振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

ゾッとした・・・

こんにちはー!桜田紋吉でぇす!

 

 

 

さっそく今日のブログを書くよー!

 

 

 

 

 

 

今年の上半期はほぼ『イケてる自動車部品メーカー』の話を書いていた。

 

 

偶然にも今年の春頃に『イケてる自動車部品メーカー』で一緒に働いていた同い年の男から「結婚しました」って連絡が来た。

 

その元・同僚は今も『イケてる自動車部品メーカー』で働いている。

 

一瞬・・・

 

『なんで報告してくんだよ』と思ってしまったが

 

よくよく考えると俺の結婚式に来てくれた奴だったので

 

とりあえず『祝儀』を送った。

 

 

「祝儀ありがとう!お返しの品を渡したいから家に来ていいかな?」との連絡が。

 

もちろんオッケーってことで家に来てもらった。

 

 

 

 

家のリビングで

 

彼の結婚の話を聞きつつ

 

会話の途中で俺は

 

「仕事はどう?いい感じ?俺は今の職場で穏やかに過ごしてるよ!」

 

と今の『イケてる自動車部品メーカー』の現状を聞こうと質問した。

 

すると

 

元・同僚から「そろそろ辞めようかと思う」との返事が。

 

そして・・・

 

ここからの話がエグかった。

 

 

 

 

 

桜田「え!?結婚したばかりだろ?・・・俺も結婚してすぐ辞めたけどw」

 

元・同僚「結婚したからこそ辞めなきゃダメだと思うんだよね。」

 

桜田「ん?」

 

元・同僚「危ないから。危ない作業が多過ぎるからさ。」

 

桜田「・・・確かになぁ。労災も隠さなきゃダメだったしなぁ。」

 

元・同僚「そうそう。危ない場所も多いし。」

 

桜田「大きい機械を点検する時とか危なかった記憶あるわ。床の鉄板を外して作業するから、誰かが作業しているのを気付いていないと床にできた穴に落ちそうになるんだよな。」

 

元・同僚「あっ。去年だったかな?後輩の若い子が穴に落ちてさ。落ちた衝撃で膀胱が破裂してドクターヘリで運ばれたよ。俺は休みだったから見てはないけど。」

 

桜田「えっ!!!」

 

元・同僚「普通に落ちてれば膀胱破裂にはならなかったんだろうけど、穴の下にある鉄骨に下半身を強打したらしくて。それが原因で破裂したみたいよ。」

 

桜田「うわっ・・・やばっ・・・」

 

 

 

 

 

俺は引いた。さっそく引いた。

 

誰かが落ちるまで

 

『危険な穴』は『危険な穴』のままだったのだろう。

 

さすが『イケてる自動車部品メーカー』だ。

 

 

 

 

 

元・同僚が何かを思い出したかのように俺に聞いてきた。

 

 

 

 

 

元・同僚「あっ、そうそう。桜田くんってさ『製品を薄く延ばす機械』は俺と一緒に働いていた時には操作してた?」

 

桜田「してた!してた!アレはガチで危ない機械だったぞ!」

 

 

 

 

 

 

説明しよう・・・

 

『製品を薄く延ばす機械』とは

 

長さ2メートル程の円柱が2本・・・

 

その円柱の直径は1メートル程で・・・

 

それが上下に横たわっており・・・

 

その横たわっている2本の円柱(鉄製)は高速で回転している・・・

 

 

その回転している2本の円柱の間に製品を通過させると・・・

 

製品が薄く延びて出てくる・・・

 

っていう機械だ。

 

 

 

 

いや、文字じゃ伝わらんな。

 

似ているイラスト検索してみた↓


f:id:oasis2018:20220907102049j:image

(素材って書いてある部分が製品ね)

 

 

 

 

 

・・・こんな感じ。伝わるかな?

 

イラストで見ると小さく見えるが

 

『イケてる自動車部品メーカー』のやつばバカみたいに大きい機械だ。

 

 

バカみたいに円柱が高速で回転している。

 

 

 

 

コレが危ない。とにかく危ない。

 

製品を通過させるだけなら危険度も減るとは思うが

 

困ったことに

 

この円柱の部分に傷が発生しやすいのだ。

 

傷が発生してしまうと

 

製品に『傷の模様』が転写されてしまい

 

製品が売り物にならない。

 

円柱に傷が発生してしまう理由は様々なのだが

 

『イケてる自動車部品メーカー』では円柱の部分が数時間に1度は傷が発生していた。

 

 

傷が発生する度に円柱に『研磨作業』をして

 

円柱をツルツルの状態にしないといけない。

 

 

 

 

その『研磨作業』がヤバい。激ヤバ。

 

『イケてる自動車部品メーカー』でやっていた研磨作業は

 

片手に紙ヤスリを持って・・・

 

高速回転している円柱に・・・

 

 

 

 

 

直接ピタッと当てる。・・・だけ。

 

マジで当てるだけ。

 

文房具屋さんに売ってある普通の紙ヤスリを手に持ってピタッと当てるだけ。

 

マジでコレ。

 

当たり前だが

 

円柱は高速回転しているので

 

手に力をグッと入れていないと・・・

 

 

 

 

 

手が引き込まれる。

 

引き込まれたら・・・

 

 

 

 

とんでもない事故になる。

 

想像もしたくない大事故になる。

 

 

 

 

今、思い出したが

 

俺が『イケてる自動車部品メーカー』の本部工場に勤務している時に

 

『製品を薄く延ばす機械』に対して

 

あまりにも危険な感じがしたので

 

「これは会社が改善してくれないのか?」と

 

先輩に相談したことがある。

 

 

先輩に言われた言葉が↓

 

 

 

 

「改善に費用がいくら掛かるのかオマエが調べて会社に伝えないと会社は動かないよ!」

 

「しかも掛かった費用は何個の製品を売れば元(もと)が取れるかまで計算しろって会社は言ってくるよ!」

 

「そもそも改善するには何日の時間が必要なのか、その改善している間にストップしていた作業の責任はどうするのかって会社は言ってくるよ!」

 

 

 

 

 

・・・うん。分かった。分かった。

 

もはや改善なんて無理ゲーだろ。

 

ただの平社員には絶対に意見を言わせないシステム構築されてますやん。

 

完全に『労災は隠せ』『改善はしない』のシステム構築されてますやん。

 

 

 

 

 

・・・ってことで

 

『製品を薄く延ばす機械』は危ない状態のまま動かされ続けていたってわけ。

 

俺が働いていた当時から『誰かがケガするまで放置なんだろうなぁ』と予想していた。

 

 

 

 

・・・って少し話がズレてしまったな。

 

元・同僚との会話に話を戻す。

 

 

 

 

 

 

元・同僚「ってかさ、俺達より何歳か年下の◯◯くんって人がいたの覚えてる?」

 

桜田「あぁ。いたね。覚えてるよ。その人もさ『製品を薄く延ばす機械』を担当してた。俺が早番の時に遅番だったよ。その逆もあったけど。」

 

元・同僚「その人、この前『製品を薄く延ばす機械』に手が巻き込まれたよ・・・。」

 

桜田「・・・えっ!?」

 

元・同僚「彼の右手(利き手)の親指、人差し指、中指が根元から無くなったよ。」

 

桜田「・・・マジ?」

 

元・同僚「今は入院中だから今後どうなるのかは分からないけど。」

 

桜田「うわっ・・・。」

 

元・同僚「聞いた話によると『研磨作業』の時だったかな?あの時にヤッちゃったらしいよ・・・。」

 

桜田「やっぱりか・・・。誰か事故ると思ってたよ・・・。ヤバいねソレ・・・。」

 

元・同僚「そんな事故が続いてるから俺も将来を考えると・・・怖くてさ。」

 

桜田「・・・うん、怖いよね。その話マジで背筋がゾッとした。」

 

元・同僚「早めに退職した桜田くんがマジで羨ましいよ。。。」

 

 

 

 

 

 

・・・本当にゾッとした。

 

利き手の親指・人差し指・中指が無くなるって今後の人生どうすんだよ。。。

 

『箸』『ボールペン』『テレビゲームのコントローラー』・・・他にも様々な物を使用するのが困難になるだろ。。。

 

人生にマイナスな影響が大き過ぎるって。。。

 

可哀想すぎる。。。

 

と思うのと同時に

 

『俺も『イケてる自動車部品メーカー』で働き続けていたら・・・もしかしたら・・・』

 

と思うと

 

ますます背筋がゾッとした。。。

 

 

 

 

 

この話のインパクトが大き過ぎて

 

元・同僚の結婚に関する話は一瞬で忘れてしまった。

 

とりあえず結婚おめでとう。f:id:oasis2018:20220910154315j:image

(退職して大正解だった)