振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

ルパン4世がいました。

いやぁー・・・更新してねぇなぁ。どうも。桜田紋吉です。よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

さて・・・

 

さっそく本題へ入ろうかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が今の職場へ入社した頃は

 

2人の60代のオバサンが事務員として働いていた。

 

その内の1人は『イズピン』だ。

 

態度も外見も『泉ピン子』にソックリだったので

 

心の中で勝手に『イズピン』と命名させてもらった。

 

俺はイズピンが大嫌いだった。

 

過去のブログでもイズピンのネタは何個か書いているので適当に読んでくれ。(リンク貼るの面倒だから勝手にどうぞ)

 

 

イズピンが退職し

 

新田さん(もちろん仮名)が入社した。←この時の様子もブログに書いたよ。

 

 

 

 

 

 

そして今年・・・

 

イズピンじゃない方の60代のオバサン事務員も退職。

 

ちなみに

 

そのオバサンを俺は『地蔵(じぞう)』と心の中で呼んでいた。

 

 

 

 

なぜなら

 

すべての事務作業を手書きで行うからだ。

 

最新型のパソコンを職場から購入してもらったくせに

 

1ミリもパソコンを触ろうとも覚えようともせず

 

オバサンの勝手な自己判断でデスクの隅にパソコンを放置していたので(パソコン触らないくせに自分のデスクにパソコンを置き続ける心理が俺には分からん。触らんならどっかに片付けるか捨てろや!)

 

俺には

 

その最新型のパソコンが

 

オバサンに対する『お供え物』に見えてしまっていた。

 

オバサンという名の『お地蔵さん』にパソコンが供えてあんのか?・・・っていう状態に見えていたのだ。

 

なので

 

ひっそりと『地蔵(じぞう)』と命名した。

 

 

 

 

 

 

これも過去のブログには書いたが

 

地蔵がパソコン作業を全く出来ないので

 

なぜか俺がパソコンで行う事務作業を手伝うことになった。

 

手伝うっていうか

 

俺がパソコンを使って必要書類を最初から最後まで作るってやつだった。

 

事務員ではない俺が作らなきゃいけないっていう状況にイラついた。

 

しかも

 

その俺が作った書類に対して

 

地蔵がゴチャゴチャと意味不明なクレームを言ってきたので

 

俺のイライラは頂点に達した。

 

 

 

 

 

俺は地蔵に言った。

 

「だったらアンタがパソコンで作成しろ。最新型のパソコンを買ってもらってんのに放置すんな。少しはパソコンを触って勉強したらどうだ。それともパソコンはアンタに対する『お供え物』か?アンタは『お地蔵さん』なのか?」

 

・・・みたいな言葉を。(正確には忘れた)

 

もちろん

 

地蔵は呆然となり固まっていた。

 

まさに地蔵だった。

 

 

 

 

 

 

そんな地蔵も(どんなや)

 

とうとう退職だ。定年を迎えた。

 

地蔵が退職することに対して何の感情も俺にはないが

 

『全部の事務作業を手書きで行っていたってことは・・・地蔵が辞めた後に採用される新人さんも手書きで仕事すんの?令和なのに?新人さん泣かない?パソコンで仕事させてくれって泣き叫ぶんじゃない?』

 

と俺は心配になった。

 

 

 

 

 

 

しかし

 

俺の心配は無駄だった。

 

地蔵が辞めた後に採用された人は

 

60歳の男性だ。

 

『また60代かい!すぐ定年になって辞めるやん!』(ウチの職場は65歳で定年退職)

 

なんて思ったが

 

 

 

 

その60歳の男性は

 

昨年まで

 

パソコンを使ってデータ管理の仕事を長い間やっていたらしく

 

パソコンのプロらしい。なるほど。

 

だったら

 

もう『パソプロ』と呼んでしまおう。

 

 

 

 

 

これから

 

地蔵が残した膨大な手書きのデータなんかを

 

すべてパソプロがデジタル化するらしい。

 

そして

 

パソプロが65歳になるまでに

 

地蔵のせいで超アナログだった職場の事務作業を

 

出来る限りデジタル化して

 

若い世代へとバトンタッチする予定らしい。

 

 

 

 

 

つまり

 

超アナログな状態で若い人を採用しても

 

若い人は超アナログに嫌気が差して辞めてしまうだろうから

 

若い人を雇うためにデジタル化しなきゃいけない。

 

じゃあプロに頼もうと。

 

すると

 

運が良いことに

 

職場の近所に60歳で仕事を辞めたパソプロがいたので

 

『ウチの職場を5年間でデジタルな感じにして!お願い!』

 

 

 

 

 

・・・まぁ、そんな流れだ。

 

 

 

 

 

 

 

ってか

 

やっぱプロは凄い。パソプロは凄い。

 

どんどん職場にデジタルの風が吹き込んでくる。

 

古臭さが減ってきている。

 

さっそく俺はパソプロを尊敬し始めている。

 

 

 

 

 

しかもしかも

 

パソプロの人柄がめちゃくちゃ良い。

 

めちゃくちゃ穏やか。

 

空気が柔らかい。

 

この人、人生で怒ったことあんのか?って疑問に思ってしまうレベルだ。

 

 

 

 

 

 

ただ

 

俺は知っている。

 

こんな人こそ・・・

 

『変な部分』が必ずある。

 

俺はそれを見つけるのが大好きだ。

 

 

 

 

 

明らかに変な人の『変な部分』よりも

 

どう見ても普通の人の『変な部分』の方が

 

うまい味がする。

 

ある意味での興奮だ。

 

 

 

 

 

 

 

しかし

 

なかなか彼の『変な部分』が見つからない。

 

パソプロは

 

とにかくちゃんとしている。

 

勤務開始時間の15分前に職場に来て

 

ド真面目に仕事をこなし

 

勤務終了時間になったら即帰宅。

 

隙がない。無駄もない。

 

隙と無駄しかないシマセンとは真逆だ。

 

 

 

 

 

・・・なんて思っていたら

 

 

 

 

 

 

偶然にも2人だけで話す機会が到来した。

 

俺は探りを入れてみた。

 

まずはベタな質問をして様子を見ることに。

 

 

 

 

 

桜田「休みの日とか何してんですか?」

 

パソ「最近はね、孫と過ごす時間が楽しくて楽しくて。孫と色んな場所に出掛けているんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

・・・いや、完璧やん。完璧な回答やんけ!

 

もしかしたら

 

パソプロに『変な部分』は存在しないのかもしれない。

 

ちょっと残念だ・・・。

 

 

 

 

 

 

が!

 

こっからの会話の続きに意外な展開が待っていた。

 

 

 

 

 

 

パソ「桜田くんは△△山に子供と行ったことある?」

 

桜田「・・・いや、ないですねぇ。夜になると山の景色がライトアップされて綺麗なんですよね?」

 

パソ「そう!そうなんだよ!この前行ったら綺麗だったよ〜!孫も喜んでた!」

 

桜田「じゃあ今度行ってみますかねぇ。」

 

パソ「でもね、入場料が必要。1600円。」

 

桜田「あっ、そうなんですねぇ。」

 

 

 

 

 

俺は『つまんねぇ会話だな』と落胆していたが

 

パソプロが急に小声になり

 

何か言い始めた。

 

 

 

 

 

 

パソ「でもね・・・裏道から入れるよ。裏道からだったらコッソリと入れる。あそこから侵入すれば入場料は払わなくて済む!」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ほぉ、意外とセコいこと言うねぇ。

 

かなり意外だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

こっからパソプロはヒートアップ。

 

小声なのにヒートアップだ。

 

 

 

 

 

 

パソ「●●●●は行った?」

 

桜田「あの小さな遊園地みたいな場所ですよね?数年前に行きましたよ。」

 

パソ「あそこも入場料1500円ぐらい必要でしょ?」

 

桜田「多分、そうだったと思います。」

 

パソ「あそこは裏手の山側からコッソリと入れるんだよ。俺の見た感じじゃ余裕で入れそうな気がする!」

 

桜田「・・・そうですか。。。」

 

パソ「あっ!■■■■■は行った!?」

 

桜田「行ったことありますよ。◯◯市の動物園ですよね?」

 

パソ「そうそう。あそこも裏からイケる。裏側のフェンスだけ高さが低いから、よじ登れるよ。俺の予想では楽勝でイケる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

この会話の途中から俺は思ったね。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・おまえ、前職『窃盗団』だろ!って。

 

「データ管理の仕事してた」って絶対に嘘ついてる!

 

本当は『窃盗団の一味』に違いないって!

 

そもそもテーマパークとか動物園なんかを

 

『どうやったら侵入できるかな?』って目線で見たことねぇよ!!!

 

 

 

 

 

 

銭形警部!ここにいました!!!

 

ルパン4世は実在しています!!!

 

『侵入したことはないけど、侵入できる感じがする』みたいに話しているけど

 

絶対、侵入しまくってるだろ!!!

 

夜中に活動してるんだろ!!!コードネームとかあるんだろ!!!

 

そうでもないと、こんな内容の会話にはならねぇって!!!

 

 

 

 

俺は

 

『ヤバい・・・このままじゃ窃盗団の一味に加入させられちまう!』

 

と身の危険を感じ

 

「いやいや、コッソリと侵入してバレちゃったら色々と恥ずかしいですから・・・」

 

やんわりと遠回しに窃盗団への入団を拒否した。

 

 

 

 

 

 

すると

 

パソプロは

 

「そうなんだよなぁ。そこだけが問題なんだよ。逮捕まではされないと思うけど、バレた時の家族や周りの視線がキツいのが問題なんだよなぁー・・・」

 

と真顔で話した。

 

 

 

 

 

 

 

・・・いや、そこだけが問題なわけないだろうが!!!

 

『そこだけ』ってなんだよ!!!

 

めちゃくちゃ問題だらけだよ!!!

 

もはや

 

侵入に対して手慣れた人間のセリフ!!!

 

逮捕はされないって何情報なの!?

 

『1回バレたけど逮捕にはならなかった!』っていう経験者パターンか!?

 

もしかしたら

 

今も窃盗団の活動してるだろ!!!

 

さては現役だろ!!!

 

昼と夜では違う顔ってか!!!

 

 

 

 

 

 

 

ふふふ・・・。

 

いいねぇ。コレだよコレ。

 

やはりパソプロにも『変な部分』はあった。

 

『パソプロ』が『ルパン4世』だったなんて驚きだ・・・。

 

そろそろ『で、侵入して何を盗んだの?』って聞いてみるか。

 

あまり刺激すると逃げちゃうだろうから慎重に会話を進めないと。

 

 

 

 

この際・・・

 

テーマパークや動物園などを経営されている社長さんへ忠告させてもらう。

 

ここにルパン4世はいるぞ。

 

後悔しないように『どっからでも侵入されない完璧な防犯』を心掛けな。

 

今夜にも盗みに入りやがるぜ。f:id:oasis2018:20230911104540j:image

(やっぱり誰にでも『変な部分』はあるんだよな。大好物だぜ)