桜田紋吉(もちろん仮名)です。こんにちわ。
では、さっそく前半の続きを書きますね。(誰も見てないけどな)
キャッチボールしている俺たち(小6)の前にヤマちゃん(疲れた表情の中1)とヨリ君(ノリノリなテンションの中1)の2人が揃った。
ヤマ「やっぱ、おまえらとキャッチボールやろうかなって思ってさ~」
紋吉「オッケー!!やろうぜ!ヨリ君もやろうぜ!」
ヨリ「・・・・いや、帰ろうかな・・」
なぜか急にテンションが下がってきたヨリ君・・
紋吉「いやいや!あんた元気だから!やろうぜ!」
ヨリ「・・・・・・。」
見るからに元気が減少したきたヨリ君に若干の違和感を感じたので、慌ててヤマちゃんに話を振った。
紋吉「そーいえばヤマちゃんさ、中学校って凄い規模なんだろ!?驚いたよ!」
ヤマ「・・規模?まぁ人数は多いけど驚くほどじゃないよ」
紋吉「いや、でもさ!関西とか北海道とか凄い遠くから人が集まってくんだな!やべぇよ」
ヤマ「・・・・は?見たことないけど」
紋吉「・・・・ん??でもこっちの方言以外が飛び交っているんだろ!?」
ヤマ「全員と話したわけじゃないから絶対じゃないけど・・・・こっちの方言しか聞かん」
紋吉「いやいやいや!!!ヨリ君から聞いたから!色々な場所から中学校に進学してくるから、こっちの方言だけじゃ話は通じないって!」
ヤマ「・・は?」
紋吉「なっ!ヨリ君!そうだろ!?」
ヤマちゃんと俺でヨリ君を見た・・
ヨリ君は小さな声で話し出した・・
ヨリ「・・・・・・は???そがんこと言うとらんばい」
紋吉「は?さっきまで関西弁で話してたよね?」
ヨリ「・・は?何ば言いよーと?こっちの方言しかしゃべらんけど」
紋吉「・・・・・・。」
俺はヨリ君のいきなりの裏切りに言葉を失った・・。
そして・・
ヨリ君はキレだした・・。
ヨリ「マジで何ば言いよーとや!!!わけ分からんこと言うなさ!!!意味分からんし!!!ヤマちゃんにも変な奴て勘違いされるやっかて!!!」
ヨリ君はどんどんヒートアップしていった・・
そして最後に
ヨリ「マジでイラついた!!もう帰るばい!!ヤマちゃんもこがん奴らと遊ばんがよかばい!!意味分からんし!!!」
そう言って自転車に乗り、帰っていった・・・・
俺は呆然と立ち尽くしていた・・。
そんな俺に向かって、すべてを悟ったヤマちゃんがつぶやいた・・。
ヤマ「・・・・あいつ、友達いないからさ。」
紋吉「・・・・まじ?」
ヤマ「うん。いつも1人。」
なるほど。俺もすべてを察した。
ヨリ君は中学校での生活がうまくいってないという事実を俺らに隠すために、ウソの振る舞いをしていたのだろう。
ヨリ君は小学校時代は明るくテンションも高くて、年下からも人気者だったから、俺たちには事実は見せられなかったのだろう。
・・とても切ない気持ちになった。
それと同時にもう1つの思いもあった。
・・・・もう少しマシなウソあんだろ。
今もなぜヨリ君があんなウソをついたのかよく分からない。もちろん、事実を隠すためにウソをつく気持ちは分かるが・・・・
関西弁を駆使してまでもウソをつく理由が今だに謎である。
もっとマシなウソのつき方あっただろーが!!よくアレで押し通そうと考えたな!!無理あり過ぎだろ!!
センターへのファールフライぐらい無理だろ(上田先生の言葉)・・・・と思っている。
ちなみに、その時にヤマちゃんが暗く疲れた表情をしていたのには理由があった。
テニス部でエース候補であったヤマちゃんは、エース候補の生徒のみがやる、毎日の特別メニューで疲れていて「やった!今日は部活休みだ!帰ってから寝よう~!」と思っていた時に、テニス部の先輩から「おまえはエース候補なんだから家に帰宅した後でもランニングぐらいはしとけよ」と言われてテンションが下がっていた・・というのがヤマちゃんの暗い表情の理由であった。実際に、俺たちとキャッチボールで遊んだ後にランニングしていた。
小学校時代は、ニコニコとしてはいるが控えめで、あまり多くの友達と遊んだりするタイプではなく、地味な印象だったヤマちゃん。
テニスを通して、友達もたくさんでき、勉強も得意なヤマちゃんは充実した中学校生活を送っているようだった・・。
地味な小学校時代だったが、中学校では充実した生活を送っているヤマちゃん。
一方、人気者で明るかったが、友達作りに失敗し、中学校では暗い表情を浮かべ生きているヨリ君。
なるほど。
俺は「ど田舎の小学校を卒業して街の中学校に入学した数ヵ月後には2つの人間に分けられるパターン」を学んだ。
俺自身が中学校時代にどっちのパターンに当てはまったかは・・・・
そのうちブログに書かせてもらう!!(だから誰も見てねぇーよ!!!)