振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

地味なのに目立ちたい人

はい。お疲れ様です。桜田紋吉です。偽名でブログ書いてます。こんな本名の奴いねぇだろうが!

 

 

 

 

 

今日のブログのネタは・・・

 

『地味なのに目立ちたい人』だ!

 

 

 

 

 

皆さんの周りにもいない?

 

学生の頃とかいなかった?

 

マジで地味でオーラもセンスも何も無いのに

 

目立てそうなタイミングが到来すると

 

そんなキャラじゃないのに目立とうとして

 

結果、変な空気にする人間が。

 

 

 

 

 

多分その本人は

 

『俺は本当はもっと面白いんだ!』

『こんな俺も見てくれ!』

『俺って意外と陽キャだろ?』

 

・・・って内に秘めた思いがあるんだと思うんだけどさ。

 

でも

 

周りが困るのよ。

 

『いやいや・・・オマエは前に出てくんな。コッチはリアクションにも困るし、普段からオマエをイジったりもしてねぇから処理に困るんだよ。』

 

って感じよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が中学生の頃に出会った

 

平岩くん(もちろん仮名)って人が

 

今までの俺の人生で『地味なのに目立ちたい人』の代表格だ。

 

 

 

 

 

しかし

 

俺は平岩くんとは話したことも無ければ同じクラスになったことすらない。

 

年齢が同じで同じ中学校に通う

 

ただの同級生だ。

 

それでも

 

俺は平岩くんのことが強烈な印象として記憶に残っている。

 

 

 

 

 

まず

 

平岩くんは前髪がメッチャ長かった。

 

目が隠れるぐらい。

 

今の米津玄師の前髪・・・

 

いや、バンプオブチキンのボーカルの前髪。

 

いや、前前前世を歌ってる奴の前髪だ。

 

とりあえず『あんな前髪』だ。

 

そして

 

長身でガリガリの身体。

 

 

 

 

 

よって

 

当時の俺は平岩くんを見る度に

 

『なんじゃその前髪・・・』

格闘ゲームの奴やん・・・』

『キングオブファイターズやん・・・』f:id:oasis2018:20220622104047j:image

 

 

 

 

 

と心の中で呟いていた。(当時は米津玄師もバンプもデビュー前)

 

 

 

 

 

 

そんな平岩くんだが(どんなや)

 

声は小さく、目立ってもいなかった。

 

本人も『いや、俺は一歩下がって冷静沈着な男なんだぜ』的な雰囲気を演出しているようだった。

 

 

 

 

 

ただ

 

俺の目は誤魔化せない。

 

『コイツ・・・本当はもっと目立ちたいんだろうなぁー・・・学校の中心人物として扱われたいんだろうなぁー・・・』ってね!

 

俺は分かっていた。

 

ピンときていた。

 

その証拠に『ある出来事』が起こった。

 

 

 

 

 

 

 

その日は・・・

 

『クラスマッチ』が行われる日だった。

 

クラスマッチとは『2組VS3組』みたいな感じでクラス同士が主に球技種目で勝ち負けを決める学校行事だ。

 

まぁ勝ち負けを決めることよりも

 

クラスの絆を深める為の行事である。

 

 

 

 

 

 

 

そのクラスマッチ当日が雨だった。

 

俺の記憶が正しければ

 

男子は外の運動場でサッカー。

 

女子は体育館でドッジボール

 

・・・だったと思う。

 

 

雨が降っちゃったってわけ。

 

外でサッカーは不可能ですよ状態だった。

 

んで

 

『男子も女子も体育館でドッジボール

 

に変更された。

 

しかも

 

男子と女子の混合チームで。

 

・・・ってことになった。

 

なぜ

 

男子は右のコートで

 

女子は左のコートで試合してね〜ってことにしなかったのだろう。(今思えばだけど)

 

男子も女子も入り混じったクラスマッチが開催された。

 

 

 

 

 

もちろん

 

男子が球を投げる威力と

 

女子が投げる威力では雲泥の差があるので

 

『男子は利き手と逆の手で投げる』

 

というルールが追加された。

 

右利きの男子は左で投げる。

 

左利きの男子は右で投げる。

 

簡単なことだ。

 

 

 

 

 

 

で試合開始。

 

利き手と逆で投げるのは意外に難しく

 

俺以外の男子も苦戦していた。

 

男子が苦戦してくれるおかげで

 

なかなか良い試合が繰り広げられていた。

 

どのクラスも和気あいあいと良い雰囲気でドッジボールを楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・が!

 

あるクラスに右手で恐ろしい威力の球を投げている男子がいた・・・。

 

『男子は利き手と逆で投げろって先生が言ってただろうが!』

 

俺はイラッとしながら

 

威力満点の球を投げている奴の顔を見た。

 

 

 

 

 

 

 

ウザい前髪の平岩くんだった。

 

『あぁー・・・ルール説明をちゃんと聞いてなかったんだな平岩くんは!』

 

と平岩くんを見ながら恥ずかしい気持ちになった俺。

 

もちろん

 

平岩くんが何球か投げた後に

 

先生が試合を中断させていた。

 

 

平岩くんに対し

 

「平岩!利き手と逆で投げろって!最初に説明したの聞いてたのか!?女子が可哀想だろうが!」

 

と当たり前のように説教し始めた。

 

すると

 

平岩くんが

 

フッと苦笑しながら言った・・・

 

 

 

 

 

 

 

「え?俺は両利きですけど?(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・マジか!!!すげぇ!!!

 

そこにいる全員が驚いた。

 

この世に両利きの奴が存在するなんて!!!

 

マジで驚いた。

 

『平岩すげぇ!マジで凄え!』

 

全員が沸いていた。

 

 

 

 

 

完全にキマった平岩くん。

 

自分がヒーローになったと確信した彼は

 

男子はもちろん

 

女子にまでガンガン投げて

 

無双していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼がヒーローでいる時間帯は短かった。

 

さすがに誰もが

 

『いや、平岩・・・やりすぎじゃね?』

 

の表情を浮かべていた。

 

平岩くんと同じクラスの人間ですら表情が曇っていった。

 

 

 

 

 

 

ついに誰かが言った・・・

 

「アイツ本当に両利きなのか?」って。

 

言われてみれば確かにそうだ。

 

さっきから平岩くんは右でしか投げてない。

 

両利きなら右で投げたり左で投げたり交互に繰り返してもよさそうなのに。

 

絶対に右でしか投げない平岩くん。

 

 

 

 

 

とうとう誰かが

 

「平岩!左でも投げてみろや!」

 

と大声を出した。

 

 

 

 

 

 

その声を聞いた平岩くんは

 

一瞬ピタッと動きが止まり

 

「・・・分かった!投げるよ!」

 

と何故かキレ気味に返答した。

 

 

 

 

 

 

平岩くんにボールが渡った・・・

 

左手にボールを持ち・・・

 

平岩くんが投げた・・・!!!

 

 

 

 

 

 

 

とんでもねぇヘナヘナな投げ方・・・

 

威力ゼロのボール・・・

 

彼はクソみたいな球を投げ・・・

 

女子から簡単にキャッチされていた。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

『アイツ絶対に両利きじゃねぇ!!!』

 

体育館中の人間がそう思った。

 

しかし

 

何故か平岩くんがキレている。

 

しかも彼は謎に大声で叫んだ。

 

「左肩が痛くて投げれねぇんだよ!」って。

 

『痛いのに投げろって言われたから投げたら痛みが増した』みたいな感じで激怒してた。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・うぜぇ。最高にウザい。

 

両利きじゃないってバレるのが恥ずかしかったのか

 

彼はずっとキレていた。

 

さっきまでのヒーロー気取りの態度は消え

 

周りから『両利きって嘘だろ?』って言わせないように彼はずっとキレていた。

 

キレながら

 

たまに「あぁー・・・左肩が痛え・・・」とジェスチャーしながら独り言を発していた。

 

 

 

 

 

 

 

体育館が

 

すんごい変な空気になっていた。

 

この時に俺は学んだ。

 

キャラに合わないことはしたらダメ。って。

 

そもそも

 

目立つ奴は何も考えなくても目立つ。

 

地味な奴が変に考えて行動を起こすから処理が難しい事態に陥る。

 

それを平岩くんから学んだ。

 

ドンマイ平岩くん。

 

 

 

 

 

 

この出来事の後から

 

俺の中で平岩くんは『イタい奴』というイメージでしかなくなり

 

接することも

 

接してみたいという気持ちもゼロになった。

 

元々、そんな気持ちは無かったけどね。

 

 

 

 

 

それから1年後・・・

 

同じバレー部の仲間から『日曜日にカラオケに行こう!』と誘われた。

 

俺がオッケーと返事をすると

 

その仲間が当日

 

平岩くんを連れてきた。

 

初めて平岩くんの私服姿を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・驚いた。いや、むしろ引いた。

 

平岩くんは左右が繫がっているスボンを着用していた。

 

『左右が繫がっている』とは

 

足の部分が繫がっているのだ。

 

・・・文章では説明がかなりムズい。

 

画像を貼ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じのズボンだ↓f:id:oasis2018:20220624172655j:image

 

 

 

 

 

 

・・・キングオブファイターズやないかい!

 

完全にキングオブファイターズや!!!f:id:oasis2018:20220624172830j:image

 

 

 

 

 

 

俺は平岩くんへの第一声が

 

「キャラ考えろ!いい加減にしろ!」

 

と叫びそうだった。

 

もちろん

 

ちゃんと我慢し「今日はヨロシク〜」と愛想笑いで乗り切った。

 

ちなみに

 

その日、カラオケに行った際に『何を歌った』とか『どんな会話をした』みたいな記憶は全く残っていない。

 

やべぇズボンを穿いてきた奴という記憶しか無い。

 

 

 

 

 

 

今も昔もこれから先も

 

平岩くんに会いたいという気持ちは1ミリもないが

 

学生時代に『イタかった奴』って

 

大人になったらどんな生活しているのか

 

興味はある。

 

ブレずにイタいままなのか・・・

 

社会に揉まれて変わってるのか・・・

 

 

 

 

ただ

 

こうやって

 

接したことない人物を

 

20年以上経ってイジっている俺こそが

 

1番イタい奴だろ。

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(中学生の頃って『イタい奴』や『大人っぽい奴』『子供っぽい奴』『垢抜けてる奴』『小学生のままな奴』・・・とにかく色んな奴がいて個性に差がめちゃくちゃあった記憶がある。歳を重ねる度に皆が似たような人間になっていってるような。爺さんや婆さんになると性別さえも似たような雰囲気になって、病院の待合室なんか同じような人間が何人もいる)