こんにちは。桜田紋吉です。今日もヨロシクお願いします!
もうね・・・
書いちゃうか・・・
あの頃の話・・・
書くのに超カロリー使いそうだけど・・・
あの頃・・・
といっても7年か6年くらい前かな?
当時
俺は楽しい日々を満喫していた。
最初に就職した酒蔵を辞めて
太陽光発電事業の会社へ転職し
色々あったが(過去のブログを読んでね)
その会社での時間が楽し過ぎた。
マジで楽しかった。
学生時代に同級生とワイワイ明るく過ごした経験が無かった俺からしたら
『え・・・?まさか今が青春?もうすぐ30歳なのに!?』
と思えてしまうほど楽しかった。
『ここでの楽しさを充分に感じる為に酒蔵での蟹工船みたいな時間があったんだな!』
と過去さえも肯定できるほどだった。※蟹工船が分からない人はググれば?
そんなある日・・・
『どうやら電力会社が電気の買取額を大幅に下げるみたいよ』
と噂が流れた。
その噂は秒速で真実となり
太陽光発電事業を行っていたウチの職場もアッという間に大打撃を受けた。(太陽光で作った電気は高値で売れないと意味がないの)
あんなに忙しかった職場が恐ろしく暇になり
気付いたら『人員整理』が始まっていた。
俺と仲良しの同僚が解雇されたり
優秀な先輩が早々に見切りをつけて次の職場を見つけたり
どんどん従業員数が減っていった。
そんな状態でも俺は・・・
なーーんも不安に思っていなかった。
『まだ30歳にもなっていないから何とかなるさ!』
『独身だし彼女もいないし!』(別れた話は過去のブログをチェック☆)
『俺のせいで会社の業績が悪化してるわけじゃないし!』
で
『とりあえず楽しいから不安なんてゼロ!』
という感じで能天気が爆発していた。
不思議なもんで
能天気な時にこそ良い情報が入ってきたりするもんだ。
心の中が不安でいっぱいになり焦りまくっている時は
どんなに願っても何の進展も無いのに
能天気な状態に限って物事が進んだりする。
まず・・・
親戚の家に何かの用事で行った時に
「おまえが住んでる市内に大手の自動車部品メーカーが工場建てるらしいよ」
と親戚のオジサンから情報を得た。
能天気な当時の俺は『ふーん』としか思わなかったが
次の日に会社へ出勤すると
同僚から「大手の自動車部品メーカーが進出してくるらしいから会社説明会へ一緒に行こうよ!」と誘いを受けた。
昨日聞いたばかりの情報なのに
さっそく会社説明会へ誘われるのも何かの縁だと思い一緒に行くことにした。
正直・・・
会社説明会には何の期待もしていなかった。
勤めている会社がとにかく楽しかったので転職しなきゃという気持ちはゼロだったし
生活苦でもなかった。
会社が経営難ってこと以外は問題無しの状況だったので
会社説明会に参加する同僚よりも熱量は少なかった。
で
会社説明会の当日・・・
地元に進出してくる自動車部品メーカーは
市内で1番大きいんじゃないの!?っていうサイズの会議室をドーンと借りて会社説明会を始めた。
会議室にはかなりの人数が集まり
転職したい人達の熱気で室内の温度も上昇していた。
説明会では
自動車部品メーカーの役員らしき人が色々な話をしてくれた。
『休日のこと』『給料のこと』『会社独自の制度』や『主な仕事内容』まで。
どの内容も地元の企業より若干だけ魅力的な内容に設定されているようだった。
俺の周りに座っていた人達から「ボーナス高いなぁ〜!」や「年間休日も多い!」「さすが一流企業だな!」という声がチラホラと聞こえてくるほどだった。
で説明会の最後に
会議室のメッチャ大きいプロジェクターで会社紹介用の映像を見せられた。
この映像が引くほど凄かった。
スターウォーズかよ!?とツッコミたくなるような豪華なCGで作られた映像の中身は
こんな感じだった↓
私達の会社は・・・
【最先端のデジタル化施設】
【最先端技術で商品を製造】
【日本のトップを走る自動車部品メーカー】
・・・です!!!
っていう内容。
映画顔負けの映像と音楽だったので
説明会に来ている人達が心を鷲掴みにされ
会議室の中が高揚感で充満していた。
ほぼ全員がニコニコ顔のまま説明会は終了。
「絶対にココを受ける!」
「早く転職してぇ!」
「メッチャ良い会社やん!」
会議室を出る頃には上記のような声でガヤガヤとしていた。
なぜか
「もう履歴書書いてきました!」と受付の人に履歴書が入っているであろう封筒を渡す意味不明な強者もいた。(ここで渡したからって採用される確率が上がるわけじゃなかろうに)
一緒に説明会を聞きに行った同僚も
「採用されるには面接だけじゃなくて筆記試験もあるってマジか〜!頑張って勉強しなきゃ〜!」
と説明会に参加し入社したくなったようだ。
で当の俺は・・・
『時代の最先端の職場ってカッコいいぃ☆』
完全に会社紹介用の映像に俺も酔いしれてしまっていた。(マジで凄い映像だったから)
で翌日・・・
俺はめちゃくちゃ迷っていた。
『最先端のイケてる自動車部品メーカーの採用試験を受ける』か『経営難ではあるが恐ろしく楽しい今の職場に残る』かで。
どうしようかなぁー・・・
と答えが出ないまま時間だけが過ぎていく。
しかし
『じゃあ受けよう!』とパッと決めてしまう展開がいきなり訪れた。
なぜなら・・・
職場の同僚達が何人も採用試験を受けに行くという事実を知ったからだ。(少なくとも10人以上)
そもそも
とんでもない人数が集まった会社説明会には俺の職場の同僚が何十人も参加していたらしい。
あまりにも人数が多かったので俺が気付かなかっただけである。
誰しもが『最先端のイケてる自動車部品メーカー』に入社したくてウズウズしているみたいだ。
で
俺も決めた。受けると。同僚の誰かと一緒に採用されたら嬉しいし。
で
超丁寧に履歴書を書いて送ってエントリー。
で
採用試験の当日になった。
採用試験は3月に行われた。
会社説明会とは比べ物にならないぐらいの人の数が試験を受けに来ていた。
筆記試験に性格判断テストみたいなやつに個人面接。
すべてが終わる頃には半日以上が経過していた。
『受かるといいなぁー・・・同僚達と全員で受からんかなぁー・・・』
とりあえず俺は採用結果を待った。
話は変わるが
採用結果を待つまでの間に
偶然にも
数ヶ月前に会社を辞めた元同僚の元事務員の女性とコンビニでばったり会った。
「飲み会しよ〜!独身の知り合いが何人かいるからさ〜そっちも何人か連れて来て〜!」
って話になり飲み会を開くことに。
その飲み会で知り合ったのが今の嫁さん。
元事務員さんの知り合いの中の1人だった。
この飲み会をきっかけに2人で食事に行ったり映画館へ行ったりデートを繰り返した。
それでも
付き合うかどうかは慎重に判断することにしていた。
そりゃ付き合おうと思えば付き合えるのだろうが
倒産寸前の今の会社に残るかもしれないし
新しい会社に転職するかもしれない
しかも
新しい会社に採用されたら『入社後の半年間は本部工場のある東海地方で研修をしなければならない』ってのがあったので
すぐに『付き合おう!』という気持ちにはならなかった。(前の彼女との別れ方が異常だったのも理由の1つ。詳しくは過去のブログをチェケラ!)
で
話を戻す。
採用試験から1か月後・・・
通知が来た。
『あなたを採用します』と書いてあった。
さすがに嬉しかった。
大袈裟では無く感無量だった。
心から嬉しいことってあるんだなと。
学歴も資格も誇れる物が何も無い俺が
最先端技術のイケてる自動車部品メーカーに就職できるんだ!ってことが泣けた。
俺は
『最近、仲良くしてもらっている女性(今の嫁)』に伝えた。
「採用試験を受けた会社から採用の通知が来た。入社後の半年間は東海地方で過ごさなければいけない。それでもいいなら結婚を前提に付き合ってくれますか?」と。
答えは「オッケー」だった。
今日から俺の彼女である。
一方で
一緒に会社説明会へ参加した同僚は不採用だったらしく
微妙に申し訳ない気持ちになった。
が
部署は違うが同じ会社の同僚が4人も採用されていて一緒に入社できるのが心強かった。
「よし!この会社にいれるのも残り僅かだ!最後の日まで一生懸命やるぞ!」
俺は楽しかった今の会社への恩を返すようにバリバリと働いた。
でも
少しだけ気になることが・・・
『あれ?俺はいつから新しい会社へ入社するんだろう?もう5月になろうとしている!』
採用通知には
『入社日や詳細は追って連絡します』の文字が書いてはあるが・・・
すでに1か月以上も連絡なし。
彼女からも言われた。
「いつから東海地方に行くの?」
今思えば
ここら辺から
すでに『最先端技術のイケてる自動車部品メーカー』のグダグダ具合は始まっていた。
(このブログ書くのに時間メッチャかかったなー。反省反省)