こんにちはー!桜田紋吉(もちろん仮名)は俺だ俺だ俺だ!!!本日もヨロシクお願いします~!
2018年もそろそろ終わりますな・・。
個人的にも色々な出来事がありましたが(ウソです。そんなに出来事が起こるような生活してねぇーよ)
世間的にも様々な出来事があった一年だったと思います。
「平昌五輪」「西日本豪雨」「サッカーワールドカップ」「日大タックル問題」「気象観測史上最高気温」「安室奈美恵引退」などなど・・
書き起こせばキリがないぐらい様々な出来事がありました。
その中でもやはり印象深いのは・・
ではないでしょうか?(なんでだよ)
このニュースを見る度に俺の中の「猛烈に恥ずかしかった過去の出来事」がフラッシュバックしていました。
意外にも俺と築地市場は無関係ではないのです。深い思い入れがあります。田舎生まれで田舎育ちなのに!
その「猛烈に恥ずかしかった過去の出来事」とは・・・・
聞いて下さい・・。
あれは・・小学5年生の頃だった・・
俺は家庭科の授業を真面目に受けていた。
授業の終盤に家庭科の先生が言った・・
「来週から調理実習を行いまーす!皆さんはエプロンを持ってないと思うのでぇ~!親御さんに買ってもらって下さいー!忘れないようにねー!来週は教室じゃなくて調理実習室に集合して下さいねー!ではー!また来週~。」
妙に元気な先生だった。
当時の俺は料理を一度たりとも作ったことなかった・・。そして興味も無かった。(今もないけど)
それ故に・・・・
調理実習の前日まですっかり忘れていた・・
「エプロン持参」のことを・・。
調理実習の前日の夜に思い出してしまった・・。しかも寝る前に・・。
「やばっ・・。エプロン・・。母親からはキレられるだろうが・・。仕方ない。俺だけエプロン無しよりはマシだ・・。」
ということで・・
恐る恐る母親に事情を説明した。
もちろん母はブチギレたっ!!
「はぁーー!?明日必要なの!?今何時だと思ってんの!!!もう!!」
予想通りに「赤鬼」に変身し怒鳴りまくりの母親・・。
もちろん予想通りだ。悪いのは完全に俺だったので仕方ない・・。我慢我慢・・。
そして・・数分後・・
「・・・・分かったわよ!!この時間でも開いてる店でエプロン探してくる!!ランドセルに入れておくからアンタはもう寝なさい!!!!」
ふふふ。ブチギレられたが何とかエプロンを調達してくれるようだ。助かった・・。危ない危ない。
次の日・・
前日に母親から「ランドセルにエプロン入れとくから!!!」と怒鳴られたにも関わらず全くランドセルの中身を確認しないまま学校へ到着した俺・・。とにかく調理実習に興味が無かったのだろう。
到着後にランドセルの中身を見るとビニール袋に入ったエプロンらしき物が見えた。
「あっ。そうかそうか。今日の家庭科は調理実習か。マジで昨日エプロン思い出して良かったわぁ・・。」
と一安心し、またもやビニール袋の中身は確認しないままランドセルを閉じた。
数時間後・・・・
二時間目の授業が終わり・・・・
三時間目から行われる家庭科の調理実習に向けてクラスのみんなが一斉に持参してきたエプロンを着用し始めた・・・!
「やれやれ・・。みんな調理実習室に行ってからエプロン着ればいいのに・・ふっ・・テンション上がってんだなぁ・・ふふふ。」←なぜか上から目線
クラスメイトが着用しているエプロンの絵柄は十人十色だった。
「ドラゴンボール」や「セーラームーン」それと「ディズニー」や「星柄」「チェック柄」など、人それぞれのエプロンを着用していた。
どのエプロンも「THE キッズ用エプロン」って感じで微笑ましかった。
「みんな自分好みのエプロン買ってもらってきたんだ~。へぇ~。俺のはどんなエプロンなんだろー・・ワクワクするぜぇ!」
ワクワクドキドキしながら母親がランドセルに入れてくれていたビニール袋を開けた。
びっくりした。
ビニール袋の中には・・
バリバリのゴム製・・
ツルツルのテッカテカ・・
真っ黒なエプロンが入っていた・・。
いやいやいや!!
・・・・ウソだよな!?夢かコレ!?
コレ着るの恥ずかし過ぎるだろーが!!!
ムリだよコレは!
みんながアニメのキャラクターとかの子供っぽい絵柄のエプロンを着こなしてる中にコレで突入しろと・・・・?
ムリムリムリムリムリムリ!!!
ってか何だよコレは・・。バリバリ水弾くタイプやん・・。これの子供用って・・。どこで販売してくれてんだよマジで・・。
うん。
見たら分かる。ガチのやつやん。
えっ?もしやコレは・・魚屋さんのやつ?鮮魚コーナーのやつか?市場タイプなの?築地専門のやつかコレ?
とにかく恥ずいんですけど!!!
やべぇ・・。受け止めたくはないが、この現実を受け止めないといけねぇ・・。
仕方ない・・!
この作戦でいくか・・!
まず調理実習室までエプロンを隠して移動する・・
調理実習室に到着したら即効で一番後ろの窓際の席を確保・・
家庭科の先生が教室に入ってきた瞬間にエプロンを装着・・
後は知らん顔して料理作ってりゃ時間は過ぎるだろう。この作戦だとイジられる可能性も低くなるはずだ・・!
この作戦は途中まで楽勝で遂行していた。
先生が来た瞬間に装着も出来た。
ついに調理実習が始まろうとしていた・・・
「はーい!皆さんヨロシクお願いしますー!今日はねー!先週伝えた通り調理実習を行いますー!皆さんエプロンはちゃんと用意してきてくれたみたいですねぇー!!」
と言いながら生徒を見渡す先生。
「おっ?(笑)」←俺のエプロン姿を発見
完全に俺と先生の目が合った・・。しかも先生は半笑いだ・・。
イヤな予感がする・・。
「あらぁ!桜田くん!本気ですねぇ~!今日は桜田くんの本気の料理が期待出来るわぁ~!!」
・・・・もう俺を殺してくれ!!!
恥ずかし過ぎるから!!!
このエプロンのせいでゴリゴリにイジられとるやないか!!!
最高に恥ずかし!!!
恥ずかしがる俺を気にも留めずに先生は続けて言った・・
「はーい!!それではー!!今日作る料理はー!!スクランブルエッグでーす!!!」
・・・・おいおい。その料理ならますます俺の「ガチ築地エプロン」の意味なくね?
卵を割ってグチャグチャにして終了じゃね?
スクランブルエッグで本気の料理って無理じゃね?
予想通り・・
水をガンガン弾くタイプのガチ築地エプロンを着ているにもかかわらず・・
卵をフライパンの上でグチャグチャにしただけで完成した・・。
やってることはクソ楽勝なのに・・
エプロンだけは一人だけ「築地」という恥ずかしさ・・。
一人だけ立ち姿は「魚屋」・・。
調理実習の間ずっと恥ずかしかった。
スクランブルエッグってのが恥ずかしさを増量させていた。水を使う料理とかだったらまだマシだった気がする。
家に帰ってから母親に問い掛けてみた・・。
「エプロンさ、なんであれにしたの?」
母親はキレ気味に
「あれが一番いいの!あのエプロン高かったのよ!水も弾いて一番使いやすいの!」
と言った・・。
なるほど・・。機能性を重視してくれたってワケね。ありがとうありがとう。
でもね・・母さん・・
作ったのスクランブルエッグだよ。
今年の10月は「築地市場移転」がニュースで流れる度にエプロンのことを思い出していた。
(移転前に一回ぐらい行ってみたかったな)