事が勃発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の週末・・・

 

工場全体で行われる朝礼があった。

 

 

工場の責任者的な人が

 

「生産が目標の数字まで達していない。日曜も出勤して目標の数を生産するように!」

 

と指示を出した。

 

俺は朝礼を1番前の列で聞いていた。

 

すると・・・

 

後ろの方から・・・

 

2班の班長

 

その周りにいたであろう作業員の声がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜田のせいで生産が遅れてんだよ。」

 

「ははは(笑)間違いないっすね(笑)」

 

「アイツだけ日曜に出勤すりゃいいだろ。」

 

「ただ機械を止めるだけでしょ(笑)あの人なら(笑)」

 

「休日手当をほしいから、わざとアイツは機械を止めてるんじゃないの。」

 

「ははは(笑)確かに(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・明らかに俺に聞こえるように喋ってらっしゃる。

 

ここまで言われるか。

 

地獄やないか。

 

何で俺だけが標的なのか・・・

 

他の作業員もいつも機械は止めてるし・・・

 

だから

 

生産の遅れは絶対に俺の責任だけではない。

 

もしかして・・・

 

飲み会に参加しなかったからか?

 

『俺は班長の子分です!』みたいな態度をとらないからか?

 

 

 

 

 

 

・・・って単純に俺のことが嫌いなだけだろう。

 

こうやって人をイジメる奴って基本的に大した理由は無いはず。

 

『なんかムカつく』とか『なんかイヤ』とか

 

そんなもんだろう。

 

その『なんか〜~』でヤラれる方はキツいけどね。

 

もしかしたら俺も『なんか〜〜』だけの理由で誰かに冷たくしたりした過去もあると思うよ。

 

誰かをイジってるつもりが

 

度を越してヒドいこと言ってたりとかさ。

 

ウケると思って意図的にヒドいこと言ったりしちゃうとかね。

 

俺もあるよ。

 

分かる。分かる。すごく分かる。

 

皆の前で1人を笑い者にして自分が上になったようで王様みたいな気分で気持ち良いんだよな?

 

めっちゃ分かるわ。

 

その気持ちめっちゃ分かるわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ!!!

 

今ヤラれても俺は反撃不可なのよ!!!

 

学生時代・独身時代にヤラれると反撃は余裕で可能なんだけども!!!

 

何億回も言うけど

 

結婚式を控えてますから!!!

 

クソォ・・・我慢しかできねぇぇぇ!!!

 

クソォーーー!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺のストレスが限界に近付いてきた。

 

ヤバい。

 

自分でも分かる。

 

もう少しで限界を突破しちゃう感じが自分でも分かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・で限界が来た。

 

朝礼後に作業をしていたら

 

いつものように機械の調子が悪く止まった。

 

その瞬間に頭が真っ白になった。

 

『また嫌味を言われる・・・』

 

『また俺のせいにされる・・・』

 

『いい加減にしてくれ・・・』

 

 

 

 

 

 

 

完全に頭が真っ白になり

 

身体がガタガタと震え始めた。

 

吐き気が込み上げてきたのでトイレへ直行。

 

吐き終わっても震えは止まらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・そっから先の記憶は無い。

 

どうやって現場に戻ったのか

 

昼食は食べたのか

 

いつ帰宅したのか

 

全く記憶が無い。

 

っていうか

 

その日から数日間の記憶がほぼ無い。

 

全くの無気力でギリギリの状態で出勤していたと思う。

 

とにかく職場に一歩でも入ると

 

吐き気と身体の震えが止まらなくなり

 

何も考えれないし動けない。

 

職場の全員が俺の文句を言っているような妄想に取り憑かれ

 

昼食の時間になっても職場の食堂に入れないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

その数日間はどうやって日々を乗り切っていたのか今でも謎。

 

俺が覚えているのは

 

夕食を家で嫁と食べている時に

 

「様子が変だから精神科へ行ってみたら?」

 

という嫁の言葉だ。

 

 

 

 

 

 

 

俺はハッとした。

 

『そこまでヤバいの俺?』ってハッとした。

 

翌日

 

嫁は俺の為に仕事を休んでくれた。

 

俺は強引に精神科へ連れて行かれ

 

医者からの質問に答え続けた。

 

 

帰り際に白い封筒を医者から渡された。

 

「封筒の中身は見てはいけません。封筒を開けずに会社の上司に渡して下さい。」

 

・・・という言葉と一緒に。

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

さっそく上司に封筒を提出した。

 

今日も吐き気と震えが止まらない。

 

職場にいるだけで倒れそうだ。

 

 

 

 

 

 

封筒を渡してから数時間後・・・

 

偉い人から個室に呼ばれた。

 

ニコニコ顔の偉い人から

 

「君が病院から渡された封筒の中身を読んだよ〜。体調が良くないみたいだね?そこで提案なんだけども・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

「事務職に移動しないかい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・まさかの提案だった。

 

俺は事務の仕事は人生で1ミリもやった経験が無い。

 

事務系の資格も所持していない。

 

俺が「自分みたいな人間がやっていい仕事なんですか?出来ないと思います。」と正直に話すと

 

 

 

 

 

 

「大丈夫大丈夫!丁寧に教えるように事務の人達に伝えとくからさ!それに君のスキルアップにも絶対になるよ!良い経験になると思うから!安心して!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・その言葉は不安だったが

 

現場にいると倒れそうだし

 

体調が悪化する一方だったので

 

「分かりました」と受け入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌週

 

俺は事務職に移動となった。

 

 

 

 

 

 

 

・・・続く。

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(2班の班長が流した俺の悪評のおかげで会社の偉い人も俺を事務職へ移動するのに躊躇なかったと思うよ。はよアイツを外せ!って感じだったと思うね)