お疲れ様です。桜田紋吉(もちろん仮名)とは私のことです。よろしくお願いいたします。
最近の口癖は「ロバート秋山こそ志村けんになれる可能性がある唯一の逸材だ!」です。秋山の演じるキャラに外れないですもん。最強でしょ。
では
さっそく前回の続きを書こうかね。
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初めてAVをレンタルする日。【前編】 - 振り返ればオアシス!
18歳の誕生日・・・その当日の放課後・・・
制服のまま猛ダッシュで夢の国(レンタルビデオ屋のAVコーナー)へと願望を叶えるべく突入した俺。
リハーサルという名の視察を行っていたおかげでスムーズに任務を遂行していった。
『狙っていた2本のAVもカゴに入れた・・・後はレジに行って会計すりゃ任務完了だな・・・ふっふっふっ。余裕!』
俺はニヤニヤしながらレジへと向かった。
レジには背の高い痩せたメガネの若い男性店員が一人で立っていた。
『ふっふっふっ。男性店員か!女性だったらビビっていたかもしれないが・・・男性なら余裕余裕。』
『もう俺に怖いものなどないわ!』
『希望していた2本のAVも貸出中ではなかったし、レジの店員も男性だし!運も味方についてるな!』
『そして俺は18歳だし!!!』
『俺は・・・もはや無敵だ!!!』
堂々と胸を張りながら
店員の目の前にレンタル希望の2本のAVを置いた。
店員「・・・いらっしゃいませー。」
なかなかのローテンションで俺を迎えてくれた。
店員は2本のAVの内の1本を手に取り
バーコードを「ピッ!」と読み込んだ。
その瞬間・・・
店員「・・・あっ。」
桜田「?」
店員「あのぉー・・・コチラの商品はアダルト商品なんでレンタル不可なんですよねぇ。」
桜田「ふっwww」
・・・予想通りだ。
制服でレンタルしに行くと絶対に年齢を疑われるだろなと予想していた。
完璧な予想的中である。
このような事態が起こった時の為に俺は保険証を財布の中に忍ばせておいた。(保険証には生年月日が記載されているからね)
桜田「・・・あっwwちょっと待って下さいw自分もう18ッスw保険証を出すので確認して下さいw」
あまりにも俺の予想通りになったので
ヘラヘラ&ニヤニヤしながら余裕綽々で財布の中の保険証を探し始めた。
すると・・・
店員が何やら喋りだした。
店員「・・・すいません。申し訳ないんですがぁ」
桜田「いいです!いいです!大丈夫ですよw保険証を見てもらったら済むことなんでw」
店員「いや、そういうことじゃなくて・・・」
桜田「はい?」
店員「お客様が仮に18歳だとしても高校生はアダルト商品はレンタル禁止なんですよねぇー・・・」
桜田 「なっっ!?!?」
・・・なんてこった!!!
まさか『高校生は年齢に限らずAVレンタル禁止』だとは知らなんだ!!!
どうする俺。。。
どうしようか。。。
考えろ考えろ考えろ!!!
店員から『高校生はAVレンタル禁止』と宣告されてから
1秒あるかないかの時間で頭をフル回転させた俺。
フル回転させた結果・・・
あるセリフが俺の口から出た・・・
桜田「さっき(高校を)辞めてきました。」
うっっっ!!!!
うわぁー!!!
言ってしまった!!!
セリフを言い終える前から『とんでもないこと言ってんな俺』って自分でも分かりながらも言っちゃったよバカ野郎!
変な謎の勢いで言っちゃったよ。。。
もうすでに恥ずかしいんですけど!!!
・・・ってか『さっき辞めた』って有り得ないだろーが!
さっき辞めた奴が制服のままAVをレンタルしに来店するってメンタルがイカれ過ぎてるから!
しかも誕生日に『高校退学』と『AVレンタル』の両方をやる奴なんて世界中探してもいねぇ!!!
クソみたいなこと口走ってしまった!マジで!!!
自分から発言したものの『とんでもない恥ずかしさ』で即死したくなった・・・
その瞬間・・・
店員「そっ・・そうですかwwwではレンタル出来ますね!お待ち下さい!」
・・・いや、もう殺してくれ!!!
レンタルはいいから殺してくれ!!!
恥ずかしさで死にそうだから!!!
さっきまでローテンションだった店員もニヤニヤしてテンション高くなってるし!!!
そりゃそうだよな!目の前に創業以来一番のバカが来店してんだからな!!!
俺が退店した後に他の店員に「おい!さっきの客マジでバカだったぜ!聞いてくれよ!」って一気に笑われるパターンだなコレ!!!
恥ずかしさで意識を失いそうだった。
恥ずかしさで死にそうになるってあるんだな。
・・・いや、『死にそう』じゃなくて確実に『即死』してくれ俺。頼むから死んでくれ。
この後の店員との会話や料金の支払い等は一切記憶に残っていない。
ギリギリの意識の中で時間が過ぎたのだろう。
意識が正常になった時には自転車を走らせながら家へと向かっていた。
自転車のカゴには学校のカバンとレンタルビデオ屋の袋が入っていた。
もちろん袋の中にはAVが2本。
どうあれ結果的にはレンタル出来たってわけだ。
しかし・・・
どうしても見る気がしない。
帰宅して精神的にリラックスした状態になっても
レンタルビデオ屋の袋を見るだけで『あの店員のテンションが高くなった瞬間の表情』が俺を包み込む。
『うわっ!バカだ!こいつバカだ!ぶはっwww』って感じのあの表情・・・。
もちろん俺が引き出してしまった表情だから文句は言えない。
でも
あの表情はすでに俺のトラウマとなっていた。
俺はレンタルビデオ屋の袋を見つめながら決心した。
『明日には返却しに行く!!!必ず!!!』
正直もう見る気はゼロ。
レンタルビデオ屋の袋を見ただけでトラウマが蘇る。その度に精神がすり減る。
だったら1秒でも早く返却することが最大の精神的防御策だ。
『絶対に明日!明日返却だ!!!』
そう思いながら眠りについた。
そして翌日・・・
翌日も平日だった。学校へ登校した。
学校のカバンの中にレンタルビデオ屋の袋を忍ばせて(もちろん中には2本のAV)
放課後を待った。ソワソワしながら。
放課後・・・
昨日に続いて誰よりも早く校門を出た。
『早く返却したい!あの恥ずかしさを思い出させる物とはお別れしたい!』
そんな気持ちで自転車を走らせた。
そして
ある一つのことを祈った・・・。
『頼むからレジには昨日の店員と違う店員がいますように』と。(今のレンタルショップは【返却BOX】に返却物を入れるのが主流。当時は店員に手渡しで返却するのが主流だった)
レンタルビデオ屋に到着・・・
外からビデオ屋の中をガン見・・・
『・・・やったぜ!昨日とは違う奴がレジだ!』
喜んだ俺は急ぎ足でレジへと向かった。
さっさと店員に渡して返却。
そして退店。
停めていた自転車に乗ろうとした・・・
その瞬間・・・
昨日の店員「ありがとうございましたぁwww」
まさかの昨日の店員が出没!!!
ほうきを片手に持っての登場!!!
外の掃除中かい!!!
もうすでにニヤニヤしてるしコイツ!!!
クソがっ!!!
外にいるとは予想外だよコノヤロー!!!
俺は顔を真っ赤にしながら帰宅した。
『もう・・・あのレンタルビデオ屋には行かない。近付くことすらしない!』
俺は誓った。
自分で【出入り禁止】を自分に言い渡した。
アダルト以外の商品すらレンタル出来ない状態になってしまった俺だが
それは自分で蒔いた種なので仕方ない。
我慢するしかなかった。
数ヵ月後・・・
『市内にTSUTAYAが進出してくる』という噂を耳にした。
俺は・・・
市内の誰よりも進出してくることを強く願った。
(実際、その後にTSUTAYAが市内にオープンしました。TSUTAYAの人気は物凄くて俺が『自主出禁』してたレンタルビデオ屋は潰れちゃいました。苦い思い出がある店でしたが潰れるって聞いた時には切なくなりました)