振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

政権交代、コンバースからナイキへ。

こんにちは。俺です。桜田紋吉でぇす!本日もヨロシクお願いします。

 

 

 

 

 

 

さっそく本題へ・・・

 

 

 

 

 

過去のブログでも書いたけども

 

俺はスニーカーが好き。

 

でもコレクターではない。

 

買う金も保管する場所も無いし。

 

ただ

 

スニーカーの歴史等の知識は

 

その辺の人よりかは

 

ほんの少しだけ豊富だと思う。

 

 

 

好きなメーカーも特にナシ。

 

強いて言うなら

 

ナイキ・コンバースKEEN

 

の知識が他のメーカーよりも俺の頭の中では豊富な方だと思う。(KEENはスニーカーとは言わないかな)

 

 

 

もちろん

 

アディダスのスーパースターやスタンスミス

 

プーマのスエード

 

リーボックのポンプ

 

とかは最高に良いスニーカーだ。

 

歴史も長いし名作に違いない。

 

スニーカーではないが

 

クラークスなんかも好きだな。

 

 

 

 

 

具体的に言うと

 

『スニーカーを作っているメーカーの歴史』

 

が特に好き。

 

各メーカーに様々な歴史があるわけよ。

 

 

現在、業界の王様的ポジションに君臨しているのが

 

泣く子も黙る『ナイキ』だ。

 

もう断トツよ。ナイキ。

 

業界2位のアディダスが背中さえ見えない状況なわけ。

 

 

 

 

アディダスなんてさ

 

悔しくてリーボックを買収したのよ。

 

ナイキに追いつきたくて。

 

それでも全然。王様の地位は揺るがない。

 

アディダスリーボックの売り上げを合算してもナイキ様の背中は遠い遠い。

 

 

 

 

 

ナイキってね

 

マジで賢い方法で生き抜いてきたのよ。

 

悪い言い方すると

 

ズルさも持ち合わせてる。

 

そこが俺は好きだな。

 

ズルさも無いと王様には絶対なれん。

 

血も涙もない時があるけど

 

そこまでしないとトップにはなれない。

 

マジで

 

やり方が『The・アメリカ』の感じがして大好きだよナイキ。

 

最終的には結果だよ。結果!・・・って感じよね。日本企業には足りてない部分だな。

 

日本は人情とかが入ってくるし。(それはそれで良いとは思うが)

 

 

 

 

 

ナイキの賢さやズルさはネットで検索すりゃいくつも出てくるから

 

ここで今は書かないけど

 

やっぱり

 

ナイキのターニングポイントは

 

間違いなく・・・

 

 

 

 

マイケル・ジョーダンとの契約。

 

もうこれよ。これに尽きる。

 

 

 

 

 

今じゃ信じられないだろうけど

 

マイケル・ジョーダン以前は

 

ナイキなんて誰も知らないから。

 

ナイキ?あ?陸上選手が使うやつね。

 

・・・って感じ。

 

 

 

つまり

 

ナイキに対して一般市民は

 

ジョギング用の靴の会社だろ?

 

健康志向の奴しか買わないだろ!

 

ダサくね?

 

オシャレさはゼロだよね。

 

・・・のレベルだった。

 

 

 

 

 

これも信じられないけど

 

当時のバスケットボールの世界じゃ

 

コンバースが主流。たまにアディダス

 

コンバースのオールスターってあるでしょ?

 

布製のやつ。

 

あれ実はバッシュよ。マジでバッシュ。

 

あれを試合で着用してるNBA選手がゴロゴロいたんだから。

 

今じゃ考えられないよね。

 

 

 

 

 

これも信じられないけど

 

マイケル・ジョーダンって

 

ドラフト3位だからね。

 

もはや神様だけど

 

断トツに1位指名で入団とかじゃないから。

 

 

 

 

 

でも

 

これが世界を変えるわけさ。

 

 

 

 

 

マイケル・ジョーダン

 

3位指名を受けた後に

 

コンバースアディダス・ナイキから

 

『ウチのバッシュと契約しませんか?』

 

って話が来るわけ。

 

 

 

 

 

まずは業界ナンバーワンの

 

コンバース本社に話を聞きに行くのよ。ジョーダンが。

 

コンバースへようこそ!ウチと契約している有名選手はめちゃくちゃいるよ!君も有名選手の仲間入りしなよ!有名選手と同じ靴を提供できるよ!」

 

この言葉を聞いてジョーダンは心の中で

 

「え?その有名選手達を超えたいんだけど。俺は同じにはならない。超えるんだ!!!」

 

 

 

 

 

次にアディダス本社へ。

 

実はジョーダンはね、アディダス大好き人間だった。

 

当時のラッパー達がアディダスを着用してたのよ。

 

そのラッパーのファンだったジョーダンは

 

アディダス・・・かっこいいなぁ・・・」

 

って思ってたわけ!

 

 

 

しかし!!!

 

アディダスの対応がマズかった。

 

まずアディダスの本社はドイツ。

 

ドイツといえばサッカー。

 

しかも

 

アディダスは家族経営。(今は知らん)

 

経営陣は家族で埋め尽くされている。

 

その経営陣の中に

 

バスケットボールというスポーツに対して熱量を持った人がいなかった!

 

全員がドイツ語で喋るから

 

通訳と話しても

 

ジョーダン的には『この人達ってバスケットボールを愛してんのか?ん?』って感じよ。

 

運が悪いことに

 

経営陣のトップが入れ替わったりしたタイミングだったから

 

アディダスがバスケットボール業界に力を入れるのか・・・

 

それとも

 

もっとサッカー業界で業績を伸ばすのか?

 

・・・みたいな企業方針もちゃんと定まっていなかった。

 

 

 

 

 

いや、これさ・・・

 

アディダス的にはとんでもないミスよ。

 

ここの対応をしっかりしてたら

 

ジョーダンはアディダスを選択してて

 

バスケといえばアディダス

 

になってた。運命の分岐点。

 

 

 

 

 

 

ラストにジョーダンはナイキ本社に行った。

 

ナイキ本社はめちゃくちゃ田舎にある。

 

ジョーダンは

 

『ナイキ・・・ダセェ・・・』

 

と思いながら本社の会議室へ。

 

またこの会議室が狭いんだな。

 

『ナイキ・・・小せぇ会社だな・・・』

 

 

 

 

 

少し話が脱線するが

 

当時のナイキは崖っぷちだった。

 

特にナイキのバスケ部門の売り上げは

 

アホみたいに赤字。

 

ナイキの陸上部門の社員から

 

『もう陸上専用のメーカーにしないと会社は丸ごと潰れるよ。バスケ部門のせいでナイキは倒産する。早くバスケから撤退しろ。お荷物なんだよ!』

 

と嫌われまくり。

 

めちゃくちゃ会社内で嫌われているから

 

バスケ部門には資金が回っても来ないわけ。

 

 

 

 

コンバースアディダス

 

資金が大量にあるから

 

NBAのドラフト上位の選手全員に

 

『ウチと契約して!』って言えるけど

 

ナイキは

 

とにかく資金がない。

 

会社内がバスケで儲かろうという雰囲気でもない。

 

 

 

 

ナイキの経営陣が

 

バスケ部門の社員に言ったのは

 

「1人だけ。契約は1人しか無理よ。そんなに金ないよ!バスケに金は出せん!」

 

 

 

 

 

 

ナイキのバスケ担当者は頭を抱える。

 

「えぇ・・1人だけって・・・」

 

「絶対にドラフト1位指名の選手が弱小会社ナイキを選ばねぇだろ・・・」

 

「ドラフト上位の選手達は絶対に大手企業と契約するし・・・」

 

「ドラフト下位の選手と契約しても売り上げは伸びないだろうし・・・」

 

 

 

 

 

担当者は悩んだ。

 

悩みながらも

 

なんとなく

 

ドラフト3位のマイケル・ジョーダン

 

大学時代のプレーが収録されたビデオを見てみた・・・

 

 

 

 

 

 

 

「こいつ・・・絶対に大スターになるぞ!」

 

 

 

 

 

 

担当者は興奮した。

 

マイケル・ジョーダン

 

試合中に

 

ボールを持っていない時のプレーが

 

他の選手とは全く違ったらしい。

 

自分ではない選手がボールを持っている時も

 

絶対に点が取れる場所に必ずジョーダンがいる。

 

・・・こいつはヤバい。

 

コイツだ!!!コイツと契約だっ!!!

 

 

 

 

 

担当者は大興奮。

 

しかし

 

会社内では『いや、3位指名の選手がナイキと契約してくれるわけないだろ』の冷たい視線。

 

それでも担当者は諦めない。

 

まさに

 

諦めたら試合終了ですよ・・・だ!

 

 

 

 

担当者は経営陣に言った。

 

マイケル・ジョーダンの為に資金を増やしてくれ!絶対に契約する!お願い!』

 

 

 

 

そして

 

ジョーダンとの契約が達成できなければ

 

ナイキのバスケ部門は業界から撤退するという噂まで流れ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・話を戻そう。

 

ジョーダンがナイキの会議室へ入ってきた。

 

小さな小さな会議室だ。

 

コンバースアディダスの会議室とは比べ物にならないぐらいに小さな会議室。

 

そこで担当者がジョーダンに言った。

 

 

 

 

 

「君だけの靴を作る。」と。

 

 

 

 

 

 

とにかくナイキは必死だった。

 

絶対にジョーダンと契約したい。

 

そこで考えたのが

 

『ジョーダンだけのバスケットシューズ

 

それこそが

 

 

 

 

 

 

エア・ジョーダン1』だ。

 

 

 

 

 

 

スラムダンク

 

桜木花道が着用した『赤と黒・・・湘北の色だ』でお馴染みのバスケットシューズ

 

あのバッシュこそが

 

世界を変えた。

 

 

 

 

 

とにかく

 

今までのバスケットシューズにはない

 

美しさがあった。

 

エア・ジョーダン1の試作品を見た社員達が

 

『美しい・・・』と絶句したほど。

 

 

 

 

 

しかし

 

担当者は言った。

 

「いやぁー・・・でもこのバッシュって規定に違反してるんですよ。色が派手でコレを着用して試合に出ると毎回5000ドルをジョーダン本人が罰金として払わなきゃいけないんですよねぇー・・・」

 

 

 

 

 

そこで社長は即答。

 

「ん?ナイキが払えばよくね?宣伝費として考えたら激安だろ!」

 

 

 

 

 

 

 

マイケル・ジョーダンはヤラれた。

 

ナイキの熱意と

 

エア・ジョーダン1の美しさに。

 

 

 

 

 

見事にマイケル・ジョーダンとの契約に成功したナイキ。

 

NBAの世界で

 

自分だけのバスケットシューズを着用し

 

試合に出たマイケル・ジョーダン

 

 

 

 

毎試合、罰金をナイキが支払えば

 

エア・ジョーダン1をずっと着用して試合に出れる・・・

 

という考えは甘かった。

 

 

 

 

NBAエア・ジョーダン1の着用を禁止にしたのだ。

 

しかし!

 

さすがのナイキだ。

 

すぐに広告を出した。

 

 

 

 

 

 

NBAマイケル・ジョーダンに対しエア・ジョーダン1の着用禁止という指示を出したが、アナタ(消費者)の着用を禁止にすることまではNBAは出来ないのです。エア・ジョーダン1発売中!』

 

・・・という一文を添えて。

 

 

 

 

 

結果、とんでもなく売れた。

 

ナイキの予想では

 

4年で4億円の売り上げを達成すれば成功と考えていたが

 

1年で35億円の売り上げ。

 

アホみたいに売れた。

 

 

 

 

 

ここから数年で

 

マイケル・ジョーダンは神様となり

 

ナイキは業界の王様となった。

 

 

 

 

 

 

ナイキという新参者が王様になり

 

それまで

 

不動の王として君臨していたコンバース

 

一気に転落し始める。

 

嘘みたいに転がり落ちて

 

最終的には

 

倒産した。

 

 

 

コンバースの転落劇を誰が予想しただろう。

 

ナイキさえなければ・・・

 

ジョーダンとの契約さえあれば・・・

 

 

 

 

倒産から数年後

 

なんとコンバース

 

ナイキから買収される。

 

これは屈辱的だったはずだ。

 

なかなかキツい。

 

 

 

 

・・・んで

 

めちゃくちゃ意味不明なんだけど

 

いや、意味不明でもないけど

 

コンバースってね

 

今じゃマジで意味不明なのよ。

 

 

 

複雑な話になるけどさ

 

俺達が現在、街で見たり買ったりしているコンバースコンバースじゃないわけ。

 

コンバースジャパンっていう会社の商品なのよ。

 

・・・って、それもコンバースで間違いはないんだけど!

 

本家本元のコンバースじゃないってこと。

 

コンバースジャパンは伊藤忠商事の子会社。

 

伊藤忠商事が『日本でコンバース商品を取り扱う権利』を買ったの。

 

んで

 

日本以外の国のコンバースの権利はナイキが所持している。

 

ナイキが所持しているコンバースが本場アメリカの本家本元。

 

 

 

 

で!

 

伊藤忠商事が裁判を起こす。

 

『せっかく日本でのコンバース商品の生産と販売の権利を買ったのに、本家アメリカのコンバースを日本に持って来られて商売されたら困るんだけど!』って。

 

そして裁判の判決が出たわけ。

 

『日本でのコンバース商品の生産・販売・流通はコンバースジャパン(伊藤忠商事)しか認めません!』と。

 

 

 

 

 

で!で!で!

 

めちゃくちゃ意味不明だけども!!!

 

アメリカで本場のコンバース(ナイキ製)を買って帰国したら!!!

 

空港の税関で!!!

 

没収されるよ!!!

 

日本では本場のコンバースは偽物扱いされるの!!!

 

日本でのコンバース伊藤忠商事コンバースジャパンのみを本物とします!ってこと!

 

東南アジアでさ

 

シャネルとかプラダの偽物を買ってさ

 

帰国したら

 

税関で没収されるじゃん?

 

なぜかそれと同じ扱いぃぃぃぃぃ!

 

 

 

 

・・・まぁ本当に没収されるかどうかはグレーゾーンなんだけど

 

ルールとしては

 

没収されても文句は言えないってことさ。

 

 

 

 

 

かつての王様、コンバース

 

格下だったナイキに買収され

 

日本という島国では本場アメリカとは違う独自のメーカーとして謎な存在に。

 

しかも

 

本家本元のアメリカ、ナイキは特にコンバースの売り上げには依存してないので

 

積極的にコンバースに対し力を入れているような状態でもない。

 

 

 

 

それでも

 

俺は好きだぜ。コンバース

 

コンバースのオールスターやジャックパーセル等の名作は永遠だ。f:id:oasis2018:20240117085657j:image

(いきなり有名になるメーカーってあるよね。ホカオネオネとかさ。スイスの『On』とか。ナイキから王座を奪うメーカーとかあんのか?)