お疲れ様です。桜田紋吉(もちろん仮名)は今日も生きてます。ヨロシクお願いします。
本日の『は?』デスガァー・・・
少し前に【テラスハウス】って流行ったじゃないですか?月曜の夜とかにやってましたよね?違うか?(現在はNetflixで放送してるらしい)
俺は苦手部門なので数回見ただけでギブアップでしたが
『よく出来てる』って感じですよね。(上から目線ですいません)
あの作り方は若い子(特に女子)には最高だろうなぁと思います。
で
もう、これを言うこと自体が野暮なので恐縮ですけども
【演出ありきのドラマ仕立ての番組】ってことは
視聴者全員が分かった上で見ているわけでしょ?
そこはツッコミ無しで『まぁまぁまぁ・・・テレビだから!楽しめばいいじゃん!テレビなんだからさ!』って気持ちで見ているわけじゃないですか。
わざわざ
「おい!トリンドル!台本なしって言ってるけど【演出なし】とは言えないのかよ!」とは誰も言わないし、そもそも言わなくていいし。
全員が分かって楽しんでいるのに「ヤラセだ!」とか言う奴ってサムいっすよね。
今さら「実はミッキーマウスの中には人が入っている!」って言う奴は狂ってますよ。感覚が。
んで!
俺が何を言いたいのかってことなんですけど
俺・・・
びっくりしたんですけどね・・・
ウチの嫁さん・・・
テラスハウスは『全部アドリブ』って信じてます。
どうやら
本当にアドリブで偶然に起こった出来事をカメラで撮っている・・・と信じています。
・・・俺、こんな時どうすりゃいいの?
さすがに
「なわけなくない?じゃあ何で偶然に入った飲食店にカメラが既に設置してあるわけ?しかも何台も設置してあるよ!」とか言えない。
言うのは野暮だ。
子供に『サンタクロースはいない』と力説しているみたいでイタい。
だから、もう・・・
とりあえず放置だ!無邪気に楽しんでくれ!
というわけで
本日の『は?』は『は?とりあえず楽しそうで何よりだよ!』の『は?』でした。
では・・・本題に入ります。
ある日曜の朝・・・
嫁さんから「お米、精米してきてくれる?」と頼まれた。
俺は心が踊った。
精米が・・・
大好きだからだ。
『無人コイン精米機』に玄米を持っていき、玄米から白米に変わっていく米を見ながらボーッと過ごす・・・
あの『無の精神状態』な時間がホントに大好きだ。
・・・・って、なんのこっちゃ意味不明な人に対して説明しよう。
精米?玄米?白米?は?
・・・という人は多いと思うんでね。
都会に住んでいる方は特に意味不明だろう。
なぜなら・・・都会では・・・
『完成形(精米済み)の米』しか見る機会が無いからね。
スーパー等で売られている【真っ白な状態の米】は既に米の完成形だ。
都会に住んでいる人は完成形を購入して食べているってわけ。
・・・しかし、本来なら
米は【完成形】になる前に何度か段階を踏む。
まずは・・・稲(いね)。田んぼに生えている状態だ。
それが成長したら稲刈りをする。
稲を刈ってしまって『粒だけの状態』になる。
その粒を・・・籾(もみ)と呼ぶ。
で
籾(もみ)を覆っている殻(から)を剥ぐと・・・
玄米(げんまい)になる。
で!
玄米の皮を剥くと・・・
ようやく・・・
白米(完成形)になるってわけ。
で
スーパーに並んでいるのは白米(完成形)だ。↓
(こんな感じ。コレはどこのスーパーだろ?)
都会の人は上記画像のような状態になった米を購入しているだろうから(田舎でも買ってる人いるかも)
精米とは無関係だと思う。購入後は米を洗って炊くだけでオッケーだからね。
しかし・・・田舎の人間は・・・
そうはいかないのさ。
まず
田舎には農家がたくさん居る。
もちろん『自分の家は農家じゃない!』『田んぼも所有していないよ!』って人も存在するが
その『農家とは無関係の人』の近所には
農家が絶対に・・・
居る。
『田舎だけど近所に農家いないよ!』って人も
親戚の中には必ず農家が・・・
居る。
マジで居る。
都会から田舎に移住したなら話は別だが
『元々ずっと田舎に住んでいる家系です』って家には絶対に
近所か親戚に農家が居る。(マジで居る)
つまりー・・・
ほとんどの田舎の人達は
農家から直接
米を貰うとか買うとかしているわけ!
んで!
当たり前だけどぉぉぉ
米の収穫は年に一度だけなのよ。(秋に稲刈り)
一度で一年分を確保するわけ。
都会の人みたいに「あっ!米が無い!スーパーに買いに行こう!」じゃなくて
秋に収穫した米を
『一年分、保管』しといて
その保管している米を食べる。
で
農家が保管している米を
近所の人や親戚が貰ったり買ったりするってわけ。
ちなみに
保管している以外の米(当たり前だけど収穫した全部の米を自分達や身内で消費するのは不可能。莫大な量を収穫するわけだから)を
農協や業者が購入し、それで利益を生んで
農家は生活している。
さっき『米は一年分、保管』と書いたが
これがポイントだ。
『保管』ってのが特にポイント。
米は意外にもデリケートであり精米して白米(完成形)になってしまうと保管が難しい。
すぐに質が悪くなる。
だからスーパーで売ってある白米は最大で10kgまでしか売っていない。(基本的には)
短期間で使い切るであろう量でしか販売されていないのだ。(基本的には)
・・・・つまり!!!
農家は白米(完成形)では保管は無理!
完成形にしてしまったら一年の保管など確実に無理!
じゃあ、米をどういう風な状態で保管しているのかというとぉー・・・
白米(完成形)の一歩手前のぉー・・・
【玄米】の状態で保管だ!!!
農家は米を【玄米】で保管している。長期保管の為に。
で、田舎に住んでいる俺は(俺以外の人達も)
その【玄米】を農家から買う。もしくは貰う。
「何でわざわざ玄米を?完成形の米をスーパーで買えばよくない?」と思われるかもしれないが・・・
農家から買う玄米はスーパーで売っている白米より安価なのだ。かなり安価。
しかも良質。しかも大容量。一袋で30㎏もある。
「でも玄米なら精米しないと食べれないじゃん!完成形にしないとじゃん!」と思ったアナタ!!!
・・・その通り。間違いない。
精米しないとダメ。玄米のままでは食えねぇ。
残念ながら精米が出来る機械は一般家庭には無い。(ある家も存在するかも)
さすがの田舎の一般家庭でも・・・無い。
その代わり・・・
アレがある。
アレが無数にある。
田舎には絶対にある!滅茶苦茶ある!
無人コイン精米機がっっっ!!!
(コレです。田舎には絶対にあります。探さなくても見つかります。)
ホントに無数にある。
コンビニの数より多いんじゃないか?と疑う程にある。実際に多いかも。
『あれ?この辺・・・コイン精米機ないじゃん!』と思っても
東西南北のいずれかに車で5分程ドライブすれば移動している間に絶対に発見できる。マジで。
で!で!で!
この辺で話を戻そう!やっとこさ戻そう!
説明に時間を使い過ぎた!反省!
俺が最初の方に言っていた・・・
【俺は精米が大好き】
という話に戻そう。
俺は実家に住んでいた独身時代も
結婚して実家を出た後も
家にある白米が無くなったら
『農家さんから手に入れた玄米を精米しにコイン精米機へ持っていく。んで、精米が済んで白米になった米を持って帰る。』
という作業を好んでやっている。
本当に本当に大好きな作業だ。
とは言っても
コイン精米機で何かをするわけではない。
コイン精米機の操作も特別なわけでもない。
コイン精米機に玄米が入っている袋を持っていき(俺は毎回30㎏)
機械の中に玄米を入れて
精米されて白米になった米が機械から出てくるので
さっきまで玄米を入れていた袋に白米を入れる。
・・・・以上だ。(ちなみに精米料金は10㎏で¥100)
本当に単純な作業だ。『作業』というレベルでもないかもしれない。
でも俺は・・・
この『何でもない作業』をやっている【時間】が大好きなのだ。
機械が玄米を精米している音を聞きながらボーッと過ごすのが最高。
精米が終わるまでの10分前後のボーッとしている時間が至福のひとときなのだ。
そして・・・ある日・・・
コイン精米機で過ごす時間が好き過ぎて・・・
もう、コイン精米機の・・・
機械自体も好きになっていた・・・!
精米機への愛情が生まれていたのだ。
それで・・・
ひとつの『自分だけのルール』を設けた。
【1回でも使用したコイン精米機は2度と使用しない】と。
↑このルールを設定した。自分だけのルールだ。
俺は思ったのだ。
「近所にあるすべてのコイン精米機を使用してみたい!」と。
「イセキ製もクボタ製もヤンマー製も使用してみたい!それ以外も!」と。(精米機を作っているメーカーね)
なので・・・毎回毎回・・・
精米を家族から頼まれる度に
前回とは違うコイン精米機に玄米を運んでいた。
ある時は東にあるイセキ製の精米機へ。
ある時は西にあるクボタ製の精米機へ。
ある時は南にあるヤンマー製の精米機へ。
ある時は北にある山本製作所の精米機へ。(山本製作所は聞き慣れないメーカーだが精米機の業界では意外と有名)
数ヶ月に1回・・・
精米の度に・・・
一度も行っていない&使用していないコイン精米機を求め田舎の町を車でウロウロする俺。
そんな『精米LOVE』な生活を10年以上続けてきた俺。
10年以上・・・
様々なコイン精米機に出会ってきた。
雨の日も・・・風の日も・・・
正直・・・
もう行っていないコイン精米機を探すのが難しくなってきた。
色々な場所、そして様々なメーカーのコイン精米機を使用し続けた結果・・・
【うん。全部あんま変わらん。どれも同じや。】
というズッコケな感想を抱き始めた。
もちろん・・・
「えっ!こんな場所にもコイン精米機あるんだ!」的な喜びは今も健在だが(発見した喜びね)
コイン精米機という機械に対しては
【どのメーカーも基本的に同じやん】
という
少し冷めた気持ちになっていた。
そんな状態の俺に
ある日の日曜日・・・
嫁が俺に投げ掛けた言葉が
「お米、精米してきてくれる?」
である。(やっと話が冒頭に戻りました)
『おっ♪精米かぁ~!クゥ~!』
と心の中で喜びながらも・・・
『ここらのコイン精米機は制覇済みだ・・・。どうしようか?また新たなコイン精米機を探しに旅に出るか?』
俺は迷っていた。
しかし・・・
もう『自分ルール』に縛られるのも辛くなってきたのだ。
自由に・・・
そう・・・自由に・・・
もう、俺の自由に精米させてくれよ!!!(ルール作ったの俺だけどな)
俺を自由にしてくれ!!!(ルール作ったの俺だけどな)
『・・・そうだっ!じゃあ今回は・・・』
『5年前に出会った・・・あの・・・』
『あの【伝説のコイン精米機】に再び会いに行くしかねぇ!!!』
俺は5年前の記憶を頼りに車を飛ばした。
『あの・・・伝説のコイン精米機・・今もあるだろうか?』
5年前の時点でかなり古いタイプのコイン精米機だった為『今もあるのか?』と不安だったが・・・
・・・あった。
そこにまだあったのだ。
依然として古いまま、俺を出迎えてくれた【伝説のコイン精米機】は・・・
まだまだ現役選手として俺が精米しに来るのを待っていてくれた。
胸が熱くなった。
俺は震えた。
ゆっくりと5年前を思い出す・・・
なぜ【伝説のコイン精米機】と俺が呼ぶのか。
すべては5年前に起こった出来事・・・
それは・・・
次回へ続く。
(茶色が玄米です。精米したら白くなるんだよ)