振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

それ必要ですか?

こんにちは!桜田紋吉(もちろん仮名)でぇす!今日もシクヨロでヨロシクです。





最近の口癖は「次は台風かい!」です。


前回のブログで『9月上旬に試験がある』って言いましたが


正式には9月6日にある予定だったんですよね。



試験の三日前に事務局みたいな所から電話がありました。


「大型の台風が接近するので再延期です。11月に再び試験日を設けます。」だってさ!!!


何回延期すんだよ・・・。最初の予定から何ヵ月延期なんだよマジで・・・。


さすがにイラッとしました。



こんな俺でも動揺するってことは


東京オリンピック代表に選ばれていた人なんか想像を絶するほどの落胆だったと思いますね。(そこと比べんな)


しょうもない試験とオリンピックを比べるのも失礼ですが


オリンピックの延期や中止ってガチで洒落になりませんよ。参加する人の人生が左右されますから。


こんな時にすべて理解したような顔して『コロナだから仕方ないよな』『自然には勝てないから仕方ないだろ』的なコメントをする奴がいますが(ニュースのコメンテーターでも素人でも)


そもそも『XXXだから仕方ない』ってコメントは必要ですか?いらなくない?


そこの一歩先のコメントを用意してくれんかね?『仕方ない』は誰でも最初から分かってるし。分かってることを偉そうに言われてもね。


とりあえず・・・クソがっ!!!








では本題に入ろうか・・・。









先日・・・


会社からの命令で『KYについての講習』を隣町で受けてきた。


建設現場や製造所などで仕事をしている人は【KY】という単語は当たり前のように使っていると思う。


もちろん『【KY】=【空気が読めない】』ではない。そもそも空気が読めない人間は講習ではどうにもならん。






【KY】とは【危険予知】の略である。


会社によっては『KY活動』や『KYトレーニング』等の呼び方で実施されており


【危険が潜んでいる場所を改善したり、危険な場所の情報を共有したりして事故を未然に防止する】という職場の安全には欠かせないものだ。






しかし


俺の職場では『昔からの古い人間』『昔から1ミリも変わらないルール』しかも『少人数』という環境から


職員全員が『【KY】って何?知らんし!必要ないし!』の状態だった為


経営者が「今の時代に【KY】って何?はマズいので若い奴だけでも講習を受けてきてくれないか?」と


俺に講習を勧めてきた。








ぶっちゃけ俺は


前に勤めていた会社でもKY講習があったので


「俺は【KY】は理解してますけど?むしろオッサン達のような古い人間が行けばよくない?」


と思ってしまったが


クーラーの効いた涼しい部屋で講習を聞くだけの1日なら超快適で楽チンだと考え


「もちろん行きます!」と優等生ばりの返答をした。








で講習の当日・・・


まず講習では『指差呼称(ゆびさしこしょう)を必ずしなさい』という話を講師の人が説明し始めた。


確かに『指差呼称』は基本だ。どこの現場でもやっていると思う。やっていないのはウチの職場ぐらいだろう。






ちなみに『指差呼称』とは


安全確認の為、指で対象物を指して状態を声に出すことである。







分かりやすく言うと・・・


駅員さんが電車を指しながら


「乗降ヨシ!」
「側面ヨシ!」
「出発進行!」


って言ってるアレ。(え?分かりにくい?)


↓こんなやつ。
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(画像で少しでもイメージしてくれたら助かる)






とにかく


仕事場では『まず第一に指差呼称!』という話を講師の人から長々とされた。


もちろん


今回は駅員の集まりではないので(どんな集まりだ)


「出発進行!」みたいな言葉は使わないのだが


『ちゃんと機械の電源は切れているか?』の確認の為に


電源ボタンの位置を指差しながら「電源オフ!ヨシ!」とか・・・


フォークリフトに乗っている時に周りに人がいないか?』の確認の為に


左右を指差ししながら「右ヨシ!左ヨシ!前方ヨシ!」とか・・・


どんな作業をしていても絶対に『指差呼称』を忘れるなと講師の人は話していた。






次に


『正しい指差呼称のやり方』を学んだ。






こんな感じだ。
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(コレがガチの指差呼称だっ)








本当に講師の方々の『指差呼称』に対する熱は凄かった。





特に俺が驚いたのは・・・


デスクワークの途中でトイレに行く時も


きちんと椅子を戻して


「椅子の位置!ヨシ!」と椅子に対して指差呼称をしなさいと言っていたことだ。


そこまでやるか?と思ったが


『椅子を元に戻さないでトイレに行っている時に誰かが椅子にぶつかって怪我をしてしまう可能性があるから椅子の位置を確認する必要がある』


と講師の人は言っていた・・・。


すげぇ・・・。そこまでやんのか・・・。






【怪我や事故の可能性が1%でもあるならば指差呼称は絶対に!】の姿勢を崩したらダメらしい。


すげぇ・・・。ホントすげぇ。


ちょっとしつこい気もするが怪我や事故を防ぐにはそれぐらいやれということなのだろう。


なるほどなるほど。よく分かった。






で次に


講師の人が「では!指差呼称の大切さがよく分かる映像を流しまーす!前方のプロジェクターに映すので見て下さーい!」と俺達にテンション高めで伝えてきた。






・・・いや、もういいって。


分かった分かった。指差呼称の大切さ分かったって。もう指差呼称は完全に大切だって分かったって!!!


指差呼称でお腹いっぱいだよ!!!








と言いたかったが・・・


言えるわけもなく・・・







プロジェクターが見えやすいように教室が薄暗くなり


プロジェクターを見る準備が進められた。


どうやらプロジェクターは講師の人の前に置いてあるパソコンと連動しているようだ。


パソコンを操作してプロジェクターに映像を映すってことみたい。(ってか基本的にプロジェクターは全部そうだから)








『さて・・・どんな映像が流れるのだろうか?期待こそゼロだけど。』


と映像が流れるのを待っていた。








・・・と、その瞬間!!!









講師「パソコン電源オン!ヨシ!」


・・・は?




講師「プロジェクター電源オン!ヨシ!」


・・・は???




講師「映像開始準備終了!ヨシ!」


・・・え?え?え?なんか怖い!!!








俺は急に怖くなった。。。


その『指差呼称し過ぎて関係ない場面でも反射的にやっちゃってる感じ』がめちゃくちゃ怖かった。


ロボットかよアンタ。


絶対に誰も怪我しないし事故もしない場面なのに。





・・・いや、これはもしかしたら深く考えると怪我する可能性が潜んでいるのか?どこかに事故に繋がるポイントがあるのか?











・・・んなわけねぇ!


電源がオンだろうがオフだろうが誰も怪我しねぇ!絶対に何も起こらない!


ここに危険は潜んでない!平和だ!!!


しかも「映像開始準備終了」って言葉が何となく気持ち悪い!開始なのか終了なのか混乱してしまう!言葉がキモいんだよ!


ただ大声出しただけじゃねぇか!!!


どこ指差呼称しとんじゃい!!!


アンタら怖いわ!!!


しかもパソコンは最初から電源オンだっただろうが!「パソコン電源オン!ヨシ!」じゃねぇよ!そのセリフはパソコンを立ち上げた時に言え!そもそも言う必要は無いけど!








・・・もう、ツッコミどころ満載だ。


大好きだ。この講習は最高だ。間違いない。俺の大好物だ。









俺はニヤニヤを止めることが不可能になっていた。


『いかんいかん。映像に集中しないと。講師の方々から注目されたら面倒だ。』







俺はニヤニヤを隠しながらプロジェクターの方へ視線と気持ちを集中させた。









映像が流れ始めた・・・。


女性アナウンサーみたいな人が映し出され


女性「こんにちは!今日は『指差呼称』についての・・・」










・・・と、その瞬間!!!









講師「再生確認!!!ヨシ!!!」









・・・うるせぇ!!!!!


謎のタイミングで指差呼称すんな!!!


もう指差呼称の誤作動だろ!!!


プロジェクターに指差して「ヨシ!」って何の確認してんだ!!!


何の確認か意味不明!!!






『あっ・・・やべっ・・・このパソコンにエロ動画を保存してた!間違えてプロジェクターに流さないようにしないと!』


『・・・よかった!ちゃんと本来の映像が流れたぞ!ヨシ!』


の意味の「ヨシ!」なのか!?


『ヤバい映像じゃなくて正常の映像がちゃんと流れたぞ』の意味で指差呼称してんのか!?


何の意味を込めた「ヨシ!」なんだよ!!!教えてくれ!!!


アンタの指差呼称のせいで女性アナウンサーの話の最初の方が聞こえてないから!!!


ってか


アンタらの指差呼称が気になり過ぎて何も頭に入ってこないよ!!!


関係無い場面で指差呼称し過ぎ!!!









ホントに誰の為に指差呼称をしているのか謎だった。


怪我や事故の可能性がゼロな場面でやる指差呼称に何の意味があるのか不思議でたまらなかった。





途中から・・・


この講師の人達ってトイレでウォシュレット使う時も


「ウォシュレット電源オン!ヨシ!」
「ウォシュレット水圧!ヨシ!」
「ウン◯汚れ落とし完了!ヨシ!」


って一人で言ってるのか?・・・なんて妄想で俺の頭は膨らんでいた。








動く度に指差呼称を全力でやる講師の人達が俺のツボにハマり最高の時間を過ごすことができた。


いい時間だったぜ。
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(今回のブログは最初から最後まで『必要あんのか?』がテーマで書きました。このブログこそ何一つ必要性がないですけどね!)