お疲れ様です。桜田紋吉(もちろん仮名)は俺だ!本日もヨロシクお願いします。
最近の口癖は「コロナのクソ野郎!!!」です。
実はブログの更新スピードが遅くなったのには理由がありまして。
職場から「XXの資格を取得して下さい。7月に試験があります。」と言われてですね・・・1ヶ月ほど勉強していました。バカなりに。
で『後2週間で試験本番だぁ』って時に
【コロナの影響で試験日を9月に変更します】って通知が来たんですよね。
・・・ふざけんな!!!早よ言え!!!
完全にやる気が失われました。
1ヶ月間で勉強した情報を一気に頭へ詰め込んだので9月まで忘れずに頭に入れておけるのか不安です。絶対に忘れます。
だったらまた勉強すりゃいいじゃん!って言われそうですが
もっと早い段階で9月に試験あるよって言ってくれりゃ8月から勉強スタート予定で7月までゆっくり過ごしたのに!って感じです。
はぁー・・・コロナめ!!!また延期とかしないだろうな?すんなら早よ言えよ。
では本題へ・・・
久々にアレの続きでも書くか!
アレとはコレです→バスと経堂と幼なじみ。 - 振り返ればオアシス!
東京で暮らそうとアパートを探しに1日だけ東京へやってきた俺。
数ヵ月前から東京で一人暮らしをしている幼なじみの久本(もちろん仮名)を頼りに『経堂』の駅へと向かった。
駅で久本と再会し
久本が住んでいるアパートへと二人で歩き始めた。
経堂駅から5分も歩けば住宅街が広がっていた。
それでも久本が住んでいるアパートまではまだまだ距離があるらしい。
とても不思議な感覚だった。
大都会の東京で同じ田舎で育った二人が並んで歩いているという状況が何とも不思議だった。
しかも
東京の『住宅街』を歩いているのが余計にそう思わせた。
もし並んで歩いた場所が東京の歓楽街だったり観光地とかだったら不思議な感覚にはなっていないだろう。
大都会に住んでいる人達の生活感が漂っている場所を
よそ者の田舎者が歩いているっていうのが変で不思議で何とも言えないような・・・
上手くは言えないが・・・まぁそんな感じだった。(旅行先で間違って地元民しか使わないであろう道路に入ってしまった時の感覚に少し近かった)
アパートに着くまでの道中で何個か久本に質問してみた。
「どうやって生活費を稼いでいるんだ?」
「そもそも何で東京で住もうと思ったんだ?」
この二つの質問には
「コンビニのバイト」「なんとなく東京かなって」
という最高に何も盛り上がらない答えが返ってきた。
その後にも
「やりたいことが何かあんのか?」
「東京に住んでみて楽しいことって何?」
「東京で友達は作れたか?」
みたいなベタな質問をしてみたが
「う~ん・・・・・別に。」
という元気の欠片もない久本の返答に少しイラッとした。
そのせいで俺のテンションも低くなりアパートまで無言で歩くことを決意。
ちなみに
沢尻エリカが「別に」の発言で世間をイラッとさせる約1年前に久本は俺を「別に」の発言でイラつかせていたのだ。
・・・だからどうした?って感じだけど。(もちろん久本は薬物には手を出していません。そこは沢尻エリカとは違いました。マジ関係ないけど)
しばらく無言で歩き続け・・・
「アレ。アレの2階が住んでるアパート。」
と久本が指を差した方を見てみると古びた2階建てのアパートがあった。
アパートへ到着。
アパートの横の階段を上がってすぐの部屋が久本の部屋らしい。
錆(サビ)て赤茶色になっている階段を上がると
昭和の匂いがプンプンしてきそうな木目調の古い扉があった。
「お邪魔しまーす」
と入った部屋は予想通りの『THE昭和』で六畳一間の部屋。
しかも
ボロボロの畳の上に薄い布団が1枚敷いてあり
その横にはノートパソコンが畳の上に直に置いてあった。
思わず俺は
「逃亡犯の部屋やんけ」と口走ってしまった。
久本「ふふふwwこんなもんよ現実は。」
桜田「やっぱそうかぁ。そりゃそうだよなぁ。」
久本「そうそう。」
桜田「この周りは高級住宅地って感じなのにな。」
久本「確かにね。倖田來未も近くに住んでるってよ。ただの噂やけど。」(2000年代半ばの倖田來未は売れっ子)
桜田「へぇ~。で、ここの家賃いくら?」
久本「六万八千円・・・。」
桜田「六万八千!?マジで!?高っ!」
久本「ちゃんと風呂もトイレもあるしね。共同じゃないから。この地域はこんなもんよ。」
桜田「ここが・・・六万八千円かよ・・・」
東京の家賃にビビるという『ベタな田舎者あるある』で申し訳ないが
この『悲壮感が漂うボロボロの部屋』で六万八千円という事実に俺は震えた。(だって当時の全財産24万やし)
ここへ来る前は『久本のアパートでシャワーでも借りようかな。昨日の昼から風呂入ってねぇし。』なんて能天気に考えていたが
『シャワーは・・・いいや。止めよう。絶対に風呂場は俺の想像よりもボロボロのはずだ!』
と身体は汗でベタベタだったがボロボロの風呂場を想像して
ボロボロよりもベタベタの方が良いという結論を出した。(別に上手いことを言おうとは思っていない)
建物の悲壮感と家賃の高さと久本のテンションの低さに『正直もう身体のベタベタなんてどうでもいい』と思ったのも事実であり
すっかり俺は意気消沈した。
俺は夢を追って東京へ出てくるわけではないので当たり前だがハングリー精神は皆無だ。
はっきり言って『別に住めりゃどこでもいいよ』という感覚。
しかし
久本の状況と久本の住んでいるアパートを見て強く俺は思った・・・
『絶対にここ(久本のアパート)より安くて綺麗な物件に住みたい』と。
桜田「東京の中で家賃が安い地域ってあんの?」
久本「23区内で?」
桜田「・・・そうね。せっかく住むんだし郊外よりは23区の中で暮らしたいかな。」
久本「足立区とか荒川区とかかな?でも治安が悪いって聞くから・・・練馬とか?」
桜田「・・・へぇ。練馬ね。何か聞いたことあるし。そこら辺の不動産屋に行ってみようかな。」
久本「試しに渋谷とか新宿の不動産屋とか行ってみたら?家賃に引くと思うけどねw」
桜田「いやいい。銭金(当時テレビで放送されていた貧乏さんを紹介する番組)みたいな場所に連れて行かれたら困るし。冷やかしで行く時間も無いし。」
久本「確かにw」
俺は経堂駅で貰った無料の小さな路線図を広げて再び久本へ質問した。
桜田「・・・で練馬のどこへ行けばいい?」
久本「いや知らんよ。」
桜田「そりゃそうだよな。」
というわけで
何も知らない俺は
とりあえず『練馬駅』へ向かうことに決めた。
久本との再会は何の盛り上がりも無いままに終了。
『結局、何の為に経堂まで来たか不明だったな。ここら辺は家賃が高いということは分かったけど。』
と思いながらアパートの玄関で靴を履いていると
「何かあったら連絡してよ。」
なんだかんだ言いながらも久本は俺のことを気にしているようだった。
再び経堂駅へと歩いて戻ってきた俺。
そろそろ昼になろうとしていた。
この時点で体力は減りまくっている。
『慣れていない大都会』
『深夜のバスでの睡眠不足』
『久本のアパートまでの徒歩』
理由は様々あるがこんなにも疲れるとは思わなかった。
練馬駅へ向かう電車の中で俺は思った。
『疲れた・・・。もう不動産屋が一発目に紹介した物件に住もう・・・。』
予定通りに練馬駅で降りて
街をキョロキョロと見渡す。
不動産屋は基本的に駅の近くに必ずあるという情報は
田舎者の俺でもさすがに知っていたので
不動産屋の看板が目に入ってくるまで駅付近をキョロキョロしながらウロウロした。
そこで久本が言っていた言葉をふと思い出す俺。
「渋谷・新宿に比べたら田舎っぽいと思うよ練馬は。」
・・・いや、まっったく田舎じゃねぇ!
こんな都会は俺の故郷には1ヵ所も存在しない。
何が「田舎っぽいと思うよ~」だバカ野郎!
そりゃ『渋谷・新宿』と比べたらレベルは落ちるだろうが
田んぼしかない土地から来ている人間にとっては練馬も十分に大都会だと感じた。
そんなこんなで『アXマンショップ』を発見。
田舎者だからとナメられないように堂々と来店した。
これこそ田舎者の被害妄想かもしれないが『何か田舎臭い若造がやって来たぞ』みたいなニヤニヤした表情で一人の店員が近付いてきた。
店員「いらっしゃいませ~!」
桜田「一人暮らししようかと思って物件を探しているんですけど。」
店員「当店にご来店ありがとうございます!こういう風な部屋に住みたいとかご希望はありますか?」
俺はさっきまで居た久本のアパートを思い出しながら店員に伝えた。
桜田「安くてキレイな部屋がいいです!」
今思えば全財産24万円の人間が発するセリフでは無いと思うが
とにかく久本のアパートがパンチ効きまくっていたので
当然の様にキレイな部屋を俺は求めた。
店員「なるほどなるほど!では家賃はいくらぐらいがいいとか、初期費用はこれぐらいがいいとかって条件はありますか?」
桜田「そうですねぇー・・・安ければ安いほど助かるんですけどねぇー・・・」
店員「あぁー・・・そうですかぁ。ご予算はいくらぐらいですか?」
・・・出た出た。出たよ。
俺がめちゃくちゃ嫌いな質問の一つが「ご予算はいくらぐらい?」だ。
この「ご予算はいくら?」にはムカつく要素が多過ぎる。
まず予算を低く言うと客として大事にされなさそうだし、逆に予算を高めに言うと客からどんどん金を取ってやろうと店員が変に力むような気がする。
例えば
車屋で車を買う時に思うのだが
手元にある金が100万円だろうが200万円だろうが『安くて良い車があれば買う』が客としての基本的なスタンスだろ?
予算が100万円だから100万円の車を買いますってわけじゃないだろ?
なのに店員って奴らは
「予算は100万円です」って言うと
マジで『100万円の車』を紹介するんだよね!!!
なんなら『110万円ぐらいの少し予算オーバーした車』を紹介し始めたりして「予算より10万円ほどオーバーしますが、たった10万円でこんなにもグレードが上がるならコッチの方が買いだと思いますけどねぇ」とか言う奴いるから!!!うるせぇ!!!
商売なのは分かるけど『コイツの予算から1円も残らず搾り取ってやる』みたいなゲス根性が見えちゃって引くのよ。
予算100万円って客が答えたら70万円ぐらいからのオススメの車を紹介し始めてくれんかね?いきなり100万の車で話を進めんなよ。頼むわ。
・・・話を戻そう。(いつも脱線する)
そもそも
不動産屋の店員が「予算は?」と俺に聞いたところで事実を答えるわけがない。
だって『全財産24万円』なわけだから。
「は?そんくらいで東京に出て来ようとしてんの?しかもキレイな部屋?マジすか?」みたいな感じで下手すりゃ店員から説教を受ける可能性もある。
最終的に「悪いことは言わない。田舎にずっと居なさい!」とか言われちゃうと勘弁だし。
ってことで・・・
「予算はあるにはあるんですけど、今後のことを考えて出費を抑えたいんですよね。」
というオブラートに包んだ言い方をした。
店員「そうですかぁー・・・あっ!ウチのオススメ物件の一つに空きが出たんですよ!マンションなんですけどね。」
・・・マンション!?高額な家賃の予感がプンプンしてきた。
そのマンションの情報が載っている紙を店員がプリントアウトしてきた。
紙を見せながら説明を開始した店員。
店員「えっーと・・・家賃は五万五千円です。築10年の10階建てのマンションの2階に空きが出たんで住むのは2階になります。エレベーターも付いているんですが2階なんで階段で問題ナシだと思いますけどね。1階は学習塾になっていて日中はガヤガヤしているかもしれませんが夜になるとシーンとしているのでコチラも問題ナシです。後オートロックも付いているのでロビーから先は住人以外は入れない構造になっています。ロビーには住人専用のコインランドリーも完備されているので洗濯機の購入は考えなくてよさそうですね。1回100円で使用出来るみたいなので。しかも駅から徒歩3分です。」
・・・おいおい!めちゃくちゃ良い物件やないか!
東京でエレベーター付きの部屋を紹介されるとは!
桜田「良い物件ですねぇー!」
店員「ただ23区内じゃないんですよね。しかもワンルームタイプで部屋の広さは五畳半です。」
桜田「・・・いや、もうソコに決めます!」
店員「もう決定ですか!?とりあえず部屋を見に行きましょうか。」
俺は内心『見に行かないでいいのに!そのマンションに決定でいいよ!疲れてんだよコッチは!』と思っていたが店員に言われるがままマンションを見に行った。
練馬駅から電車に二人で乗り・・・
いくつかの駅を通過した後・・・
【東久留米】という聞いたことすらない駅で降りた。
『東久留米?久留米なら知ってるけど東久留米?』
聞いたことすらない駅なので閑散としているかと思いきや
なかなかの大勢の人で賑わっており23区ではないにしろ田舎者の俺からすると『東京の雰囲気』がしっかりと感じ取れた。
駅前は商店街になっていて生活するには何の不便も無さそうだった。
商店街を抜けた瞬間・・・
店員「ここです!」
見上げると小綺麗なマンションがあった。
店員「ここの2階です!」
ロビー・部屋・エレベーター・コインランドリー・駐輪場をサラッと見せてもらった。特に何の問題もナシ。
むしろ
予想よりも何倍も良い物件だったので感動していた。
桜田「ここに決めます。」
店員「ありがとうございます!では店舗に戻って契約書にサインして下さい。」
また電車に二人で乗り、店に到着。
いくつかの説明を受けた後に契約書にサイン&押印した。
『よしっ!これで俺も東京暮らしの始まりだ!』
と眠気もぶっ飛んで陽気な気分になろうとしていた。
が
最後に店員から・・・
「保証人の方はどなたですか?」
・・・嫌な予感がした。
桜田「・・・保証人?」
店員「はい。お客様が家賃の支払いをされなかった時とかは保証人の方が支払うっていうシステムになってます。」
桜田「あぁー・・・なるほどなるほど。そりゃそうですよね。保証人要りますよねぇ。」
店員「はい。ほとんどの物件には契約時に保証人の方のサインと押印が必要です。」
桜田「えっ?今すぐにってこと?」
店員「いえ、保証人の方からサインと押印してもらった書類を1週間以内に郵送してもらえればオッケーです。」
桜田「・・・分かりました。」
親に内緒で東京へ来ている俺は暗い気持ちで店を出た。
『保証人かぁー・・・』
どう考えても保証人になれる人間は親父しかいない。
『親父に頼むしかねぇよなぁー・・・』
ため息を繰り返しながら新宿の高速バス乗り場へと向かった。
どういう感じで親父に話そうか・・・
そんなことを考えている間に地獄の高速バス(夜行バス)がやってきた。
また帰りも地獄の時間か・・・
と思っていたら
あまりにも疲れが溜まっていたのかバスの中で爆睡。
起きたらすぐ到着し、地元に向かう鈍行列車に乗り込んだ。
またも爆睡。
行きと移動時間は同じはずなのに帰りはめちゃくちゃ早く感じた。
あっという間に家に到着。
・・・さぁ、親に説明しないと。
(検索したら・・・あった。このマンションだよ)