こんちゃ!桜田紋吉(もちろん仮名)とは私のことです!本日もシクヨロでお願いしますね~!
今日の『は?』なんですけどもぉぉぉ
今年の夏は屋外で仕事する期間が結構ありました。(とは言っても各地の現場を飛び回るような仕事ではないです。一年間ずっと同じ職場よ)
ヤバい暑さなので水分補給も一時間に一回以上は必ずやっていたんですが
その肝心な水分(アクエリ)は屋外作業場の横にある事務所内の冷蔵庫へ保管しているんですよね
で
いつも事務所内ではパートのおばちゃん(二人)が作業してます。
もちろん事務所内はクーラーが効いてて超涼しいです。
それに対して『くそっ!おばちゃん達ばっか涼しい場所で仕事しやがって!』とかは一切思いません。
むしろ『汗だくのおばちゃん』は見たくないので涼しい場所で作業してもらっている方が助かります。
それよりも・・・
俺が水分補給の為に事務所内に入ると必ず言われるセリフがあります。
「暑いでしょ?外は暑いもんね~」(心配しているような表情で)
こ・れ・が!!!
最大級にイラッとします!!!
まず聞かなくても分かるだろーが!!!
何を心配そうなフリして「アナタの大変さは分かるわ」的な雰囲気を出してんじゃねぇ!!!
毎回毎回毎回毎回
「はい。暑いっすね」
しか言えねぇー!!!それ以外の返しがあるなら教えろ!!!
ということで
本日の『は?』は
『は?お疲れ様ですってだけ言ってくれりゃいいよマジで』
の『は?』でした。
それでは本題に入りますよ!
前回までのブログ↓
酒蔵を辞めた理由・前編 - 振り返ればオアシス!
酒蔵を辞めた理由・中編 - 振り返ればオアシス!
俺は
社長の『人生を賭けている雰囲気』に心を打たれた。(詳しくは前回のブログを読んじゃえよ)
給料形態・労働環境は何も変わらなかったが
俺の気持ちが『このまま突っ走ってやるモード』に切り替わっていた。
・・・がっ!
この出来事から約3か月が経ったある日・・・
その日、俺は夜遅くまで仕事をしていた。(ヘトヘトじゃ)
時刻は深夜12時になろうとしていた頃・・・
「ブオオォォォン!!!」
勢いの良いエンジン音が酒蔵の入口の方から聞こえてきた。
『ん?こんな時間に来客か?不気味なんですけど』
ビクビクと怯えながら・・・
酒蔵の入口にある駐車場へと向かった。
駐車場へ近付くと
見慣れない車がエンジンも止めずに停まっていた。
ヤバい奴が運転席から出てきたら困るので
もしもの為に距離を保って監視していた。
ビクビクと怯えていた俺は・・・
ますますビクビクと怯えていた。
なぜなら・・・
その車が・・・
ピカピカで真っ黒の高級外車だったからね!!!
駐車場の街灯に照らされていた『ピカピカ真っ黒高級外車』は
最強に存在感というオーラを放っていた。
『やべぇ・・。この辺では見たことすらない高級車じゃねぇか・・。くそっ!存在感と不気味さがマックスで近寄れねぇ!』
監視することしか出来ないビビりの俺。
数分間、離れた場所から車を眺めていたら・・・
エンジンが止まった!!!
そして運転席のドアが開いた・・・。
運転席から登場したのは・・・
パリッとしたスーツ姿の・・・
社長だ!!!(やっぱりね)
途中から
『まさかコレって・・社長が運転してきたのか?とうとう購入しちゃったのか?』
と何となく予感はあったが・・・
やっぱアンタかい!!!
謎のスーツ姿で雰囲気を漂わせてんじゃねぇよ!!!
さてはスーツもブランド品だな!!!
色々とビビったわ!!!
・・・ってかさ!
思い切った買い物したなアンタ!!!
ボロボロの国産コンパクトカーから飛躍しすぎ!!!
ついに成功者の仲間入りやないか!!!
おめでとう!!!
もちろん
『いやいや、コッチは初任給のままなんですけど(プラス残業代なし休日出勤手当なし)』
と心のどっかでは冷めてはいたが
いつもヨレヨレの雰囲気が出ている社長を見てきたので
『ついに成功したな!』
と祝福したい気持ちになった。
というわけで・・・
車から出てきた社長の後ろから
「お疲れ様です!」
と夜に似合わない元気なテンションで挨拶をした。
「うわっ!!!・・・ええっ?まっ・・まだ仕事してたの?」
いきなり暗闇から俺が飛び出してきて焦りまくりの社長。
「凄い車ですねぇ~!いくらぐらいするんですかコレ?」
と純粋に質問した。
すると
社長は焦りが倍増した様子で
「ぼっ・・ぼっ僕の車じゃないから!!!」
とだけ言い
急いで事務所の方へ逃げるように小走りで向かっていった。(彼は焦っていた)
その後ろ姿を見た俺は・・・
イラッとしていた・・・!
さっきまで勝手ながら『祝福』の気持ちがあったが
明らかに社長の車なのに(その証拠に俺が辞めるまでの間、何回か乗っている場面に遭遇した)
『自分の車じゃない』という
焦りからくるであろうウソにイラッとした。(堂々と「金が入ってきたから買った」って言えや)
『ウソをつく』ということは
『隠したい』ということであり
『隠したい』ということは
微量ながら『悪いことをした』という意識があるってことだ。
社員である俺には
『今まで以上に頑張ってくれ。でも15年後には良い思いをさせる。俺も我慢するから一緒に乗り切ろう』
という感じに語ったものの
あの動揺して軽くウソを言った感じと
逃げるように小走りで事務所に向かっていった感じが
『この社長、コソコソとヤッてんな。「社員には悪いからバレないようにしなきゃ」って思いながら色々とヤッてんなコリャ』
という社長の裏の顔が見えたような気がして
なかなかイラッとした。
次の日は
予想通りに『ボロボロの国産コンパクトカー』で酒蔵に現れた社長。
もちろん昨日の夜中の出来事は一切お互いに語ることはなかった。
そのまま何事もなかったかのように月日は過ぎていった。
しかし・・・
やはり
金を手にした人間は止まらない・・・
彼は感覚が麻痺してきたのだろうか。
次々と謎の高級品を購入している社長の姿を目にすることになっていった。
俺の予想だが
様々な高級品を買い過ぎて自宅に収まらなくなってきたのだと思う。
酒蔵に
『謎のヴィンテージのエレキギター』(飾るために購入したと思われるのでアンプ等はなし。社長はギター演奏の経験なし)
『壁に飾るための自転車』(ヨーロッパから取り寄せたらしい。タイヤは規格が違うので日本の空気入れは使用不可らしい)
『高級家具が色々』(もうコレについては自慢気に従業員に家具の説明をしてたからね)
・・・などなど
とにかく多種多様の高級品が揃っていった。
最終的に
『社長の高級品コレクション』が酒蔵にパンパン状態になってしまい
ついには
酒蔵の一角に
『社長の高級品コレクションを飾るための部屋』
を増築していた。
ここまできたら
さすがの俺も
ある想いが脳裏に浮かんできた。
『毎日俺が酒造りをしているのは【社長が贅沢するため】ってことだな。もう間違いないぜ。アホらしい毎日だ』
完全に冷めた俺は退職届を提出した。
さすがに酒造り期間中に辞めるのは心が痛かったので
酒造りが終わる時期になったら辞めますということを伝えた。
意外と簡単に退職届は受理されたが
今まで『残業代なし』で働いてきたのに
退職届を出してから辞めるまでの間は
なぜか残業代が支払われることになった。(休日出勤手当はいつものようにナシ。そもそも『休日』っていう概念がなかった職場だったからかな)
もしかしたら
辞めた後に俺が『労働基準監督署』に相談しに行くかもしれないと不安に感じたのか?と思ったが真意は不明である。
ちなみに
残業代を支払われるようになった俺の給料は
いつもよりも格段に収入が増え
『最初から残業代くれていたら辞めることもなかったかもなぁ』
と少し本気で思った。
その代わり
辞めるまでの間に
いつもならボーナスが支払われる時期がきたのだが
辞める前だったからなのかボーナスはゼロだった。(セコッ)
残業代払ってるからゼロだったのか
辞める奴に払うわけねぇってことでゼロだったのかは分からないけども。
なんだかんだで
酒蔵の仕事しか知らないアラサーの俺が仕事を辞めるのは不安だったが辞めた。
その後は
結局、結婚を考えてた女性とは結婚しなかったし
不安な気持ちで転職したのがウソだったかのように次の職場で楽しく過ごせたし
『あの時に酒蔵を辞めずに我慢していたら今頃どうなっていたのか?』という興味本位な思いはあるが
辞めたことに対しては
一切後悔していない。
不思議なことに
酒蔵で働いていた頃はマジでガムシャラに働いていたので
あまり記憶が残っていない。
それでも薄い記憶の中にブログで書けるようなネタがあれば今後も書いていこうと思っている。(多分もう無い気がするけどね)
(あの酒蔵は今どんな感じになってんだろうなぁー。俺と一緒に酒を造っていたメンバーはどんどん辞めちゃったらしいから最新情報が分からねぇのよ)