お疲れ様です。桜田紋吉(もちろん仮名)が今日もブログを書いています。内容が無いブログを。
最近の口癖は「何かすいません・・・。」です。
社長(前回のブログの主人公)が俺に
「君は『もっと給料上げろ!』って思わないの?いつもゴメンね!子育ても今からって時に安い給料でゴメン!」
って言ってきたので
「そうですよ!上げろよ!」みたいなことを冗談で言うのも失礼だと思い(かと言って「今のままでオッケーです。」とは絶対に言えない。マジでそのままにされたら死ぬ)
軽いノリで・・・
「いつも財布の中はカラッポなんで毎日ローソンで万引きして帰宅してます!」
なんて言ったら社長がドン引きしてました。
ウケると思ったんですけど壮大にハズしました。
なんか・・・すいません・・・。
そんなつもりで言ってないので・・・。
ってか質問する前に給料上げろや。聞かんでも分かるやろが。
はい。本題に入りましょうか~!!!
前回のブログで『ウチの社長』のエピソードを書いた。
このブログで書いた現在勤めている職場の人物は『シマセン』『イズピン』そして『社長』の3人だと思う。(多分)
シマセン→振り返ればシマセン! カテゴリーの記事一覧 - 振り返ればオアシス!
イズピン→桜田認定オバタリアン。それはイズピン。 - 振り返ればオアシス!
社長→THEブーメラン - 振り返ればオアシス!
どうせなら『元・部長』のことも書いちゃおうかなと思っている。
はっきり言って『元・部長』が一番ヤバい。良い意味の【ヤバい】ではない。悪い意味の【ヤバい】だ。
書いたところで笑いに繋がる可能性は低いけども書いてみようかな。
『元・部長』と初めて出会ったのは俺が今の会社へ初出勤した日だ。
当時は『元・部長』ではなく『部長』という肩書きだった。
ちなみに
俺にとっては『4回目の初出勤』の日である。つまり4つ目の職場ってこと。(言い方がウザくて申し訳ない)
転職を何回しても『初出勤』は緊張する。緊張というか・・・不安というか・・・何とも言えない感覚になる。
『とりあえず初出勤だから20分前に職場に到着するように行こうかな・・・』
ハローワークで貰った求人票に
就業時間は『8時30分から5時30分まで』と書いてあったので
余裕を持って8時10分に到着するように家を出た。
予定通りに8時10分に到着。
事務所の扉を開け・・・
「おはよーございまーすぅ」
と大声でもなく小声でもない絶妙な声量で挨拶をした俺。(ここら辺が小心者の証)
事務員のオバサンが「おはよー!今日からヨロシクねー!」と笑顔で元気よく挨拶を返してくれた。
すると
事務所の奥から真顔のオジサンが登場。
オジサンは俺を睨みながら・・・
オジサン「遅い!おまえは今日が初日なんだぞ!」
・・・は?初日だから何だ?
桜田紋吉「・・・いや、求人票には『8時30分から』って書いてありましたけど。」
正直に俺は伝えた。(ここで謝ったりしないよ俺は。小心者だけど!)
オジサン「そりゃ最近の若い奴は求人票に書いてある時間までに来ればいいって思っているだろうけどな!ここは会社が設立された当初から8時前には全員出勤してんだよ!おまえが一番の新入りなんだからルールは守れよ!」
・・・なんじゃこのジジイは!!!ツッコミどころしかない!!!ぶっ叩きてぇぇぇ!!!
8時前までに来る理由が『設立当初からやってるから』って理由になってねぇし!!!独自のルールを俺にカマしてくんなし!!!ってかルール知ったの今だし!!!
よし!!!もう今から労働基準監督署に相談しにレッツゴー!!!ぶっ叩くぞ!!!
・・・と初日からギアをトップに入れようかとも考えたが我慢我慢。
何事も様子見が肝心だ。
俺は冷静に「分かりました。」と伝えた。
で
事務所に職員全員が集まり朝礼が始まった。
事務所内で働く事務員のオバサンが2人。(その中の1人がイズピン)
工場内で働く作業員が
さっきのムカつくオジサンと俺より10歳ぐらい年上の男性(これがシマセン)だ。
全員で俺を含め5名しかいない。小さな小さな職場だ。
この朝礼で
俺は社長や副社長は常勤しているわけではないということを知った。
そして
ムカつくオジサンが実は【部長】だということも知った。
『こんな嫌な奴が俺の上司かよ・・・。』
心の中で大きなタメ息をついてしまった。
それにしても・・・
朝礼の様子が何か変だ。変な感じだ。
その日の仕事内容の連絡なんかはサラッと終わって
後の時間は
部長がベラベラと昔の自慢話や気に食わない取引先の人物の悪口を大声で長々と喋り
そんな部長に
イズピンが露骨な太鼓持ちで「へぇ~!そうなんだぁ!」や「さすが!部長!凄い!その通り!」 とテンション高めでリアクションしている。
もう1人の事務員のオバサンとシマセンは
部長とイズピンの絡みには一切入ろうとせず下を向いたままだ。
その光景を見ていて俺は思った・・・。
『部長は全員に嫌われている・・・!』と。
この空気感が答えだ。間違いない。
全員に嫌われている人にわざわざ自分から好かれにいく必要も無さそうなので
俺は心の距離を保って接することに決めた。
で
次の日・・・
前日に「8時前に来るのがルールだ!」と吠えられたので
『だったら7時30分に来てやろうか!』と極端に早く家を出た。
なんだかんだで7時35分に到着。
駐車場には部長の車しか停まっていない。
『これなら文句は言われないだろ』と余裕の気持ちで事務所の扉を開けた。
桜田「おはよーございまーす。」
すると・・・
部長が事務所の奥からヘラヘラした表情で登場。
そして何か言ってきたぞ・・・。
部長「いやいや、おまえさぁwwwまだ何も仕事覚えてないのにさぁwwwこんな早く来てどうすんだよwwwおまえがこんな早く来ても意味ねぇーからwww」
・・・なんじゃこのジジイは!!!朝からヘラヘラしやがって!!!マジでぶっ叩くぞ!!!グーでぶっ叩くぞ!!!
イライラしながらも我慢我慢。
まだ2日目だ。我慢我慢。ぶっ叩きたいけど。
俺なりに『じゃあ何時に来たら文句言われないんだ?』と考えた結果・・・
7時50分に来てやろうかと。10分前なら絶妙なラインでしょうと。
で次の日・・・
7時50分ジャストに到着した。我ながら完璧だ。
またもや余裕の気持ちで事務所の扉を開けた。
桜田「おはよーございまーす。」
いつものように奥から部長が登場・・・
部長「おい!もう先輩(シマセン)は来てんのに新入りが後から来るってダメだろ!!!」
・・・なんじゃこのジジイは!!!クスリでもやってんのか!!!ぶっ叩くぞ!!!ハンマーでぶっ叩くぞ!!!
もう何しても言われるなら好きな時間に出勤することに決めた!!!何とでも言いやがれクソジジイ!!!
俺の怒りが爆発しそうだった。
しかし
まだ3日目。我慢我慢だ。
こうなったら違う角度から物事を考えるようにしよう。
『まだ入社して3日しか経ってないのにムカつくことしか言わねぇクソジジイ』という考えを切り替えて・・・
『3日でこんなにもネタを提供してくれた人』っていう考えに変更だ。
ふふふっ・・・。部長さんよぉー・・・。
俺が常にネタを欲している人間だってこと分かってねぇな?今からは俺に常に観察されているってこと忘れんなよ。
・・・これで俺は切り替えに成功した。(はやっ)
とはいえ・・・
腐っても部長は上司だ。俺は仕事を教えてもらわないといけない。
『えぇー・・・このクソジジイに習うのかよ。嫌なんですけど!』
と拒否反応で狂いそうだったが
実際、俺に仕事を教えてくれるのはシマセンだった。すべての仕事を教えてくれた。
工場内の作業員が俺を含め3人しかいないので
「作業内容によっては得意な作業と不得意な作業があるかもしれないけど全部の作業をやらなきゃダメだぞ。少人数でやってる職場だから仕方ないんだよ!」とシマセンは話してくれた。
シマセンはとても優しく
難しい作業や分かりにくい部分などは何日も掛けて丁寧に教えてくれた。おかげでマイペースに仕事を覚えることが出来た。
基本的にどの作業も1人で出来る場合がほとんどだったが
仕事の内容によっては『必ず2人以上で作業しないといけない』みたいな大掛かりな作業もあり
シマセンが大掛かりな作業のやり方を俺に教えてくれた後に
「この作業は1人でやっちゃダメだから。必ず俺を呼ぶように。もちろん俺が紋吉を呼ぶ場合もあるけどね!そん時はヨロシクな!」
と爽やかに微笑んでいた。
そこで俺は疑問に感じたことを素直に質問してみた。
「この作業をやる時に先輩(シマセン)が休みだった場合は部長を呼べばいいんですか?」
この質問をした瞬間にシマセンの表情が曇った。
シマセン「・・・いや、部長は呼んでも意味ないよ。」
桜田紋吉「え?あっ・・・この作業の担当じゃないからとかですか?」
シマセン「・・・いや、3人しかいないから担当も何もないよ。全員が全部を担当するのがここの職場だから。」
桜田紋吉「じゃあ何で部長を呼んでも意味ないんですか?身体が悪いとか?」
シマセン「・・・いや、部長は・・・とにかく意味ないよ。」
桜田紋吉「はぁ・・・。そうなんですか。」
とにかくシマセンの歯切れが悪い。
何かを隠しているかのようだ。
とりあえず違う質問をしてみた。
桜田紋吉「2人作業の時って先輩(シマセン)は今まで誰を呼んでいたんですか?」
シマセン「あぁー・・・2年前までは俺より若い奴が1人いたからなぁ。ソイツと作業してたな。」
桜田紋吉「その人が辞めた後は誰を呼んでたんですか?」
シマセン「そん時は・・・あっ。そうそう。この職場って忙しい時にはアルバイトを雇うんだよね。どっかの会社を定年退職した時間に余裕のあるオジサンが何人かアルバイトに来んのよ。そん時についでに2人作業を手伝ってもらうね。」
桜田紋吉「へぇー・・・。とにかく部長じゃないんですね。」
シマセン「・・・うん。・・・そうね。」
桜田紋吉「へぇー・・・。」
俺は何かモヤモヤした。
あんなにも偉そうで上から目線で話す部長なのに『作業に呼んでも意味ない』と自分の部下(シマセン)から言われていることに。
まさか
シマセンが部長のことが嫌いで
『近くに来られるだけで無理。一緒に作業なんか出来るわけない!』みたいなことか?そんな子供みたいな理由?
なんて色んな想像をしていたら・・・
シマセンが静かに喋りだした。
シマセン「紋吉とは長い付き合いになるかもしれねぇから・・・もう話すわ。部長について話すわ。」
桜田紋吉「なんかあったんですか?」
次回へ続く・・・
(初日からカマしてくる先輩とか上司ってどこにもいるよね)