振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

腹の底からムカついた日

こんにちは。桜田紋吉という仮名で書いてます。仮名っていうか偽名か?まぁどっちでもいいでしょ。

 

 

 

 

 

 

いきなり本題に入るけどさ・・・

 

 

 

 

 

 

最近は仕事が忙しいのよ。。。

 

仕事が深夜まであって風呂だけ入りに帰宅して風呂から上がったら出勤してっていう日も数日あったほど。

 

夜9時に退勤する日に『うわっ!今日は9時に帰れるんだ!ヤッター!』ってなってたから。感覚が麻痺してたね。(定時は夕方5時半)

 

んで

 

ある日の出来事なんだけども・・・

 

その日は『あれ?このペースじゃ今日も真夜中まで仕事しなきゃダメじゃね?』っていう日だったんだよね。昼間の段階で残業しなきゃいけないのが目に見えてる状態だったわけ。

 

ただ

 

『1人だけが残業して真夜中までやれば終わる仕事内容』だった。何人も居残りして残業する内容の仕事じゃなかったのよ。

 

だから俺は言ったね。優等生っぽく言ってやったね。

 

「今日は俺1人で残業します!」ってね。

 

そしたら【元・部長】とかが喜んでさ。

 

「本当に1人でやってくれるのか?ありがとうな!」って感じで感謝までされちゃったのよ。

 

やっぱ【元・部長】も忙しさで疲れてたんだろうね。その日はシマセンは休んでたから。みんな疲れてた。

 

 

俺が1人で残業するっていう情報がイズピンにも漏れたんだろうね。イズピンから「1人で残業するんだって!?体は大丈夫なの?疲れた時は休まなきゃダメよ!」って心配されちゃった。

 

・・・え?

 

・・・何?何だって?

 

 

 

 

 

 

 

『まだイズピンは退職してねぇのかよ!』って?

 

 

 

 

 

 

 

・・・そうです。退職してねぇんだコレが。

 

前のブログに書いたよね?

 

イズピンが退職するから新人さん(新田さん)が入社してきたって。 

 

詳しくはコレね→辞めるってよ・・・!【前編】 - 振り返ればオアシス!

 

もちろん新田さん(もちろん仮名)は元気に出勤してる。毎日。

 

でもイズピンも出勤してる。仕事開始1時間前には毎日出勤してる。なんで?

 

どうやらさぁー・・・

 

『イズピンは新田さんがすべての仕事を覚え終わってから退職する』っていう謎の契約らしいのよ。

 

マジで謎なのよ。

 

他の従業員も『それってイズピンのサジ加減で何ヶ月も延長可能じゃね?』って勘付いてるからね。すでに予定オーバーして会社に居座ってるから。

 

まぁ・・・社長から何か言われない限りは誰も何も言えないから仕方ねぇか。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・って話が脱線してしまった。

 

とりあえずイズピンはまだ働いている。

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ・・・

 

俺が1人で残業する話に時を戻そうか。

 

とにかく

 

俺が1人で残業することに対して色んな人が感謝や心配をしてくれた。(シマセンは休み)

 

みんな俺が何日も残業したり、徹夜したりしているのを知っていたからだろう。

 

でも

 

みんなも疲れてた。その時期は会社全体が忙しかったからね。だから一番若い俺が残業で居残りすんのは当然のことだ。

 

 

 

 

 

 

 

とは言ったものの・・・

 

社長はやっぱり気にしていた。『いつも若い奴に無理をさせて申し訳ない』って。

 

だから「桜田くん大丈夫か?キツくないか?」「飯は食べてるか?寝れる時は熟睡できているか?」と何回か聞かれた。

 

大丈夫か?と言われても「大丈夫です」以外の言葉が見つからないので同じような絡みに毎回なる。

 

それでも社長は気にしてくれたみたいで

 

新田さんに

 

桜田くんが今日も夜中まで残業するらしいからコンビニで弁当でも買って用意してやっといてくれ」と俺の弁当の調達を頼んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

で夕方の6時頃・・・

 

新田さんが俺にめちゃくちゃ丁寧に聞いてきた。

 

「今日も残業ですよね?お疲れ様です。社長から弁当を用意するように言われたのですが何弁当がいいですか?」

 

聞き方が丁寧だったので少し穏やかな気分になった。

 

俺は冷たい麺類が食べたかったので

 

冷やし中華』か『冷たいうどん』を新田さんに頼もうかと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

が!!!

 

次の瞬間・・・!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イズピン「新田さん!残業する人の弁当なんか買いに行かなくていいわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・え?え?え?どゆこと???

 

俺の目の前にいるイズピンが新田さんに何やら大声で言い始めたぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

イズピン「人の弁当なんか買いに行かなくていいわよ!棚にパンか何か余り物があったでしょ!それを渡しときゃいいんだから!」

 

新田さん「いや・・・でも・・・」

 

イズピン「もう6時よ!残業する人の夕飯なんて気にしないで早く帰宅しないよ!」

 

新田さん「いや・・・別に私は早く帰らなくても大丈夫なんですけど・・・」

 

イズピン「早く帰れる時は帰らないと!人の弁当なんか気にしなくていいから!」

 

新田さん「いや・・・ずっと働いているとお腹減ると思うし・・・」

 

イズピン「余りのパンでもやっときゃいいのよ!」

 

新田さん「・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イズピンこらぁぁぁぁぁ!!!

 

誰の目の前で発言しとんじゃい!!!

 

その残業する人が俺だよ!俺!!!

 

アンタ知ってるよな?俺のみが今日は残業で居残りするってこと!

 

「1人で残業するんだって!?体は大丈夫なの?」って俺に数時間前に言ってきたよな?

 

イカれてるだろ!!!完全に!!!

 

さては

 

ケンカしたいのか?そうだろ?

 

よし!分かった!

 

そのケンカ・・・買ってやるよ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜田紋吉「あのぉー・・・ちょっといいですか?」

 

イズピン「え?何!?」

 

桜田紋吉「どういうつもりで言ってるんですか?さっきから『残業する人には弁当なんか要らん。余りのパンでもやっとけ』みたいなこと言ってますけど。」

 

イズピン「えっ?それは・・・」

 

桜田紋吉「今日は俺だけが残業って知ってましたよね?」

 

イズピン「そりゃ・・・ねぇ・・・知ってはいるけどさ・・・」

 

桜田紋吉「どういうつもりですか?」

 

イズピン「・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イズピンが黙った。

 

さっきまでの勢いはどこに行ったのか。

 

イズピンの顔が赤くなり始めている。

 

数秒だけの沈黙の後・・・

 

イズピンがスイッチを入れ直したように喋り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

イズピン「わっ・・・私はね!新田さんの気持ちを考えて言ったのよ!自分の弁当じゃなくて人の弁当を買いに行って帰りが遅くなるなんて可哀想じゃない!!!」

 

桜田紋吉「へぇー・・・なるほど。『新田さんの気持ち』ですか。」

 

イズピン「そうよ!!!」

 

桜田紋吉「・・・残業する人の気持ちは?」

 

イズピン「えっ?」

 

桜田紋吉「新田さんの気持ちを考えて言うのは構いませんけど俺の目の前で言います?」

 

イズピン「いや・・・それは・・・」

 

桜田紋吉「こっちにも『気持ち』はありますからねぇー・・・。」

 

イズピン「・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

またイズピンが黙った。

 

どんどん顔が赤くなってきている。

 

早く謝ればいいのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて思っていたら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

イズピンがブチギレた!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イズピン「はいはい!!!私が悪かったですよ!!!私が!!!すいませんね!!!すいませんでした!!!」

 

桜田紋吉「・・・は?」

 

イズピン「もう帰りますから!!!はい!お疲れ様でしたぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

すごい勢いでイズピンが部屋を飛び出した。

 

 

そのまま車に飛び乗り帰宅した模様。

 

だから

 

俺は思ったね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんじゃあのクソババァ!!!ってね。

 

イズピンが帰った後に猛烈な怒りが俺を襲った。

 

マジでムカついた。

 

なんだ?あの言い方はなんだ?

 

ここが『北斗の拳』の世界(無法地帯)だったらバイクで引きずり回してるんですけど?

 

ここが『マッドマックス』の世界(あれも無法地帯)だったらトラックで引きずり回してるんですけど!

 

ここが・・・

    

 

 

 

 

 

 

 

 

って、もう例えが出ねぇよ!!!

 

『ここがXXXで無法地帯だったら〜』のパターンで攻めたいんですけど!

 

あぁー!!!ムカつくわ!!!

 

明日からイズピンとは普通に接することは不可能だな!!!なんじゃアイツ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で次の日・・・

 

イズピンは会社を休んだ。(嘘か本当か『家族を病院に連れて行くから休む』だってよ)

 

俺にとっては好都合だが『あの人は桜田のせいで会社を休んだ』と周りから変に思われるのも気持ち悪いので

 

とりあえず・・・

 

昨日は休みだったシマセン(今は俺の上司)に事実を嘘偽りなく伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜田紋吉「実は昨日ですね・・・」

 

俺は淡々とシマセンに事実を伝えた。

 

シマセンは話の途中から

 

意味ありげに目を閉じて「なるほど。うんうん。そうか。」と俺の話に深く頷いていた。

 

俺の話が終わった後に

 

ゆっくりと目を開けたシマセンが

 

真剣な表情で語り始めた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

シマセン「いやぁー・・・『余り物のパンでもやっとけ』ってのはヒドイよなぁ。」

 

桜田紋吉「さすがにムカつきました。」

 

シマセン「もっとさぁー・・・何て言うかさぁー・・・」

 

桜田紋吉「・・・はい?」

 

シマセン「なんつーかさぁー・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ため息を吐きながらシマセンが

 

とんでもない名言を繰り出した・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シマセン「もっとさぁー・・・棚にあるパンの種類が豊富ならトラブルも起こらないのになぁー・・・」

 

桜田紋吉「・・・はい?」

 

シマセン「パンの種類が少ないんだよな!日頃から思ってたよ俺は!」

 

桜田紋吉「え?え?」

 

シマセン「そもそもさ!クリームパンとか置かれていてもさぁ!誰が食べるんだよって感じだろ!?学生じゃねぇんだぞコッチは!」

 

桜田紋吉「ん?ん?ん?」

 

シマセン「しかもさ!たまにカステラが箱のまま棚に入ってる時あるだろ?なんだよアレはよぉ!自分で切ってから食えってか?切るの面倒臭いだろーが!」

 

桜田紋吉「いや・・・それは・・・」

 

シマセン「ふざけんなって感じだよな!」

 

桜田紋吉「そ・・・そうですね・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さすがシマセン。これぞシマセンだ。

 

『パンの種類の少なさがトラブルの原因』という斜め上の分析・・・。

 

しかもパンの種類の少なさで1人ヒートアップしてブチギレている。さすがとしか言えない。

 

とりあえずシマセンに報告したってことだけで俺は満足なのでヒートアップしている彼は放置しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜・・・

 

俺のラインにメッセージが届いた。

 

「誰からだ?」と思いながらスマホを覗くと

 

なんとイズピンからラインが届いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ラインには『私が悪かったと思っています。すいません。』の文字が。

 

これを見て心の狭い俺は思った。

 

とりあえず謝ってりゃいいだろ的なノリで送ってるなコレは。と。

 

例えば俺が『気にしてませんよ。こちらこそゴメンなさい。』みたいな返信をすると明日からも今回と同じようなデリカシーの無い行動や言動をカマしてくるだろうな。と。

 

だからこそ俺はちゃんと考えて返信した。

 

『なぜ俺がカチンときたのか』を具体的に説明する文章を入れた。

 

『何を思っても・何を考えてもいいと思うが当事者の目の前で大声を出して言われると誰でもカチンとくる。社長等の権力を所持している人の目の前で言えるのなら凄いと思うが立場が弱い人の目の前で言うのは見下している証拠だ。』みたいな感じで書いた。

 

もちろん

 

上記の文章を柔らかくしたバージョンで送った。

 

それに対してのイズピンの返信は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無しっ!!!(既読スルー)

 

どうせ返信は来ないだろうなと予想はしていた。

 

むしろイズピンからすりゃ『コッチが謝ってやったんだからガタガタ言うな』って感じだろう。

 

ほぼ俺の予想通りだと思う。

 

その日は『まぁいいや・・・もう相手にするのは止めておこう』と俺は寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で次の日・・・

 

今日もイズピンは欠勤しているみたいだ。姿が見えない。もうどうでもいいけどね。

 

で朝礼が始まった。

 

珍しく社長も出勤していた。(社長が朝から会社にいるのは珍しい)

 

で社長が喋り出した。

 

 

 

 

 

 

社長「おはようございます!今日もケガ等が無いように注意しながら作業をして下さい!よろしくお願いします!・・・それと一つ報告があるのですがぁ・・・」

 

全員「ん?」

 

 

 

 

 

 

社長の喋っているトーンが少し変わった。

 

 

 

 

 

 

社長「昨日の夜にですねぇー・・・XXさん(イズピンの名前)からメールが届いていました。」

 

全員「・・・。」

 

社長「メールには『もう来ません。今までありがとうございました。』と書いてありました。」

 

全員「・・・。」

 

社長「ってことですので、新田さん!今日から独り立ちってことで!まだ分からないことがあれば何でも聞いて下さいね!」(新田さんはイズピンが辞めるまでは『イズピンの助手』みたいな扱いを受けていた)

 

新田さん「はい!」

 

元・部長「新田さん!いつでもフォローするよ〜!頑張ってー!」(妙に新田さんには優しい)

 

新田さん「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜか誰もイズピンが来ないという部分には一切触れずに

 

今日から一人で作業する新田さんへ対するエールで朝礼が終わった。

 

ってか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

何十年も働いた職場にメールで『もう来ません』だけで済ますのは異常じゃね?

 

最近の若い奴はラインを使って『今日は休みます』とか言ってくるから常識が無い!って年配の方が吠えてたのを聞いたことあるけど

 

年配の人もメールで『もう来ません』とか送るんだな。若者と同じやんけ。

 

ふーん。最後の挨拶とか皆の前でしないんだなぁ。

 

・・・え?

 

俺のせいだって?

 

俺がラインで『許します的な文章』を送っときゃイズピンは会社に来てたってか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うるせぇよタコ!!!

 

俺に言われたせいで何十年も働いた会社にメールだけで来ないって伝えているのか?とんでもない被害者意識だな!!!

 

そもそも誰が蒔いた種なんだよ!!!

 

そこ間違えんなよ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ってか・・・アレだろ?

 

もう核心を突いちゃうけどさ・・・

 

イズピンはさ・・・

 

リアルに【恥ずかしい】のが一番大きいんだろ?【恥ずかしい】から動けないんだよ。

 

 

 

 

 

 

何も考えないでさ

 

調子に乗って発言して

 

それを何十歳も年下から注意されて

 

でもプライドだけはあるから

 

逆ギレで「私が悪かったですよ!!!」なんて怒鳴ったりしてさ

 

とりあえず謝りゃ許すだろって甘い考えでラインを送ったものの

 

簡単には許してもらえないわけで・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

もう・・・

 

この流れ全部が【恥ずかしい】よな?

 

俺が60代半ばで同じことやってしまったとしたら

 

どんな顔で出勤していいか分からんもん。

 

恥ずかし過ぎて。

 

同じように逃げるよね。間違いなく逃げるよね。

 

だから

 

この事件は『イズピンが恥ずかしさに耐えきれずに逃げた』ってことで解決。

 

もうそれで解決でいいわ。深追いしない。

 

終了です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと気付いたけど

 

イズピンが来なくなってから

 

誰一人として

 

イズピンと連絡を取ろうともしないし

 

イズピンを話題にしようともしない。

 

むしろ

 

イズピンなんて最初から居なかったかのように全員働いている。

 

それはそれで恐怖。

 

でも人間ってそんなもんなのかもしれない。f:id:oasis2018:20210614113002j:image

(新田さんが分からない仕事内容を確認したい時にイズピンに電話すりゃすぐ済むのに本部の『問い合わせセンター』に電話している姿を見て「イズピンって・・・やっぱり皆から・・・」って思っちゃったよね)