振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

相変わらず面白い人ね

こんにちは。おっさんの桜田紋吉です。本日もありがとうございます。

 

 

 

では本題へ。

 

 

 

 

 

 

シマセンが浮かれていた。

 

12月頃からずっと浮かれていた。

 

俺に「なぜ浮かれているのか?」という質問をされたくて仕方がない様子だった。

 

なんかソワソワしていた。

 

少し面倒な気もしたが

 

とりあえず聞いてみた。

 

「なんかあったんですか?」と。

 

 

 

 

 

 

「2月にさ!俺の好きな芸能人が隣町の祭りのイベントにゲストで来るんだぁ♪」

 

50代の男性とは思えないピュアな理由で彼はウキウキしていたのだ。

 

ここはサザエさんの世界か?

 

そのピュアさが泣けてくるぜ。

 

 

 

 

それから毎日のように

 

彼は「祭りまで後◯◯日かぁ〜!」や

 

「当日は早朝から会場で席を確保しとかなきゃ!」とか

 

常にテンションが高かった。

 

俺は1ミリも

 

その祭り&その芸能人に興味が無かったので

 

シマセンと一緒になって盛り上がることは出来なかったのだが

 

めちゃくちゃ嬉しそうなシマセンに対して

 

ほっこりとした気分になっていた。

 

だって、そうだろ?

 

50過ぎてさ

 

オッサンが『あぁ〜!長年、憧れた芸能人を生で見れる〜♪』って騒ぐか?

 

心の中で騒いでも

 

それを外部には出さないだろ。

 

でも

 

やっちゃうんだよ。シマセンは。

 

平和だよね。ハトに見えてきたよ。

 

THE・ほっこり。

 

 

 

 

 

シマセンが話していた内容をまとめると

 

どうやら祭りは日曜日にあるとのこと。

 

なのでシマセンは

 

前日の土曜の夜は早く寝て(知らんがな)

 

翌日、日曜の朝5時に起きると宣言。(知らんがな)

 

 

朝の7時には会場に到着し、その芸能人を見やすい前列の席を確保する。(知らんがな)

 

・・・らしい。(シマセンが一方的にスケジュールを俺に言ってきたから)

 

 

 

 

 

んで祭り当日・・・

 

夕方のローカルニュース番組で

 

『今日、◯◯町のお祭りに△△△△さんが参加され、大勢の人で賑わいました』

(△△△△さんは芸能人の名前を表してる)

 

と報道されていた。

 

『あっ!お祭り今日だったのか〜!』

 

とそこで気付いた俺は翌日にシマセンに感想を聞こうと決めた。

 

 

 

 

 

翌日・・・

 

「昨日は△△△△は生で見れましたか?」

 

さっそく俺は聞いた。

 

すると

 

 

 

 

 

 

「いや・・・会場に入れるのは抽選で当たった人だけだった・・・」

 

まさかの返答だった。

 

可哀想になった。

 

抽選に外れたのは仕方がないっちゃ仕方がないが

 

シマセンはわざわざ早朝から行ったんだよ?

 

そこまでの熱意があるシマセンを優遇してくれてもいいじゃないか。

 

シマセンだけ特別扱いしたっていいだろう?

 

めちゃくちゃ楽しみにしてたんだぞ。

 

 

 

 

 

俺は

 

フォローになるかどうかは分からないが

 

「抽選なら仕方がないですよ・・・運のみですからね・・・」

 

と少しでもシマセンに寄り添ってやろうとコメントした。

 

俺の言葉を聞き、シマセンは・・・

 

 

 

 

 

 

 

「いや、俺は抽選すらしてない・・・」

 

 

 

 

 

 

 

え?え?どゆこと?

 

シマセンは続けて話した。

 

「事前に抽選が行われてたみたい・・・祭りの2週間前に抽選終わってたらしい・・・」

 

 

 

 

 

・・・ヤバい。俺、笑いそう。笑いそうだ!

 

一瞬でも笑ってしまうと

 

永遠に止まらないタイプの笑いが出そうでヤバい。

 

ガチでヤバい。我慢。我慢。

 

 

 

 

必死に我慢する俺なんか気にせず

 

シマセンのトークが止まらない。

 

 

 

 

「朝の7時には着いたのよ。会場に。」

 

「それで警備員みたいな人に「この時間からでも席を確保しといていいですか?」って聞いたわけ。」

 

「そしたら「スマホの画面を見せてもらえますか?抽選で当たった方ですよね?」って言われてさ」

 

「そこで初めて知ったから。抽選があったって初めて知ったからね」

 

「祭りは昼の3時から始まる予定だったからさ、もう俺は帰ったよ」

 

 

 

 

 

 

・・・チクショー!!!おもしれぇ!!!

 

現場を想像したらヤバい!!!

 

警備員も動揺したと思うよ。

 

『この人・・・こんな早い時間に来るほど熱狂的なのに・・・なぜ抽選のことは知らないんだ?なんで?』ってね。

 

シマセンも恥ずかしかっただろうなぁ。。。

 

何ヶ月も前からワクワク・ソワソワしてさ

 

前日は早く寝てさ

 

当日、朝の7時だぞ?熱狂的すぎるだろ。

 

熱狂的すぎるって。熱狂が過ぎるよ。

 

普通はそう思うよな?熱狂的って。

 

でも

 

熱狂的なら何故、抽選のことを知らなかったんだろう。

 

熱狂的なヤツってめちゃくちゃ色んな情報知ってるイメージだったわ。

 

え!?祭りに来るの!?やったー!!!

 

・・・のままで当日を迎えたんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

この爪の甘さがシマセンなんだよ。

 

だから憎めないのよ。

 

人間らしさ爆発しててさ。

 

めちゃくちゃ純粋なんだよな。

 

小さな情報で一喜一憂して

 

勘違いしたままテンション上がったり

 

勘違いに気づいてテンション下がったりして

 

冗談抜きでサザエさんの世界の住人みたいだもん。

 

 

 

とりあえず俺は

 

「大変でしたねぇ」とだけ言った。

 

すると

 

「いや!でも写真ゲットしたから大丈夫!」

 

・・・は?謎にシマセンは強がった。

 

 

 

 

「ちょっと待ってろ!」と言いながら

 

シマセンはスマホを取り出し

 

俺に画像を見せてきた。

 

 

 

 

 

 

『◯◯祭りに△△△△さんが参加!』

 

と書かれた地方新聞のサイトに

 

祭りに参加している様子の△△△△が掲載されている。

 

 

 

 

俺は

 

『まさか地方新聞の記事の写真があるから大丈夫って言ってんのか?そんなの誰でも見れるやつやん・・・』

 

なんて思っていたら

 

「・・・なっ!ちゃんと記事に△△△△が載ってるだろ!だから大丈夫だ!」

 

 

 

 

 

 

いや、もう、マジで、マジで

 

意味が分からん。

 

何がどう大丈夫なのだろうか?

 

もし

 

シマセンが

 

祭りを担当している新聞記者だったとして

 

会場に入れなかったけど、ちゃんと記事に写真が載った!だから大丈夫!ってなるのは

 

全然、理解できる。

 

でも

 

ただの熱狂的ファンが

 

早朝に会場に行って

 

抽選で会場に入れるって事実を知って

 

そのまま帰宅して

 

でも

 

スマホで記事になってる!写真も載ってるし!大丈夫!』

 

とはならんだろ・・・。

 

俺には全く理解不能な『大丈夫!』である。

 

 

 

 

本当にシマセンという男は魅力的だ。

 

付き合いが長くなれば長くなるほど

 

人間的に薄いのか濃いのか謎が多くなる。

 

 

 

 

 

シマセンは

 

このブログに登場する機会は減ったが

 

ほぼ毎日、会話するので

 

シマセンの謎の行動や言動を書こうと思えば無限に書ける状態だ。

 

もちろん

 

書いたら書いたで

 

書く側の俺が飽きてくるので

 

わざわざ一つ一つ書くことはないのだが

 

今日も朝の1発目に

 

俺がシマセンから言われた言葉が

 

 

 

 

 

 

「おざーすっ・・・シャンプー買った!5リットルのやつ!」

 

って俺の手には負えない言葉だった。

 

もうツッコミポイント多すぎてさ。

 

手に負えないのよ。

 

なんだよ。シャンプー5リットルって。

 

どこに売ってんだよ。5リットル。灯油か!

 

 

 

 

シマセン・・・

 

マジでいつも感謝してるぜ。f:id:oasis2018:20240306104337j:image

(これでも4.5リットルだよ・・・)