振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

文化を変えようとする本気の武勇伝

お久しぶりです。桜田紋吉(もちろん仮名)という名前でブログ書いてます。何の役にも立たないブログです。どうぞヨロシク。





最近の口癖は「やっと終わった!」です。


資格取得の試験がやっとこさ終わりましてのブログ再開でございます。試験の合否は今月の中旬にあるのですが不合格の可能性が高いと思いますね。不合格だったら来年また受けますわ。(面倒くせぇ)


とりあえず終わったんで今日からシクヨロです。








では・・・


本日の本題へ・・・。








いきなり変なことを言ってしまうが


俺は昔からオリエンタルラジオ(中田敦彦と藤森慎吾)を見ると胸がザワつく。


それはオリエンタルラジオが好きとか嫌いとかいう話ではなく・・・


『もしかしたら同じ空気を吸ってたかもしれない』という気持ちになっちゃうのだ。








・・・意味不明でしょ?少し説明します。








高3の夏に何の進路希望も夢も持っていなかった俺は『このまま何もないなら吉本興業の養成所に行くしかねぇのかなぁ』と冗談と本気が入り交じったような考えがあった。(高校生になってから『お笑い』というものにハマりにハマったからね)


実際、養成所のパンフレットと入学願書を吉本から送ってもらったし。(もちろん学校と親には内緒で)


しまいにゃ


「養成所って面接で落とされる奴とかいるんですか?」ってバカ丸出しで吉本へ直に電話したからね俺。バカすぎて凄くない?


めっちゃ機嫌の悪そうな吉本の電話担当の女が「は?そりゃ落ちる人もいますよ。じゃないと面接する意味がないから!」ってキレ気味で言ってきたのが記憶に残っている。


それを聞いて『笑いを届ける会社の電話担当がキレ気味ってなんなんだよ!』って俺がキレそうだったんだけどね。



秋になって担任の先生から「大学に推薦入試で入れるかもよ!」と言われたので大学に入学する流れになったのだが


たまに


『あの時もし養成所に入っていたら』と思う時がある。


大学の話が無かったとしても養成所には行っていないかもしれないが(行っていない可能性が高いけどさ)


もし


あの当時、養成所に入っていたら


俺はオリエンタルラジオと同時に入学していたってことになる。(2004年入学)


なのでオリエンタルラジオを見ると


毎回『もしかしたら会ってたかも』という気持ちになり


他のお笑い芸人とは少し違った目で見てしまうのだ。






ちなみに


オリエンタルラジオがデビューしてすぐに売れてスター街道を爆走していた頃には俺もまだ二十歳ぐらいだったので


『うわぁー・・・同期の桜が活躍しまくってんじゃん!!!』(もちろん俺は養成所には入学していないのに【同期の桜】とか言っちゃう図々しさが俺のイタい部分よね)


と勝手に親近感を抱き


頭の中では『オリエンタルラジオは同じ釜の飯を食った仲間』という妄想でしかない設定で彼らを応援していた。






しかし


ご存じの通りオリエンタルラジオはスターにはなれなかった。数年で転がり落ちた。


それは仕方ない。


明らかに実力と露出が釣り合っていなかった。スターになる人間に必要な華もなかった。吉本のゴリ押しってだけのコンビだった。


『このまま消えちゃうのか?』


と思っていた矢先・・・







藤森慎吾が『チャラ男』というキャラクターで再ブレイク。


中田敦彦も持ち前の知識量を生かしクイズ番組で活躍。


コンビがじわじわと再浮上してきた時に


『PERFECT HUMAN(パーフェクト・ヒューマン)』で大爆発。紅白歌合戦に出場するまで這い上がった。







んで


またコンビは微妙に低迷し始める。


そりゃそうだ。『PERFECT HUMAN』のように爆発的な流行を生み出した後は低迷するに決まっている。流行を越える流行は簡単には生まれない。







藤森慎吾は演技力を評価され俳優の仕事へとシフトチェンジ。


中田敦彦はテレビでは自分を表現できる場所が無いとYouTubeの世界へ足を踏み込んだ。


その結果・・・


藤森は俳優としての仕事を多く抱え


中田は芸人の中ではチャンネル登録者数が日本一の300万人を突破。芸人ユーチューバーの頂点として君臨している。







・・・いや、浮き沈み激しいなオイ。


こんなにも上がったり下がったりのコンビも珍しい。ってか『何回も浮上する』って普通に凄い。


一発屋にすらなれない芸人が無数にいるのに『何発も当てる』ってのは変態の域だ。







何故そんなに変態なのか・・・


何故そんなに変態でいられるのか・・・


やっぱり・・・


キーマンは藤森慎吾ではないだろう。中田敦彦だろう。うん。藤森は何か違うな。(失礼でメンゴ)






ってことで


俺なりに中田敦彦(あっちゃん)について考えてみた。同じ釜の飯を食った仲間だしね。(うるせぇ)







俺が中田敦彦を見て思うのはまず・・・


『とてつもなくプライドが高いんだろうな』


ってことだ。これは間違いないと思う。


むしろ『とてつもなくプライドが高い』しかない。彼を動かしている原動力は『とてつもなくプライドが高い』という燃料だけだ。


他にも千原ジュニア品川庄司の品川など『プライドが高そうな芸人』は多数存在する。


彼らはプライドが高いために【確実に輝ける場所でしか活動しない】という面が目立つ。(失敗するリスクをプライドが許さないのよね)


しかし


中田敦彦の『プライドの高さ』はそんなレベルではない。さっき言ったように『とてつもなくプライドが高い』のだ。


【確実に輝ける場所でしか活動しない】ぐらいでは中田敦彦のプライドは許さない。


そんなレベルのプライドなんて彼の中ではプライドとは呼ばない。(さっきから熱弁してるけど全部俺の想像だからね。キモい?)







中田敦彦という男は・・・


【輝ける場所は自分で作る】のだ。


そこまでしないと中田敦彦のプライドが許さない。


彼は『人が用意した場所なんかで輝いて喜んでいる奴にはなりたくない』と思っているはず。(何回も言うけど想像です)


デビューして翌年には会社の力で人気者になり、その後は落ちに落ちて悔しい思いをした彼だからこそ『人が用意した場所』への不信感は強い。


彼は【不信感&とてつもなくプライドが高い】という端から見ればキツい精神状態をプラスに変え


『クソッ!こうなったら輝ける場所は自分で作ってやる!』


・・・と見事に行動に移した。(何千回も言うけど想像ね)






『武勇伝ネタ』『冠番組』『トーク番組での雛壇』『クイズ番組』『歌・ダンス』と彼は何度も何度も輝ける場所を模索した。


輝いては消え・・・輝いては消え・・・


消える度に『また輝ける場所を作るぞ!』と新たな冒険へと立ち向かう中田敦彦


傷付くのを恐れ安易に輝ける場所に滞在し続ける『プライドが高そうな芸人』には見向きもせず


『とてつもなくプライドが高い』中田敦彦は冒険を止めなかった。


いや


『とてつもなくプライドが高い』が故に止めることが出来なかった。


そして見つけた。ついに彼は見つけた。








YouTube』という世界を。


彼は今までやってきたことをYouTubeへすべて詰め込んだ。


YouTubeの為に今までがあったと言っても過言ではないぐらいに。


才能・努力・技術そしてタイミング・・・


すべてがハマった中田敦彦YouTubeチャンネルは気付けば登録者数300万人越えの大人気コンテンツとなった。


今までにない輝きを放つ中田敦彦


ついに彼にとっての最高の場所を彼は見つけたのだ。


輝ける場所を探すという長かった冒険も終わりか・・・








と思っていたが


彼は冒険を止めなかった!!!


むしろ、ここからが凄かった!!!








彼は視聴者の『所詮YouTubeだろ?』の価値観を『所詮テレビだろ?』に変えようと動き出した。


エンターテイメントの世界での


YouTubeの力とテレビの力を逆転させようと動き出したのだ。


『地味で薄いのがYouTube』で『豪華で濃いのがテレビ』という今までの常識を引っくり返すために


彼はYouTubeである番組をスタートさせた。







その番組は『Win Win Wiiin(ウィンウィンウィーン)』と名付けられ


番組内容はゲストを迎えてのトーク番組だ。







・・・とこれだけ書くと『ありそうな普通の番組』に伝わってしまうかもしれないが


この番組は凄かった。。。震えた。。。


というか


胸が熱くなった。。。








まずMCが中田敦彦の他にもう一名いるのだが


それが『雨上がり決死隊宮迫博之』なのだ。


もうこの時点で意味不明だ。(褒め言葉として)


誰もが知っていると思うが


宮迫博之吉本興業から追放された男だ。今や吉本所属の芸人ではない。吉本からしたら裏切り者。


数ヶ月前に吉本所属のある芸人が「吉本に所属している以上、今の宮迫と共演すると会社からペナルティがあるんじゃないか」と語っていた。


それぐらいリスクがあるのだろう。『ペナルティ=干される』というのも大袈裟ではないのかもしれない。


過去に宮迫のYouTubeチャンネルに加藤浩次が出たことがあったが加藤浩次は厳密には吉本所属ではない。あの『加藤の乱』の騒動で彼はエージェント契約になっている。


つまり


吉本興業とエージェント契約もせずガッツリ所属している人間は宮迫とは闇営業騒動以来、誰も共演していない。



中田敦彦はガッツリ吉本興業所属の芸人だ。バリバリの吉本芸人だ。


しかし彼はやった。彼はやれた。


多分、強引に。


本人も分かっていると思うが


中田敦彦を吉本が止められるわけがない。


日本一の芸人ユーチューバーとして莫大な財産とスタッフを抱えている中田敦彦


もし吉本がペナルティを与えたとして


それをきっかけに中田敦彦が吉本を退社するってなると困るのは吉本の方だからだ。会社としても中田敦彦という商品を逃すわけにはいかないだろう。


それをちゃんと分かった上で常識を崩しにかかるのが中田敦彦という男だ。


もちろん


中田敦彦には『宮迫博之という才能をこのまま潰してはいけない』『世話になった先輩を助けないといけない』という男気もあったと思う。







その男気が宮迫博之にも伝わったはずだ。


伝わったに違いない。


なぜなら


この番組は・・・


『制作費を中田敦彦宮迫博之が自腹で負担している』からだ。


百歩譲って『企画・発案している中田敦彦が負担する』ならまだ分かる。


YouTubeはテレビとは違いスポンサーがあっての世界ではないので本人が負担するのは理解できる。



そこに宮迫博之まで自腹で出すってところに俺は男気に対する男気を感じ胸が熱くなった。


後輩の思いを受け止めたんだろう。









『ん?自腹?だったらセコい感じで番組作ってんじゃないの?』と思った人もいるかもしれないが(どこにいるんだ)


その逆だ。逆。


めっっっっちゃ派手で豪華に番組を作っている。


テレビより豪華でお洒落な番組セットに加え


今のテレビバラエティじゃ見かけなくなったオープニング映像まで


とにかく金が掛かっている。


もちろん番組作りに関わっているスタッフの人件費も彼らが出すのだろう。


素人の俺が見ても数千万円は費用が掛かっているのが分かるが


『どんだけ金持ちなんだよ!』という気持ちよりも『ガチで本気なんだな!』という気持ちにさせられる。


『本気でテレビを越えたい!』
『本気で先輩を助けたい!』
『本気で面白いものを作りたい!』
『本気で俺が時代を変えたい!』
『本気で成功させるぞ!失敗するわけにはいかない!』


みたいな熱い気持ちがガンガン伝わってくる。






それでいてゲストが元ジャニーズの手越祐也だ。めちゃめちゃ最高に良い人選だと思う。話題性もあるし。


この手越祐也も二人の本気を感じたのかガチで喋る喋る。喋りまくる。


絶対にテレビじゃ言えない内容も喋って喋って喋りまくって盛り上げる盛り上げる。





ってか


やっぱ一流のプロの喋りって凄い。マジで技術が異次元。


中田敦彦手越祐也にする質問の内容も絶品だし


1つ1つの質問を膨らませて必ず盛り上げる手越祐也もさすがだし


何より


観客の前で1年数ヶ月ぶりにトークするという宮迫博之の完璧な仕事っぷりに驚愕。


何年もお笑い界のトップ集団としてやってきた人間ってマジでエグい。最初から最後まできっちり笑いを取る。それも強引に空気を自分の方へ寄せるわけではなくスムーズに流れを止めずに流れの中で笑いをバンバン取る。


宮迫博之という人間のお笑い能力の高さに改めて気付かされる。間違っても業界から消してはいけない才能だ。







この番組は


3人の本気と才能と熱量が最高のエンターテイメントとして昇華されていて(この場合の『昇華』の使い方って正解?)


視聴している途中から俺の心は震えた。






ドラマチックでもあるし。


『時代を変えたい中田敦彦』と


『失ったものを取り戻したい宮迫博之』と


『もう前に進むしかない手越祐也


っていう3人のドラマ性も見ている側からすると熱くなる要因でもある。






とにかく俺は


この『Win Win Wiiin(ウィンウィンウィーン)』が新たなバラエティ番組の在り方として歴史を刻んだと思っている。


笑っていいとも!の最終回(タモリ・さんま・とんねるずダウンタウンウンナン爆笑問題・ナイナイが共演した神回)が個人的にはテレビバラエティの最終回でもあったんじゃないかと感じているのだが


『Win Win Wiiin(ウィンウィンウィーン)』は新たな時代の幕開けだ。


この番組こそが次世代へのターニングポイントになってくるに違いない。


マジで時代が変わる。


『テレビの存在意義と芸能事務所の必要性ってあんのか?』
『両方が無くても成立させちゃったけど?この先どうする?』
『今からはこのスタイルじゃね?』


・・・今こそバラエティ番組の岐路だ。


本当にどうなるんだろう。







俺は中田敦彦が次に何を仕掛けてくるのか本当に楽しみ。


同期の桜として(うるせぇ)


今すぐに「あっちゃん、カッコいい!」と言いたいところだが


まだまだ何かやってくれそうだ。


彼の新たな『武勇伝』に期待しよう。
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(どんどんテレビが『かつてのYouTubeっぽく』なって、YouTubeが『かつてのテレビっぽく』なるよね。文化が変わっていくのってワクワクしちゃうぜ)