振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

酒蔵を辞めた理由・前編

こんにちは!お疲れ様です。桜田紋吉(もちろん仮名)でございやす。本日もシクヨロでお願いしますね。







今日の『は?』なんですけどもぉ



俺が勤めている会社の経営者(70代・男性)が朝礼の時に言っていました。






「先日ですね、運転免許の高齢者講習へ行きました。参加者の中には杖をついてるような婆さんも参加されていて『偉いな!私も負けずにヨボヨボになっても車を運転しないと!』と私は思いました。皆さんも何歳になっても諦めない心を持っていて下さい。」








・・・・。


・・・・。


・・・・。











・・・・いや、諦めろや。



ヨボヨボになってこそ車の運転は諦めんかい。





こういう人間が


『逆走』とか『ブレーキとアクセルの踏み間違い』


をやるんだなぁー・・・・








今日の『は?』は


『は?結局、高齢者って事故してからじゃないと運転免許返納しないんだよな』の『は?』でした。(これは日本で意外と大きな問題)











それでは本題に入っちゃおうか~!






このブログで過去数回『酒蔵に勤めていた頃の話』を書きました。(日本酒を造ってたんだよ)



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・・・・あれ?4つしか記事書いてないのかな?


意外と少なかったですね。他にあるかもしれませんが。(多分ないよ。全部で4つだよ)





そういや『どんな理由で酒蔵を辞めたのか』を書いていなかったな・・・と思い


今回ソレを書くことにします。












ソレは・・・


桜田紋吉(もちろん仮名)が当時28歳の出来事・・・




21歳(20歳だったかも)の頃から酒蔵に勤めていた俺は


『酒造り』という特殊な仕事にも慣れ


仕事に対してやりがいを感じ、毎日一生懸命に働いていた。







数年間ずっと『酒造り』にだけ没頭している生活を送ってはいたが


ちゃっかり『付き合っている彼女』は存在していた。(そこら辺は器用な俺。しかも相手は今の嫁ではない)



当時アラサーの俺は



『そろそろ結婚も考えないと・・・』



とアラサーらしい考えを持ち始めていた。






しかし・・・



『このままでは結婚ムリだよなぁ』



・・・俺は悩んでいた。








なぜなら・・・








初任給から給料が1円も上がっていなかったからである。


しかも


残業代ナシ・休日出勤手当ナシ


の状態だった俺は


『家族を養うのはムリ!』


という結論を出していた・・・。







今思えば


よくあんな労働環境の職場で平然と働いていたよなぁって感じだ。






酒造りは寒い季節に行うのが通常であり


実際、俺が入社してから2年間ぐらいは


11月~2月【4カ月間】まで酒造りをして(これは各々の酒蔵でズレがあると思う)


残りの酒造りをしていない時期に


酒を売る為に営業したり、ビンに酒を詰めてラベルを貼ったりする作業をしていた。(酒造り以外はのんびりしてたよ)







んで


3年目になるかならないかぐらいの頃に


造っていた日本酒が『日本酒のコンテスト』的なやつで賞を獲得。


それがきっかけとなり新聞・雑誌・テレビで商品が紹介されまくり。





その結果、酒が爆発的に売れて・・・






毎年11月~2月だった酒造り期間が



9月~6月【10カ月間】へと変更になった。(売れ過ぎて本数が足りなかったのよ)











『まぁ・・・一時的なブームだろ?来年には毎年と同じペースになってると思うわ』



と思いながら酒造りを続けていた。










が!










どんどん売れる!




予想以上に売れまくり!








ってことで・・・





3年目も4年目も5年目も(その後はどうだったか忘れた)9月~6月まで酒造りに没頭するハメに。







サラッと


『9月~6月まで』とか言ってるけど


どうせ週に1日ぐらいは休日があるんじゃないの?


・・・と思ったアナタ!











休日ゼロだから!!!




マジでゼロ!!!




『日本酒』ってのは完成するまでは生き物と同じなのでぇー・・・




世話しなきゃいけないのでぇー・・・








ガチで休みゼロ。


もちろん


作業員が多かったり機械化が進んでいる酒蔵だったら休めるのかもしれないが・・・




俺は


マジでガチで本気で10カ月連勤した。


晦日だろーが


元旦だろーが


ゴールデンウィークだからとかは一切ナシ!(体調不良でも)





10カ月連勤するのを数年間続けた。(何年続けたかは詳しくは忘れた。本当に没頭していたから冗談抜きで記憶が無い)





この頃はさすがに


ボーナスは支給されていた。





賞を獲得した頃から


残業代ナシ・休日出勤手当ナシ・賞与ナシ


だったのが


残業代ナシ・休日出勤手当ナシ・賞与アリ←これ


に変わった。







贅沢なのか不幸なのか分からないが


10カ月連勤した後の2ヶ月は







すべて休み!!!(その2ヶ月は有給扱いになるので給料は出ます)


10カ月も隔離されたような生活を送っているので


安い給料でも貯金が意外と貯まっており(ボーナスも使う時間なかったし)







7月は今までの疲れを取る為に毎日ゴロゴロと


昼寝とガチ寝を1ヶ月間ずっと続け・・・





体力が回復した8月には




貯金を散財しまくりの遊びまくり!







平日は東京でブラブラして


週末になると付き合っていた彼女と3泊ぐらいで沖縄に行き


また平日になると


行ったことのない都道府県のどこかへ出掛けて







リフレッシュ!!!(1ヶ月間こんな感じ)









『こんな1ヶ月を過ごせる俺は恵まれてるなぁ』






と当時は本気で思っていた。









でも


よくよく考えてみたら


年間休日が『60日』しかないんですよね・・・。


今の職場の半分しかない・・・。


とりあえず『良い思い出』ってことにしておこう。









そんな年間スケジュールを数年続けていた当時の俺に様々な不安が襲い掛かる・・・







『10カ月連勤なんかしてたら結婚とか考える余裕ねぇよ』



『午前中は35℃以上の作業場で仕事して、午後は5℃の冷蔵庫で作業。んで夕方から立ちっぱなしで夜中までの作業。若いから誤魔化してるけど、いつか身体が限界になるってコレは』



『深夜12時過ぎまで仕事しても残業代ゼロってことは結婚したとしても家族に迷惑かけるなコリャ』



『入社してから1円も給料上がらないってことは永遠にこのままなのか?永遠にそこら辺の18歳と同じ給料なのか?』



『ボーナスは基本給の2ヶ月分って・・そもそもの基本給が安いから嬉しさが微妙なんですけど』











その他にも色んな不安や悩みはあったが




とりあえず




『ああ~!!!面倒くせぇー!!!』













行き詰まった俺は・・・






ついに


重い腰を上げることにした・・・!













こうなりゃ






社長へ直談判だっ!!!












次回へ続く・・・
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(画像はイメージです。でもこんな感じで酒蔵にはタンクがたくさん並んでいます。タンクの中が錆び付いたら使い物になりません。味に影響するからね。タンクに重い物や硬い物を落とすと傷になってそこから錆が発生します。一回スマホを空っぽのタンクに落として泣きそうになりました。思い切り傷がタンクに入ったので業者を呼んで直してもらいました)