振り返ればオアシス!

桜田紋吉(もちろん仮名)です。特に何のテーマも無いブログ《ノンポリブログ》です。過去のエピソードを書く時は事実を元にして右往左往しながら書いているので100%ノンフィクションかと言われたら胸を張って「知らん!」と答えるつもりです。

やっと何かが始まりそうな予感がした日。

こんにちは!私が桜田紋吉(もちろん仮名)でございます。よろしくです。




最近の口癖は「ムヒ(虫に刺された時の軟膏)はダニ・ノミ用を購入した方がいいから!そっちの方が蚊ぐらいの雑魚は一瞬で治るから!」です。ちなみに私は軟膏も液体(スティックタイプ)も所持しています。効きます。










では・・・


アレを久々に書こうか。







これの続きを書こうか↓
大学生になった俺。大学を辞めた俺。 - 振り返ればオアシス!










大学を辞め・・・


実家で『超ぬるま湯の生活』を送っていた俺。







『そろそろ実家を出ないとマズい』と思っていた俺に


『幼なじみの久本(もちろん仮名)が仕事を辞めて数ヵ月前に上京したらしい』という噂が入ってきた。










『アイツが東京かぁー・・・』









もう俺は・・・


この時点で『よし!俺も行く!』と決心した。







とりあえず久本(もちろん仮名)に電話してみた。









久本「はい。もしもし。」


妙に元気の無さそうな久本の声だった。






しかし


俺は俺で心の中では『もう東京へ行く』と決めていたので


久本が元気だろーが元気が無かろーが聞きたいことをガンガン聞いた。






まず「俺も上京を・・・」ということを伝え


「俺の貯金額は上京に必要な最低限の額をクリアしているのか?」を質問した。







当時の俺の貯金額はコンビニのバイトで貯めた


『24万円』だ。


久本に「この額で大丈夫なのか?」と聞いてみると


「大丈夫やろ。俺も30万ぐらいで来たし。」とのこと。






『いや、その6万円の差って大丈夫?』と一瞬だけ思ったが


先に上京した人間が大丈夫だと言っているのだから変に疑うのは止めた。


ひとまず24万円で上京可能と言われた俺はホッと一安心。





次に・・・


「上京初日、東京の不動産屋に行く直前に久本の家に寄っていいか?」と確認した。


何故この質問が必要なのかというと


やっぱり『不安』だから。


東京の不動産屋ってハードル高そうな感じがバリバリあったから。


一旦、久本ん家で落ち着いてから不動産屋に突入したいって気持ちがあったわけ。






久本は「別にオッケーよ」と言ってくれた。







ありがたいなぁと思っていたら


久本からこんな言葉が


「でも不動産屋に行って当日に契約したとしても入居は後日になるんじゃね?家を決める為に一回東京へ来て、一旦実家に戻って入居日にまた東京へ出てくる感じになるんじゃないの?」





・・・なるほど。なるほど。


言われてみれば確かにそう。


契約から入居までの間が何日間あるか分からないし。


少しだけ『新しい家に入居するまでの間は俺の家に居候しといていいよ!』って久本が言ってくれるのを期待したが


さすがにそこまでは協力してくれなかった。そりゃそうだ。


俺が久本の立場でもそこまではしないだろう。








他にも久本に色々と質問したり世間話したりと長い時間喋ったが


『俺は上京可能な状態にある』ってことが分かったことと


『久本はあんまり元気ではない』ということが分かったこと


この2つぐらいが長電話の中で印象に残った。








電話を切り・・・


『よし!東京だ!上京だ!』と上京へ対する気持ちは完全に固まった。


しかし


やはり不安はある。なにしろ東京だから。


【誰かに背中を押してほしい】


この気持ちも芽生えていた。






ということで・・・


当時付き合っていた彼女に伝えてみた。


背中を押してほしくて。






桜田「・・・東京に住んでみようかと思っているんだけど。」








高校時代から付き合っていた彼女ではあったが


すでに彼女は社会人として毎日ちゃんと働いていた。


なので「何をバカなこと言ってんの?無計画で東京に行っても生活すら出来ないに決まってる!」と現実的な意見を言われる可能性もあるなと身構えていたが


彼女の答えは・・・









「そうかぁー・・・!寂しくなるけど東京だったら夢中になれること見つかるかもしれないね!私も何年かしたら行こうかな~東京に!」







・・・お手本のような素晴らしいセリフで俺の背中を押してくれた。









俺が東京へ行くということは


もちろん遠距離での交際になる。


それでも背中を押してくれた彼女の優しさに


『この人(彼女)はずっと大事にしなきゃ』と自分に言い聞かせた。









・・・だったら彼女を置いて東京に行くなよって言われそうだけど。(誰にだよ)











背中を押された俺は


さっそく東京へ行くチケットをパソコンで検索し始めた。


飛行機は高額だったので高速バスで行くことに決めた。


めちゃくちゃバスはキツそうだが仕方ねぇ。


とりあえず1ヶ月後に1日だけ東京へ行き


その1日で住む家を決めて、その日の夜には実家に帰ることにした。(何日も滞在するとお金が減っちゃうから)


行きも帰りも高速バスを使う予定だ。







何故1ヶ月後にしたのかというと


コンビニでアルバイトをしていたので


そこの店長に「すいません。もう東京へ行くんで今日で辞めます!」と


いきなり言うのは失礼だろうなと思ったからである。(店長はいつも「働き手が足りない」って嘆いてたし)








もちろん


親にも東京へ行くことは報告しなければならない。



妙に言いづらかったので


『入居する数日前に言えばいいか!』と親への報告は後回しにすることにした。









コンビニの店長に「東京へ行くので辞める」と伝えると


「いいねぇ~!東京かぁ~!」


店長は俺が辞めることに対する嫌味などは一言も言わず明るく了承してくれた。


何故か店長は俺の東京行きを喜んでいた。


その雰囲気が俺は嬉しかった。


もしかしたら


俺が若いのに何の目標もなくダラダラ過ごしていたことを心配してくれていたのかもしれない。(俺と同い年の息子がいるって言ってたし)


また背中を押してもらえた気がした。











あっという間に1ヶ月が過ぎ・・・


コンビニのバイトも辞め・・・


東京へ住む家を決めに行く日が来た。









東京に向かう高速バスへ乗るには


乗り場まで電車で行かないといけない。


俺は節約の為に鈍行列車に乗った。












この後は


夜に高速バスに乗り、次の日の朝には東京へ着く予定だ。


『いよいよ東京だ!!!』


住む家を探しに行くだけで本格的な上京はまだ先なのに


ワクワクというか・・・ゾクゾクというか・・・


【ここから何かが始まる】


そんな気がして俺の心の中は少し興奮状態。









そんな俺を乗せた鈍行列車はゆっくりと目的地まで向かっていた。

(↑画像はイメージです。実際はシルバーの電車でした。二両編成でした。6月でした)