振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

記念品

こんにちは。今日も桜田紋吉です。ヨロシクお願いします。

 

 

 

 

 

さっそく本題へ・・・

 

 

 

 

 

 

 

俺の親父から

 

「職場の創立〇〇年の記念品が余ったから」

 

粗品を貰った。

 

 

 

 

その記念品という名の粗品

 

スマホが充電できる置き時計だ。f:id:oasis2018:20240214150638j:image

(こんなイメージ。ハイテクですわ)

 

 

 

 

 

 

俺は

 

「さすが潤っている会社は記念品のレベルが良いねぇ」

 

と冗談半分で言った。

 

親父は

 

「会社のロゴが入ってなけりゃ粗品の雰囲気が弱まって飾りやすいんだけどなぁ」

 

と目立つ部分にロゴが書いてあるのが嫌だったようだ。

 

 

 

からしたら

 

ロゴがどうのこうのよりも

 

『こんなハイテクな記念品を配れる会社ってスゴイなぁー・・・』

 

って感じだ。

 

 

 

 

翌日・・・

 

シマセンに

 

『親父の会社から貰った記念品がスマホが充電できる置き時計だった』

 

と話してみた。

 

 

 

シマセンは興奮した様子で

 

「すげぇ!そんな粗品を配るのか〜!」

 

と感心していた。

 

 

 

 

そこで俺は聞いてみた。

 

「ウチの会社も過去に記念品とか粗品を作って配ったことあるんですか?」と。

 

もちろん

 

あるわけがないだろ!って言われるのを承知で聞いた。

 

 

 

 

すると

 

「・・・あるよ!設立〇〇周年の時!」

 

まさかの返答だった。

 

 

 

 

シマセンは

 

「え?桜田が入社する前なのかな?覚えてないか?10年ぐらい前に記念品を作って関係者に配っただろ?」

 

と言ったが俺は何の記憶もない。

 

多分、俺が入社する前の話なんだろう。

 

 

 

 

俺は

 

「10年前だったら俺が入社する前ですね。記念品あったんですね!へぇ〜!」

 

と関心を寄せた。

 

シマセンは

 

「確か・・・2013年だったはず。だから桜田はまだ入社してないな!おまえがここに来る少し前ってことか!」

 

と何となく記憶が蘇ってきているようだ。

 

 

 

 

 

 

「どんな記念品だったんですか?」

 

と俺が聞くと

 

「えっーと・・・あっ!ちょっと待ってろ!倉庫の棚の奥に余ったやつを何個か保管してるはずだ!」

 

わざわざ倉庫まで当時の記念品を探しに行ってくれた。

 

 

 

 

 

2013年か・・・

 

世間では『半沢直樹』なんかが流行していた頃だ。

 

そんなに昔ではない。

 

もうほとんどの人がスマホを持ってたような気がするし。

 

 

 

 

 

待つこと数分・・・

 

「おーい!あったぞぉ!記念品あった!」

 

シマセンは

 

何かを片手に持って俺に近づいてきた。

 

 

 

 

シマセンがどんどん近づいてくる。

 

俺は

 

シマセンが持っている物をガン見した。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・えっ!?えっ!?えっ!?

 

 

 

 

 

 

ウソだろ・・・

 

 

 

 

 

 

2013年の記念品だよな・・・?

 

 

 

 

 

 

 

ウソだと言ってくれよ・・・

 

 

 

 

 

 

まさかの・・・

 

 

 

 

 

 

 

ガラス製の・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でけぇ灰皿!!!!!f:id:oasis2018:20240214172923j:image

絶滅危惧種。。。昭和か!)

 

 

 

 

 

 

 

マジで!?ガチか!?

 

2013年でコレ!?

 

ウソだろ!ウソだろって!!!!!

 

 

 

 

俺は

 

「ちょっと見せてください!!!」

 

と強引に灰皿を奪い

 

ガラス灰皿の裏面を見てみた。

 

 

 

 

 

 

 

確かに書いてある。。。

 

間違いなく書いてあるよ。。。

 

2013年の記念品で決定や。。。

 

しっかりと

 

会社名&西暦が印字してあった。

 

 

 

 

 

俺は泣きそうになった。

 

悲しみではない。

 

うん。

 

そうそう。そうだよ。

 

面白すぎんのよ。

 

涙そうそうよね。

 

もう泣くしかないよな?マジで泣くって。

 

完全におもしろが限界突破してる。

 

ホントおもしろ。

 

誰も言わなかったんだろうね。

 

「今、2013年ですけど?」って。

 

「とっくに昭和は終わってますが?」って。

 

 

 

 

 

いや、マジで最高。特大ホームランよ。

 

コレさぁ・・・

 

記念品を発注された側の業者もかなり戸惑ったと思うよ。

 

最初にウチの会社が電話したんだろうね。

 

ノベルティとか取り扱っている会社に。

 

 

「すいませーん。会社の記念品を作ろうと思っているんですがー。」

 

とかウチの会社が言うわけよ。

 

 

 

それでテンション高めに業者が

 

「はい!はい!記念品ですね!大丈夫です!ウチで作りますよ!で何を発注されますか?ボールペンですか?クリアファイルなんか手頃な価格で作れますが?どうしましょう?」

 

とか言っちゃうんだけど

 

ウチの会社の人間が「記念品は灰皿で」って言ったもんだから

 

 

 

 

「・・・え?はい?」

 

「・・・灰皿?ん?灰皿ですか?」

 

「ガラス製の?・・・え?灰皿ですか?」

 

「すいません。もう一回言ってもらっていいですか?・・・灰皿?やっぱ灰皿ですね?」

 

「わっかりましたぁ・・・。灰皿・・・。」

 

って呆然として電話を切ったはず。

 

 

 

 

それで業者は部下に指示出したと思うよ。

 

「本当に今の時代に灰皿を記念品にすんのか明日の朝一、もう一回電話確認してくれ!」

 

って。

 

最後の最後までこれは夢だと思ってたに違いないよ。

 

 

 

 

 

いや、マジで驚いた。

 

灰皿って。2013年に。

 

昭和の2時間サスペンスドラマで犯人が凶器に使うやつやん。

 

親戚の80歳の爺さんの家の縁側に置いてあるやつやん。

 

そもそも、この世にまだあったのかよ。。。

 

もしかして違う意味での記念品ってこと?

 

『近日中にこの世から無くなるから記念に保存しておこう』って意味の記念?

 

・・・なわけねぇよ。

 

ガチで選んだガチの記念品だよ。

 

何歳の連中が集まって決めたんだ?コレを記念品にしようって。

 

これは事件だよ。コナンもお手上げ。

 

 

 

 

あまりにもツッコミどころが多すぎて

 

俺はずっと灰皿をジロジロと見ていた。

 

すると

 

「えっ?このタイプの灰皿初めて見た?見たことない?」

 

とシマセンが聞いてきた。

 

 

 

 

 

・・・いや、見たことの有無じゃないから。

 

俺はそんな意識でジロジロ見てねぇよ!

 

見たことはあるよ!日本人として生まれて長いからね!

 

珍しさで見てるわけじゃねぇ!!!

 

 

 

 

とりあえず俺は意地悪な質問をしてみた。

 

「この記念品は好評でしたか?」って。

 

するとシマセンが

 

「不評だった。だって、貰った人達が『これ重い!重いよ!』って言ってたからなぁ〜」

 

 

 

 

 

・・・いや、不評の原因は重さなの!?

 

原因そこ!?

 

絶対に違うよ!原因が!

 

ずっと何かがズレてるよ!!!

 

そのズレこそが灰皿を記念品にしたのだろうね!!!

 

おもしろいけど!!!

 

 

 

 

俺はズレを確認するために

 

また質問してみた。

 

「今、記念品を作って配るとしたら先輩はどんな物にしますか?」と。

 

 

 

 

シマセンは少し考えてから・・・

 

 

 

 

 

「・・・ジャンパーかな!」

 

いや、言い方!!!古い!!!昭和か!!!

 

 

 

 

 

 

俺が

 

「・・・ジャンパー?」

 

と色んな意味で疑問を抱いた感じで言うと

 

 

 

 

 

「ウソウソウソ!冗談!さすがに誰も着ないか!会社名を印字したジャンパーなんて!」

 

と少し焦っていた。(なんの焦り?)

 

俺が『ジャンパーって単語、久しぶりに聞いたなぁ』と懐かしさに浸り黙っていると

 

 

 

 

「記念品の灰皿、何個も余ってるから持って帰るか?」

 

とシマセンが聞いてきた。

 

 

 

 

 

俺は失礼ながらも

 

敬語ナシのタメ語で

 

「いらん」

 

と無表情で答えた。f:id:oasis2018:20240215102501j:image

(灰皿よりはマシかも。着ないけど)