振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

酒蔵を辞めた理由・中編

こんにちわー!桜田紋吉(もちろん仮名)って名前でブログを書かせて頂いている者です。本日もシクヨロ~!







今日の『は?』なんですけどぉぉぉ





職場に小さいヘビが出現したんですよ。


パートのおばちゃんが「ぎゃー!」と叫んだので行ってみたら


3日前に産まれたの?ってぐらいの小さな小さなヘビが部屋の隅っこで黙って隠れていました。


パートのおばちゃんが「ヘビを捕って外に逃がして」みたいなことをコッチに言ってきたので


俺が「えっ・・・」と躊躇していたら










「えっ?ヘビ苦手なの?」っておばちゃんが言ってきたんですよね・・・。(しかも真顔で)











いや、ヘビが得意な奴って基本的にいないだろ!


桜田はヘビ余裕でしょ」みたいなキャラでもねぇし!


何故おばちゃんが『桜田はヘビの捕獲はイケるタイプ』だと決めつけていたのかが謎!







ということで


本日の『は?』は


『は?おばちゃんって騒ぐだけ騒いで何も行動しないタイプの人多くない?それなのに誰よりも口出しするよね!』


の『は?』でした。







では


前回のブログの続きを書いちゃう!!!






前回のブログ↓
酒蔵を辞めた理由・前編 - 振り返ればオアシス!









自分の未来へ不安を持ち始め


『このままではムリ。やべぇ』


と様々な悩みを抱えていた俺。(詳しくは前回のブログを見ればいいでしょ)








とりあえず


悩み疲れて『面倒くせぇー!』の状態に入った俺は


労働環境や待遇を改善してもらえるようにゴチャゴチャ考えるよりも


社長(50代・男性)へ直談判した方がいいという結論が出た。











・・・・とは言いつつも



さすがに社長に直接「給料上げろ」「休み増やせ」とは


簡単に言えない。(小さい会社なら特に気を使う)





言ったら言ったで


『言わないと給料上げてもらえない』とか『懇願しないと休みが取れない』


みたいな状態になってしまい


不満や不安が溢れる度に「すいません。また給料上げて下さい。休みもまた頂けますか?」と


毎回お願いしなきゃいけないパターンになってしまったら厄介だなぁと俺は思っていた。








そこで・・・





俺は考えた。







週に数回


社長と二人きりで作業をする時間がある。


そこで遠回しに


「あのぉー・・・売り上げとか調子どうですか?」


からの


「売り上げ良いんですか!(売り上げが絶好調なのを知らない演技を炸裂させる。実際は絶好調だと知ってるよ俺は!)だったら・・・社員の給料とかも・・・上がったりするんですかね?(笑)」


みたいなバカなヘラヘラパターンでキメることにした。










数日後・・・


社長と二人きりになった・・・









桜田「最近は造る酒の量が俺の入社した頃の4倍か5倍ぐらいじゃないですかぁ?」


社長「そうだねぇ。桜田くんももっともっと頑張ってね!」←少しイラッとする言い方してきた


桜田「・・・あっ。はい。そうですね。ってか売り上げとかも順調な感じですか?」


社長「うん。まぁまぁかな。もっとイケるとは思っているんだけど」


桜田「なるほどー。このペースで進んでいけば俺の給料なんかも上がったりしちゃうとかありますか?(笑)」←ヘラヘラしてやった


社長「んんんー・・・」


桜田「・・・・。」







数秒間の沈黙が流れた・・・








そして



社長が喋り始めた・・・!












社長「・・・・15年。うん。そうだな。15年ぐらい待ってくれる?15年我慢してくれたら絶対に良い思いをさせるからさ!」














なに言ってんだこの人?What?


15年後って・・・


その時は40代だぞコノヤローが。


どんな計算したら『15年』ってワードが口から放たれるんだよチクショウ!計算式教えて!









俺は言うセリフが見つからず



「・・・・15年ですか」



としか言えなかった。










社長の漫談が続いた・・・



「とにかくさ!機械化を進めたいんだよね。たくさん一気に楽して酒が造れるように。もちろん高品質の商品を目指してさ!その為にはお金を設備投資に回したいわけよ。だから15年は必要!」






そして社長は最後に俺へのフォローか何なのか分からないセリフを並べた。






「みんな大変だから。ここを乗り越えないとね。・・・・でもさ、どんどん機械化していくつもりだから桜田くんの体力的負担はどんどん楽になるはず!きっと良くなるよ!」













なるほどね。分かるよ。


でも給料ずっと同じだったら


機械化して体力的に楽になったとしても金銭的に生活苦になるよね!


・・・って言いたい気持ちもあったが








今まで成功してこなかった社長が


やっと成功を手にして


『ここが勝負』と


人生を賭けている雰囲気が男としてグッとくるものがあった。(口下手な社長だったから余計にそう感じた)









桜田「そうですか。分かりました!」






俺は


『その賭けにノッてやるよ』


の気持ちで返答した。(俺も男だぜ)











社長という肩書きなのに


いつも『ヨレヨレの服』『ボロボロの長靴』『古い国産のコンパクトカー』


で動き回っている姿を何年も前から見ている俺は


「よし。俺も頑張ろう」


と心から思えた。












凄く不思議な感覚だった気がする。




『給料に不満あり!』『休みが少ない!』の怒りに近い心理状態で会話がスタートしたが


会話の終わりには


『頑張ろう』に心境が変化していたので不思議な感覚だった。





俺自身の現状は何一つ改善されていないのにサッパリした気分になっていた。








たぶん・・・



心のどこかで腹を決めたのだろう。



『このまま突っ走ってやる』



と俺は決意した。(男だぜ・・・いや、漢だぜ)












それから約3か月後・・・





まさかまさかの光景を目にすることになる。










次回へ続く・・・
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(全国の酒蔵の入口に飾ってある『杉玉』という造形物。『酒林』とも呼ばれたりします。新酒が搾られました!っていう時に『緑色の新しい杉玉』を古い杉玉と交換します・・・・って知ったような口調で説明してますが俺の働いていた酒蔵では飾っていませんでした。観光客に『えっ・・・飾ってない酒蔵って存在するんですね・・・』って言われた経験アリ)