振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

裸の王様の行く先~後編~

お疲れ様です。桜田紋吉(もちろん仮名)は男です。今年35歳です。こんな35歳になる予定ではありませんでした。






最近の口癖は「300!?」です。


めちゃくちゃ謎なんですがアクセス数が1日で300を越えた日があったんですよね。


で翌日からは普段のアクセス数に戻るっていう謎の現象がありました。


300って・・・マジでどうしたんだ!?


バズったのか?バグったのか?答えは闇の中です。不気味だ。


ちなみに


そろそろ勉強タイムに入りますのでブログ更新は今日で小休止します。







では・・・


本題にチェゲラ!!!








過去2回のブログ↓
裸の王様の行く先~前編~ - 振り返ればオアシス!
裸の王様の行く先~中編~ - 振り返ればオアシス!









ついに【部長】が定年退職を迎えた。


【部長】から【嘱託社員】へと立場が変更された。


【嘱託】になっても俺らと一緒に【元・部長】は仕事をしないといけない。


そんな【元・部長】が【元・部長】として出勤した初日の第一声は


「けっ!嘱託になったから給料は下げられんのに仕事内容は今までとほぼ同じかよ!おまえ達(シマセンと俺)より給料安いのに一緒の仕事内容かよ!」であった。


相変わらずの【元・部長】だ。ムカつく。







俺は心の中で【元・部長】が【部長】の立場から【嘱託】に変わったタイミングで


本人の口から「今までやってない仕事も今からは覚えようかな!」とか「苦手な作業も覚えたいから教えてくれ!」


と言ってくると思っていた。


そうでもしないと本当に会社での立ち位置が怪しくなるからだ。


今までのように上から目線で指示を出したりは出来ないし、今までのように苦手な仕事や面倒な作業を誰かに押し付けるということも出来ない。


だから


ちゃんと仕事を覚えて戦力になっていかないと『ん?この人は何しに来てんの?YOUは何しに?』の状態になる。それは誰もが考えなくても分かることだ。









【元・部長】はそれを分かっているのかいないのか・・・


なぜか彼は


今までと全く同じ【部長】としての態度で過ごしていた。新しく仕事を覚えるわけでもなく。


ただの『偉そうな態度をとるだけの人』になってしまっていた。







当たり前だが


【元・部長】が偉そうに仕事の指示を出したところで誰も従いはしない。


すでに


シマセンが【施設長】というポジションに昇格し


全員に指示を出し、それに従い職場が動いているからだ。


一応シマセンは【元・部長】にも指示を出してはいたが


【元・部長】は部下だった人間からの指示がプライド的に許せないのか


「そんな仕事は若い奴がやれよ!」


と毎回【部長】の頃と何も変わらないセリフを口に出し


最終的にはいつも職場の雰囲気を悪くさせるだけの『イタい存在』になっていった。


一応シマセンは【元・部長】に気を使いながら指示を出していたのだが


指示をする度に悪態をつく【元・部長】に嫌気がさし


どんどん指示を出さなくなっていった。


【元・部長】に対しシマセンは『だったら好きにやれよ!もう知らねぇ!』って感じだったんだと思う。








ここまで悲惨な状況になっても


残念ながら【元・部長】は変わらなかった。


そんな【元・部長】に周りのすべての人間は呆れていた。


呆れて過ぎて全員が【元・部長】を『可哀想な人』として認識し始めた。


すると


「俺をバカにしやがって!」


と【元・部長】はますます怒りっぽくなっていき


ちょっとしたことで怒鳴り散らすような『イタい&迷惑な人間』に退化し始めた。







あまりにも【元・部長】がキレる回数が多いもんだから


社長が『アンガーマネジメント研修』という名前の


怒りの感情と上手に付き合うためのトレーニングが開催されている施設へ【元・部長】を連れて行った。








・・・ってか、すごくない?


『怒るのを治すために研修へ連れて行かれる』ってすごくない?子供じゃないんだぞ?60歳で連れて行かれるか?ウケるんですけど。







俺は驚きながらも少し笑ってしまった。


その社長の行為が逆に【元・部長】のプライドを傷つけている気がして笑えてきた。


社長がわざとやっている感じもしたので(おまえが雰囲気を悪くしてんだぞ!みたいな)


余計に笑えてきた。社長、グッジョブ。







『アンガーマネジメント研修』はたった1日で終了したらしいが


【元・部長】を黙らせるには充分だった。


さすがに


『自分一人だけ連れて行かれた意味』を【元・部長】は理解したのだろう。


研修後の【元・部長】は明らかにキレる回数が減っていた。(それでも週に一回は怒鳴っていたけど)








キレる回数が減った【元・部長】でも


『偉そうな態度をとる』『新たな仕事・作業は覚えようとしない』『作業着は洗わない』といった


迷惑行為は相変わらずだった。ただキレる回数が減っただけ。







すると当然のように・・・


誰もが【元・部長】を相手にしなくなった。


無視しているわけではなく『もう立場のある人間でもないし、コイツと接すると面倒だし、この機会に距離を離して付き合おう。作業着も臭いし。』って感じで全員が【元・部長】から少しずつ離れていった。


当然の結果だ。








【元・部長】は『ソッチが離れるなら俺もお前らとは話さないぞ!』というスタンスで口数が減っていった。


それは嬉しい誤算だ。


俺は『どんどん社内が平和になっていくやん!最高!』と嬉しかった。









『態度』や『臭い』は相変わらずムカついたが


【元・部長】の口数が減っただけでも社内の雰囲気はガラリと変わっていく。


ほのぼのとした穏やかで落ち着きのある職場に変化していった。他の従業員も嬉しそうだった。


しかし


『職場に今の平和な雰囲気がずっと続くといいなぁー・・・』


と皆が思っていたのも一瞬だけ・・・。









相手にされない寂しさに【元・部長】が耐えきれなくなってきたのだ。


困ったことに


【元・部長】が頻繁にコミュニケーションを図ろうとしてくる・・・。


これはかなりキツかった・・・。






別にコミュニケーションをとろうとする気持ちは良いことだと思うのだが


【元・部長】はいっつも会話の最後にマイナスな一言を言って変な空気にさせやがるのだ。


その会話をいくつか紹介しよう。







1つ目の『ある日の会話』↓


元・部長「野球のXX選手は年俸が5億円突破したらしいな!」


桜田紋吉「凄いですよねぇ。」


元・部長「でもスポーツ選手は若い時しか稼げないからな!なるもんじゃねぇよスポーツ選手なんて!」


桜田紋吉「・・・。(5億稼いだことのない奴が言うセリフじゃねぇよ。)」





2つ目の『ある日の会話』↓


元・部長「新しいiPhoneが発売されたってニュースで言ってたぞ!カメラが3個も付いてるってよ!」


桜田紋吉「機能が向上してデザインもカッコいいですよねぇ。」


元・部長「昔は黒電話で充分だったのによ!あんな色んな機能なんか付けなくていいのに!いらねぇーよ!」


桜田紋吉「・・・。(だったら黒電話だけで生活しろよ。そもそもアンタのスマホiPhoneじゃねぇし。)」





3つ目の『ある日の会話』↓


元・部長「最近、眠れないんだよなぁ。真夜中になってもずっと布団の中でゴロゴロしてて眠くならないんだ。どうすればいいと思う?」


桜田紋吉「運動してみるのはどうですか?風呂の前にジョギングとかウォーキングをやってみて体を疲れさせたら寝れるかもしれませんよ。」


元・部長「足が痛くなったらどうするんだよ!冬は寒くてケガしやすいんだぞ!夏は蚊もいるし!ダメだろ!」


桜田紋吉「・・・。(じゃあ寝んな。もう寝んなよ。うるせぇ。)」








・・・ざっとこんな感じだ。


びっくりするほど話が続かない。


しかも


話の終わりには毎回イヤな気分になる。


コミュニケーションをとって仲良くなりたいのか・・・逆にイラつかせたいのか・・・


本当によく分からない。


俺以外の従業員にも同じように『最後にマイナスなことを言って空気を変にする』といったコミュニケーションのとり方をし続けたもんだから


【元・部長】は当然また誰からも相手にされなくなっていった。








もう本気で俺は


『この人はマジで何なんだろう?』


『どんな人生を60年過ごせば、この仕上がりになるのだろう?』


『良いところが本当に・・・ない。』


・・・と【元・部長】に対して怒りでもイラつきでもムカつきでもない


『悲しさ』に近い感情を抱くようになった。








それでも【元・部長】は何も考えてないのか


人をイヤな気分にさせるコミュニケーションを図り続けた。


とにかく誰とも話が続かない。


誰もがいつも流すように話を聞いていた。


いや、聞いているフリをしていただけ。まともに相手はしていなかった。


そんな状態で数週間が経過した・・・。






相変わらず【元・部長】は新しいことを覚えようともしない。


新しい作業や新しい機械の話になるだけで「俺には関係ないだろ!」と毎回同じパターンで逃げる。


そして


口にするのはマイナスなことばかり。


彼は頭も身体も使わない同じような毎日を繰り返し、話す内容も似たようなことしか言わなくなっていった。










その結果・・・


ついに【元・部長】はボケ始めた。


ボケといっても


漫才のボケ・ツッコミの『ボケ』ではない。


認知症とかソッチの方の『ボケ』だ。








いつの日からか【元・部長】が話す内容の意味すら分からなくなっていた。


出てくる登場人物が話の途中で変わったり、昨日まで「赤」と言っていたのに今日は「白」と言ってみたり。


言ってないのに「言った」と譲らなかったり、していないのに「した」と言ったり。


そこの間違いを指摘すると逆ギレして興奮したりと・・・マジで『そろそろガチでヤバくないすか?』の感じがしてきた。






ガチでヤバくなったのは言動だけではなく行動もヤバくなってきた。


作業に全く関係のない機械を動かしたり


毎日やっていた作業さえも「えっと・・・」と言いながら本人が何秒もフリーズしてしまい


見るに見かねて俺やシマセンが作業を交代する羽目になるという場面も。






最初の方は「あの人マジでボケてきましたよねー!」って感じで社内だけのネタにしていたが


いよいよ


「病院に検査に行くように言わなきゃダメなんじゃないか?」とか「社長へ報告するのが先だろ?」といった


『このまま放置するってのはダメなんじゃなかろうか?』と全員が思い始めた。








しかし


誰もが基本的に【元・部長がボケてきた問題】に関わろうとしない。


全員が『【元・部長】をどうにかしてほしいけど自分が関わるのはイヤ』って感じだ。


イヤなのだ。関わるのが。めちゃくちゃ面倒臭そうだし。そりゃそうだ。








それに


正直なところ・・・


『今まで【元・部長】のせいで嫌な思いをずっとしてきたのに、今になって彼を助けようという気持ちにはならない』という本音も全員の心の中にあると思う。


仕方のないことだ。彼の自業自得。


【元・部長】の今までの言動や行動を振り返ってみると手を差し伸べる人がゼロという結果も不思議ではない。


【元・部長】の家族の方々が早く気付いて病院に連れて行ってくれりゃいいのだが


そんな感じでもなさそうだし。


でも職場で放置するのも・・・。








ってことで


俺がシマセンに言ってみた。


「もう俺が本人に伝えましょうか?『最近、変だから病院で検査してみたらどうですか?』って。とりあえず【元・部長】が少しでも自覚してくれたら一歩前進ってことで。」


するとシマセンが何秒か黙った後に俺に話し始めた。


「・・・いや。あの人はおまえから言われるとショックで立ち直れないかもしれない。年下で若い奴に言われたって事実を受け入れることが出来ないかもしれないし。それに紋吉が逆恨みされたりする可能性もあるしな。だから俺が社長に伝えてみる。後は社長の判断に任せるとしよう。」



シマセンが『彼にとってずっと下に見てた俺達から伝えるのは色んな意味で危険』と判断し


シマセンが社長へ報告することになった。








数日後・・・


シマセンから「社長に報告したよ」と連絡があり


報告を聞いた社長は


「・・・なるほど。分かった。少し様子見してから判断する。」と言っていたらしい。


とりあえず全員で『様子見』だ。









・・・と『様子見』をするとなってから今日で1ヶ月を過ぎようとしている。


まだ『様子見』の段階ではあるが


【元・部長】は相変わらずだし


誰もが【元・部長】に手を差し伸べようとはしない。


俺もしない。


それこそが今まで【元・部長】が築いてきた人間関係の結果だ。







もはや【元・部長】がどうなろうが俺には関係ないし興味もないのだが


俺は【元・部長】を見ながら


誰しもが『人間関係』は人生のテーマの一つなんだなと痛感した。







客観的に見て・・・


俺、桜田紋吉(もちろん仮名)は『人に好かれるタイプの人間』ではない。


だからこそ思う。


『自分という人間をアピールして周りから嫌われた結果、孤独になった』よりも


『いつもひっそりと過ごした結果、孤独になった』の方が男としてはよくないか?と。


『嫌われてなった孤独』より『選んでなった孤独』の方がよくないか?と。


どっちにしろ結果は『孤独』だが


俺は『孤独を選ぶ人間』でありたいと思った。









・・・そりゃ最終的に『孤独じゃありませんでした!人に恵まれました!』の方が嬉しいけどね。


俺だからなぁー・・・それはないよな。
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(人生の最後が近付けば近付くほど『今までどう生きたか』が反映されますな)