振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

辞めるってよ・・・!【前編】

お疲れ様ですね。桜田紋吉(もちろん仮名)ってヘボい名前で書いてます。何にもならないブログをね。








では


さっそくですが・・・


皆さん覚えてますか?イズピンって人物を。


覚えてない方はコチラをどうぞ↓
桜田認定オバタリアン。それはイズピン。 - 振り返ればオアシス!








タイトルでネタバレしているとは思いますが


ついにイズピンが退職します。







いやぁー・・・








良いニュースだわ。。。朗報よ。。。







かなり嫌な思いをさせられたり


聞いている側がストレスを感じる発言が多かったりの人だったので『退職するらしい』って噂が流れた時には失礼ながら密かに喜んじゃったよ。本人には悪いけど。


もし辞めるっていう噂が誤報だったら残念なので


ちゃんと本当に辞めるのかどうか本人に確認しに行ったからね!









桜田紋吉「・・・辞めるんですか?」


イズピン「そうなのよぉ!でも辞めるのは半年後なんだけどね!」


桜田紋吉「あぁそうなんですか。お疲れ様でした。」


イズピン「まだまだ私も今までのように働けるんだけどさぁ!会社の為にも若い人に入社してもらって世代交代していかないとね!」


桜田紋吉「・・・なるほどぉ。」


イズピン「まだまだ本当は今までのように働けるんだけどねぇ!」


桜田紋吉「・・・そうですかぁ。」








ってことで


辞めるという噂に間違いはなさそうだ。



イズピンの話を最後まで聞いてみて分かったのだが


すでにイズピンは数年前に定年退職をしていて


今は再雇用という形で採用されているとのこと。



『再雇用は●●歳まで(←何歳か忘れた)』と会社の規定で決まっているらしく


今回は自分の意思で辞めるわけではなくて


会社の決まりで『●●歳になると辞めないといけない』ってわけ。







だからイズピンは『まだまだ働ける!』ってことを強調していたんだなぁと後になってから気付いた。


本当は『まだ辞めたくない』ってことだろう。









そこで話は少し変わるが・・・


俺が思うに・・・


60歳か65歳か知らんけどさ。。。


年齢はどうでもいいけどさ。。。


『まだまだ今までのように働ける』って・・・










ダメじゃね?


『今までのように』・・・ってダメじゃね?


これは俺の経験談だが


昔から同じ会社にずっといる再雇用の人は


マジで『今までのように』しか仕事をしない人が多い。







例えば・・・


会社の命令で『今まで8時間も費やしていた作業を最新のパソコンや機械を駆使して5時間で終わらせて下さい』と指示されたとする。


そんな時にこそ


昔からずっとそこの会社にいて今は再雇用で働いている人の中に必ず【こんな感じの言葉】を言う奴がいる。




それは・・・


『俺は今までのやり方でやる』

『今さら覚えてもな』

『若い奴がやればいい』


・・・って、こんな感じの言葉だ。


ひどい人になると『時間が掛かっても今までと同じやり方でやる!』と強引に何時間も残業し


最終的には


『俺は若い奴らよりも夜遅くまで働いて頑張っている!』と意味の分からない理論でドヤ顔をしちゃう猛者も過去には存在した。


こういう人達は本当に困る。


『夜遅くまで働いている』=『まだバリバリ仕事している』


・・・と勘違い丸出しだ。







どう考えても


『会社の方針について行けない人』『時代の流れに合わせることが出来ない人』っていうのは


もう【仕事が出来なくなった人】なんじゃないのか???


マジで周りが迷惑だよ。


だから『今までのように』って思っている人は社会人としては潮時だと思う。


まぁ俺の考えだけどね。








・・・って


俺が熱弁してもイズピンが辞めるのは事実。いくら働きたくても年齢がダメならダメだ。


これは完全な朗報。完全なる吉報だ。







しかも


イズピンが辞めるってことは・・・


『新人さんが入社する』ってことだ。


これには嬉しさMAX!!!やった!!!







5人いる従業員の内の3人が60歳オーバーという環境で働いている俺。(60歳オーバー以外のメンバーは俺とシマセンのみ)


いつも職場で繰り広げられている会話の内容が


『病気の話』
『近所の誰々が死んだっていう話』
『昭和の昔話』


で9割を占めているのが現状だ。(しかも60過ぎたら耳が悪くなるのか声が無駄に大きい)







俺は思った・・・。


本当に俺は思ったよ・・・。


『やっと同世代か年下と会話が出来る』


ってね!!!嬉しい!!!


さすがに40歳オーバーの人なんかは雇わないだろうから(募集しても誰も来なかったら可能性あるけど)


どの角度から考えても『俺と同世代か年下』しかいないだろ!!!






・・・早く!!!早くハローワークに求人を出さんかい!!!


って思ってたら


さっそく会社は求人を出した。ハローワークに。もちろん採用人数は1名だ。


社長が言うには「ダラダラと募集期間を設けても仕方ないから入社希望者が5人集まった時点で募集を締め切って5人全員と面接して1人に絞ろう」とのこと。


なるほど。確かにそれが決めやすい。


俺には送られてきた履歴書を見る権利も無いし面接官になるわけでもない。


新人さんの採用に関しては何の関係もないのだが


1秒でも早く職場に若い人が来てくれるのは嬉しい限りだ。


なんて思っていたら・・・






意外とあっさり入社希望者5人分の履歴書が会社に届いた。(俺は見てねぇけど)


ってことで


さっそく面接が行われる日が決まり・・・


面接には社長と副社長Aと副社長B(ウチには副社長が2人いる)とシマセン(施設長だから)の4人が面接官として参加するらしい。


70歳オーバーが3人とシマセンが面接官だなんて面接を受けに来る方も大変だ。


シマセンは


まさか自分が面接官として面接しなきゃいけない立場になるとは思っていなかったようで急いで5人の履歴書に目を通していた。


で隣の部屋にいた俺に近付き・・・







シマセン「やっぱ事務員の募集だから5人とも女性だったわ。そりゃそうだろうけど。」


桜田紋吉「・・・でしょうね。何歳から何歳までの人が応募してんですか?」


シマセン「えっとー・・・19歳から35歳だったよ。若いねぇ~。」


桜田紋吉「・・・おっ!一気に職場が若返りますねぇ。」


シマセン「・・・だな!」








俺の予想通りだ。19歳~35歳なんて完璧に『俺と同世代か年下』だ。


シマセンも嬉しそうにニヤニヤしていた。


彼がニヤニヤするのも仕方ない。


今まで職場では20年以上ずっと自分より何歳も年上の女性としか接してこなかったのがシマセンだ。嬉しいに決まっている。








そして1週間が過ぎ・・・


面接の日を迎えた。


面接には無関係の俺だが、面接官として参加するシマセンは少し緊張している様子だった。


とりあえずシマセンに話し掛けてみる俺。







桜田紋吉「今日は昼から面接でしたっけ?」


シマセン「そうそう。昼から。」


桜田紋吉「面接を受けに来る人って5人ですよね?夕方には終わるんですかね?終わってなくても俺は仕事が終わったら定時で帰宅しますよ。」


シマセン「・・・うん。まぁそれは別にいいけど。ってか6人な。5人じゃねぇよ。」


桜田紋吉「・・・ん?5人じゃなかったんですか?履歴書が5人分どうのこうのって言ってませんでした?」


シマセン「それがさ・・・。6人目が数日前に来たのよ。」


桜田紋吉「6人目の履歴書が届いたってこと?受付終了してても来るんですねぇ。」


シマセン「いやいや、直接ここに手渡しで来たのよ。」


桜田紋吉「・・・ん?」


シマセン「何日か前に50歳の女性が履歴書を手に持って事務所に現れたのよ。『これ履歴書です』って一言だけ言って帰られたけど。」


桜田紋吉「・・・へぇ。ハローワークも通してないんでしょ?謎ですね。社長はその人も面接するって言ったんですか?」


シマセン「そう。さすがに50歳の人だったから断るのかなって思ってたら社長が『じゃあ面接するのは6人かぁ』とか言ってさ。」


桜田紋吉「・・・そうですかぁ。なるほどぉ。」








俺は嫌な予感がした。


ハローワークも通さず急に事務所へ来た謎の50歳の女性を社長が『面接してオッケー』という判断を下したのには違和感しかなかった。







で、その日の夕方・・・。


すべての人の面接が終わり・・・


面接官として参加していたシマセンは疲れた表情で帰り支度をしていた俺に話し掛けてきた。







シマセン「・・・お疲れ様。」


桜田紋吉「あっ。お疲れ様です。面接官も疲れたでしょ?」


シマセン「そうだねぇー・・・。」


桜田紋吉「この後は社長達と話し合いがあるんですか?誰を採用するのかって感じの話し合いが。」


シマセン「いや、もう決まった。」


桜田紋吉「はやっ!即決するぐらいの良い人がいたってことでしょ。」


シマセン「っていうか【新田さん(もちろん仮名)】に決まった。」


桜田紋吉「・・・へぇ。新田さんね。・・・いや、誰?履歴書すら見てないから誰が誰か分かりませよ。」


シマセン「・・・50歳の人。」


桜田紋吉「えっ!!!!!」


シマセン「・・・。」


桜田紋吉「あの6人目の?」


シマセン「・・・うん。」






俺の嫌な予感は見事に的中。


・・・マジかよ。


ここからシマセンが驚きの事実を語り始めた。










後編へ続く・・・
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(俺も酒蔵で働いていた頃に面接官として入社希望者を面接したことがあります。面接を受けに来た人の中に「学生時代にイジメられていて、そんな弱い自分を変えたい」と言っていた人がいました。俺は『空手道場と酒蔵を勘違いしてんのか?』と謎な気分になったんですが社長が「よし!採用する!」となり採用されていました。しかし、その人は1週間で辞めましたよ。空手道場じゃないって気付いたんだと思われます)